日本のサウナ実態レポート2025

日本サウナ総研のプレスリリース

一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所は、2017年より続けている日本におけるサウナ・温冷浴の実態調査を行い、その調査結果を毎年「3/7サウナの日」近辺で発表している。
これまでのリリース https://kyodonewsprwire.jp/author/H104337
 

調査概要

・日本全国1万人を対象としたインターネット調査
・18歳~69歳の男性5,015人、女性4,985人 •推計人口に関しては総務省統計局人口推計を用いたウェイトバックを行っている
・サウナの利用頻度、温冷浴の認知度、を中心にサウナに行く頻度の変化について調査
・今回調査時期は2025年1月
・レポートの記載においては4月はじまり3月終わりの「年度」を使用、今回調査の記載は「2024」となっている(→過去の調査においても同様。ただし、年度によっては12月調査のものや2月調査のものなどがある)
 

調査サマリー

・サウナ愛好家人口は微減、コロナ後の愛好家人口増もいったん落ち着き、コロナ前水準より少ない人口で推移
・コロナ前後で、大きく人口減となったのは「ライトサウナー(サウナ利用頻度:年1回から2~3か月に1回)」で、「ヘビーサウナー(サウナ利用頻度:月4回以上)」、「ミドルサウナー(サウナ利用頻度:月1回~3回)」はそこまでの減少は無い
・愛好家人口の地域比較を行うと関東、関西で差異があり、関西ではヘビーサウナーが増、関東ではミドルサウナーが増となっている
・温冷浴の認知・実践はやや減少
 

愛好家人口推移

①愛好家人口推移_2025
 
調査開始時点より、サウナの利用頻度が「月4回以上」を「ヘビーサウナー」、「月1回~3回」を「ミドルサウナー」、「年1回から2~3か月に1回」を「ライトサウナー」と分類し、人口推移を取っている。
今回調査(2024年度)においてはすべての層で微減(ヘビーサウナー:219万→187万/ミドルサウナー:431万→421万/ライトサウナー1129万→1040万)となり、サウナ利用者全体では1779万→1648万、となった。
 
②愛好家人口推移~前年との人口動向推移~_2025
比較をすると、「ヘビーサウナー」は約32万人、「ミドルサウナー」は約10万人、「ライトサウナー」は約89万人減となり、全体では約131万人減。減少した約131万人においてはライトサウナーが占めるボリュームが最も大きい
 
③愛好家人口推移グラフ_2025
 
人口推移の大きなトレンドを見ると
①2020年度以前と2021年度以降で大きな差がついている。これはコロナ渦の発生大きな要因とみられる。 ②コロナ以降数年が立ったものの以前のような利用者数には復調していない。これはコロナ前後で行動様式や衛生意識全般が変わったことや、それに合わせてサウナ施設自体の利用シーン(時間予約型や個室型)が変わっていったことも考えられる。
 
 
④愛好家人口推移グラフ~コロナ前後の愛好家人口推移~_2025
 
人口推移の大きなトレンドを見ると
①2020年度以前と2021年度以降で大きな差がついている。これはコロナ渦の発生大きな要因とみられる。 ②コロナ以降数年が立ったものの以前のような利用者数には復調していない。これはコロナ前後で行動様式や衛生意識全般が変わったことや、それに合わせてサウナ施設自体の利用シーン(時間予約型や個室型)が変わっていったことも考えられる。
⑤愛好家人口推移グラフ~コロナ前後比較①全体的な傾向~_2025
 
ミドルサウナー、ヘビーサウナーで見てみると、コロナ前が900万~1000万、コロナ後が600万~800万で推移しており、ライトサウナー層や全体の下がり幅と比べると堅調な推移となっている。
このことからミドル以上の一定の愛好者層はコロナ後でもサウナの利用頻度はそこまで下がっていないことがわかる。
⑥愛好家人口推移グラフ~コロナ前後比較②「ミドルサウナー」以上はコロナ前後でも堅調~_2025
 

愛好家地域別比較

⑦愛好家地域別比較_2025
サウナ愛好家の地域別比較をしたところ、関東圏では「ミドルサウナー」が、関西圏では「ヘビーサウナー」が増加、それ以外はすべて減少傾向となった。この傾向は今回調査にて初めて出たものではあるため、本当に地域差による影響なのか、愛好家全体の微減傾向の推移途中の結果なのかまでの判断は、来年以降の調査を待つ必要がある。
 

温冷浴の認知度

⑧温冷浴の認知度_2025
 
温冷浴(「熱気浴/蒸気浴→冷水浴→外気浴」のサイクル)に関しては、2021年度以降、「聞いたことがあるがやっていない」「知っていて、実践している」「知らない」の順になっている大まかなトレンドは変わっていないが、全体的な関心度が低くなってしまっている(知っている・聞いたことがある、が減/知らない、が増)
 
愛好家の微減とともに温冷浴の認知・実践者ともにやや減った。
 

サウナに行く頻度が減少した理由

⑨サウナに行く頻度が減少した理由_2025
 
サウナ愛好家人口が全体的に微減傾向にあるため、行く頻度が減少した理由についても調査した。
ヘビーサウナー・ミドルサウナーとライトサウナーで人口推移の傾向が異なるため、理由についても分けて分析した。
①ヘビーサウナー・ミドルサウナーの頻度減の最も大きな要因は附帯していた施設の機能が変わってしまった(飲食や飲酒の形態が変わった、仕事や仮眠などができなくなった、など)
②施設の利用費、混雑、衛生環境などの変化は、利用頻度減の大きな要因とはなっていない
③生活習慣などが変わった、健康上の問題、などが利用頻度減の要因となっている
 
⑩サウナに行く頻度が減少した理由+_2025
 

お問合せ・当法人について

一般社団法人 日本サウナ・温冷浴総合研究所(通称:日本サウナ総研)は、「サウナ(熱気浴/蒸気浴)→冷水浴→ 外気浴」に関わる全てを対象に専門的な調査研究を行い、かけがえのない価値を実証し、進化させ、振興することにより、世界中の人々の健康と平和に寄与することを目的に活動しております。
 
法人名    一般社団法人 日本サウナ・温冷浴総合研究所
略称     日本サウナ総研
設立     2015年10月15日
代表理事   立花玲二
公式HP   http://saunasoken.jp
メール  info@saunasoken.jp
 
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