東日本電信電話株式会社のプレスリリース
東日本電信電話株式会社 埼玉支店(支店長:市川 泰吾、以下「NTT 東日本」)と学校法人佐藤栄学園 さとえ学園小学校(校長:吉田 賢司 、以下「さとえ学園小学校」)は、昨年度実施した「睡眠データを活用し個別最適な睡眠改善を探究する授業※1(以下「スリープテックプロジェクト」)に基づき、今年度も「睡眠×テクノロジー教育」の授業を実施しました。今年度は、両者が協力して睡眠探究授業に必要なコンテンツを実践しながら作り上げ、モデル化を実現しました。
また、さらに子どもたちの学びを深めるSTEAM教育※2の取り組みとして、ZAKONE※3加盟企業が行う特別授業を開催し、各企業の睡眠関連製品などを体験しながら睡眠について学び、探究しました。
1. 背景と目的
2023年度、日本初の取り組みとして実施したスリープテックプロジェクトでは、子ども自身が「朝すっきり起きられるようになった」等の日常生活に対する良い効果だけではなく、保護者や担当教員からも「統計で算数を、文章で国語を扱い、実験は理科、扱っているのは社会問題であり、『総合的な学習の時間』に最適」等の感想が寄せられ、探究的・主体的・対話的な深い学びが得られた、と高い評価をいただきました。
さらに他の教育機関からも、子どもたちの健やかな成長に繋がる学びとして「保健体育や総合学習で眠育というテーマで取り組みたい」、探究的な学びとして「各学校の年間指導計画に合わせて柔軟に取り入れたい」等の声をいただき、教育現場において睡眠に関する授業への関心が高い事を把握しました。
そこで、昨年度はNTT東日本グループのスリープランナー※4が睡眠に関する専門的な知識・技能の学びに向けて実施していた授業を、今年度は「専門的な知識・技能の学びも含めて教員が柔軟に実施できる授業のモデル化」に取り組みました。
また、昨今、文部科学省や経済産業省が推進し注目されているSTEAM教育のテーマとしても最適であるという観点から、睡眠関連のサービスを持つ企業とともに、睡眠をめぐる社会課題の解決に向けた“Arts”(ものづくり)の学びも実施しました。
2. 取り組み概要
➢ 実施期間:2024年10月25日(金)~2025年2月27日(木)
➢ 場所 :さとえ学園小学校(さいたま市北区本郷町1813番地)
➢ 対象 :さとえ学園小学校 4年生 76名
➢ 内容 :総合的な学習の時間の週2コマ(45分)実施(全26回)
(1) 教育現場で柔軟に活用できるよう作成したコンテンツによる睡眠探究授業を実践
教員自身の睡眠知識の有無を問わず授業が提供できるよう以下の指導用コンテンツを作成し、実際に授業で活用しながら、コンテンツを継続的に改善していきました。先生方からは「動画は短く重要なキーワードがわかりやすく展開されていて、子どもたちは専門的な知識を習得しやすい」等の効果の声もありました。指導マニュアルや動画、ワークシート等、授業実施に必要なものが揃っているので安心して授業ができます。
(2) ZAKONEに加盟する睡眠関連企業による特別授業(全6社・6回実施)
STEAM教育の“Arts(ものづくり)”の観点としてデザイン思考を交えた実践的な学びを実施しました。
➢ 企業から子どもたちへ各社の製品開発の背景や良い睡眠に繋がるポイントを講義
➢ 子どもたちが自身の睡眠データを参考に、より良い睡眠に繋がる製品を考え、企業へプレゼンテーションを実施
子どもたちからは「製品がどのような思いで開発されたのか、そしてたくさんの工夫があることがわかった」、「今まで知らなかった会社を知ることができた」等という声がありました。
<ZAKONEに加盟する睡眠関連企業による特別授業>
3. 各者の役割
(1) NTT東日本
モデル化授業の設計/睡眠関連企業との授業コーディネート/授業運営サポート
*以下のとおり NTT 東日本グループ会社と連携して授業を実施しております。
NTT東日本-関信越:知識インプット用動画コンテンツ制作/授業進行ツールや指導計画等の制作
NTT DXパートナー:スリーププランナー※4による睡眠関連の動画コンテンツの監修、制作サポート
(2) さとえ学園小学校
本取り組み授業の実施/モデル化授業設計やツールのアドバイザリー
(3) ZAKONE加盟協力企業
特別授業の実施/子どもたちの睡眠改善に向けた商品の提供/最終発表会にて講評
4. 今後について
本取り組みで協創した「睡眠探究授業コンテンツ」を、NTT DXパートナーが主となり、教育現場へ展開することで、より多くの子どもたちの健やかな成長に貢献できるよう取り組んでまいります。
また、NTT東日本グループの「地域のミライを支える価値創造事業を中心とした取り組みやデジタル技術」等を活用して、これからも未来を担う子どもたちの学びを推進してまいります。
※1 さとえ学園小学校で「睡眠×データドリブン」教育の授業実施 ~日本初の睡眠データに基づいた探究的な学習「スリープテックプロジェクト」~hp20240222.pdf (ntt-east.co.jp)
※2 STEAM教育:科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Arts)、数学(Mathematics)の5つの分野を統合した教育方針。各教科等での学習を実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科等横断的な学習を推進しています。
STEAM教育等の各教科等横断的な学習の推進:文部科学省 (mext.go.jp)
※3 日本の睡眠課題解消に対してさまざまな企業が共同で睡眠改善に資する新規事業創出やサービス開発、イベントを企画する仮想コミュニティ“Sleep Network Hub「ZAKONE」ZAKONE(ザコネ)|Sleep Network Hub
※4スリーププランナー:個人や企業の睡眠改善を目指すために、睡眠の基礎知識から最新の研究、実践改善や指導法、健康経営などを学んだ、睡眠から社会をより良くするスペシャリスト。ビジネスに活かす睡眠資格スリーププランナー | 公式サイト (sleep-planner.com)
【本件に関するお問い合わせ】
NTT東日本 埼玉支店 第二ビジネスイノベーション部
産業ビジネス基盤グループ 田村・宮本
E-mail:sales-promoter-ml@east.ntt.co.jp