乳がん術後の不安・抑うつに対してマインドフルネスによる改善効果を実証

〜MELONとmammaria tsukiji(聖路加国際病院パートナーズクリニック)が体験会開催〜

株式会社Melonのプレスリリース

マインドフルネスを応用した人材・組織開発プログラムを提供する株式会社Melon(本社:東京都港区、代表取締役CEO:橋本大佑、以下「MELON」)が、乳腺専門クリニックmammaria tsukiji(聖路加国際病院パートナーズクリニック)と行った共同研究で、8週間のMELONオンラインプログラムが、乳がん患者の精神的不安の軽減に寄与することが明らかになりました

乳がん治療に伴う精神的不安が患者に及ぼす影響は大きく、乳がん患者においては、同世代の女性に比べて不安や抑うつの指標が高いと報告されています。

今回の共同研究の成果によって、MELONオンラインが乳がん患者が抱える精神的負担を減らす新しいアプローチとして、大きな可能性を示しました。この成果を広く知り、実際に体験していただくために、乳がんの治療中の方または経験者の方を対象とした体験会を3月30日にオンラインで開催します。

研究結果

本研究では、乳がんの術後、無再発の患者100名を対象に8週間マインドフルネスのクラスに参加する介入群と、8週間通常通りの生活をおくる対象群に振り分けを行うランダム化比較試験を行った結果、介入群に統計学的に有意差をもって不安・抑うつスコアの改善が認められました。

研究概要

研究の評価項目は、HADS(Hospital Anxiety and Depression Scale:不安や抑うつ状態を評価するための質問票)を使用し行いました。検証期間中、介入群は8週間、週に5回以上、オンラインにて提供される「MELONオンライン」のクラスに参加し、どちらのグループに対しても8週ごと(参加時、参加から8週目、16週目)に評価項目に関してのアンケートを行い、回答結果で反映されるスコアの変化について、Wilcoxonの順位和検定検定を用いて比較しました。

その結果、8週目の不安・抑うつのスコアが介入群において統計学的有意差をもって改善されました。(HADS-A(不安スコア 0-21);p = 0.0420, 平均2.25改善、 HADS-D(抑うつスコア 0-21); p=0.010, 平均1.40改善、HADS-T(合計スコア 0-41); p=0.009, 平均, 3.62改善)

なお、本研究は聖路加国際大学研究倫理審査委員会の承認(23-SCK001)を得て行っています。


共同研究開始に伴うプレスリリースはこちらをご覧ください。

mammaria tsukiji 医師 松田直子コメント

このたびのオンラインマインドフルネスの臨床研究により、乳がん患者さんが抱える精神的負担を軽減できる可能性を示せたことは、患者さんのQOL(生活の質)向上に寄与する重要な結果であると考えます。

常日頃、当クリニックでは、罹患後もその方らしくより良い人生を歩んでいただきたい、そのサポーターとなるべく診療にあたっています。今後も患者さんへ還元できる研究を続けてまいります。

また、本臨床試験にご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。皆様のご理解とご協力のおかげで、貴重なデータを収集し、重要な研究成果を得ることができました。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。

株式会社Melon代表取締役CEO 橋本大佑コメント

MELONオンラインが、乳がん治療中の方の精神的な不安を軽減する効果が科学的に証明されました。これにより、今後マインドフルネスが乳がん治療において重要な役割を果たす可能性が示唆されており、社会的にもとても意義のある取り組みになったことをうれしく思っております。

乳がん治療においては、精神的なケアを取り入れることで、QOL(生活の質)の向上やレジリエンス(回復力)の強化が期待され、治療に対する前向きな姿勢を維持しやすくなると考えられています。

今回得られた貴重なエビデンスを活用し、より多くの方々に心身の充実を提供できるよう、今後もMELONでは、より良いサービスを提供し続けてまいります。

マインドフルネス体験会を3月30日(日曜)にオンラインで開催

今回の研究結果を受けて、乳がんの治療中の方もしくは経験された方を対象としたマインドフルネス体験会を3月30日にオンラインで開催いたします。

当日は、MELONのインストラクターによるマインドフルネスの体験会を予定しております。マインドフルネスの実践方法を直接学べる貴重な機会となりますので、ぜひご参加ください。

開催概要

日時:2025年3月30日(日曜)午前10〜11時

場所:オンライン

対象者:乳がんの治療中または経験者の方

参加費用:無料

プログラム:

(1)共同研究の概要について説明

(2)MELONオンラインのインストラクターよるマインドフルネス体験会

申し込み方法:申込フォームよりお申し込みください

mammaria tsukijiについて

mammaria tsukijiは乳がん検診、乳房になにか症状がある場合の診療、そして乳がん術後の患者さまのフォローアップを行う乳腺専門クリニックです。聖路加国際病院で乳がんの手術をされた患者さまのフォローアップを行うパートナーズクリニックという役割も担っていますが、それだけではなく、その他多くのがん診療連携拠点病院とも連携し、年間のべ1万3000人もの診療を行っています。“患者さまに寄り添う診療を行うこと”を診療理念としており、本研究を通して日々の診療、乳がん患者さまの想いを未来の医療へつなげていくことを目指しています。

代表者:尹 玲花

研究担当医師:松田 直子、田原梨絵

所在地:東京都中央区築地3丁目7−2 築地スカイビル 3・5階

開設日:2017年4月

診療科目:乳腺外科

クリニックWebサイト:https://www.mammaria.jp/

株式会社Melonについて

株式会社Melonは、人・組織の心と感情の課題解決を支援するエモーショナル・マネジメント・カンパニーです。脳科学や心理学でエビデンスが認められたマインドフルネスを応用し、科学的なアプローチに基づいた心と感情のトレーニングプログラムを法人・個人のお客様に提供しています。

代表者:代表取締役 CEO 橋本 大佑

所在地:東京都港区南青山6-2-2 南青山ホームズ301

設立:2019年4月

資本金:9,900万円

事業内容:マインドフルネスのオンラインサービス「MELONオンライン」事業、法人ソリューション(研修・セルフケア・組織コンサルティング)事業、講師養成講座事業

MELONサービスサイト:https://www.the-melon.com

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