【イベントレポート】すい臓がん啓発イベント「本田圭佑×医師が語る 健康法とがん対策」を開催

〜「マイシグナル・スキャン」無料体験会も実施。会場は約600名の来場者で賑わう〜

Craif株式会社のプレスリリース

 尿がん検査「マイシグナル」を提供するCraif株式会社(所在地:東京都文京区、CEO:小野瀨 隆一、以下Craif)は、2025年3月2日(日)に、愛知県名古屋市内の中日ホールにて「本田圭佑×医師が語る 健康法とがん対策」を開催いたしました。

左から Craif CEO小野瀨 隆一、名古屋大学 川嶋 啓揮教授、本田 圭佑氏、慶應義塾大学 加藤 容崇先生、Craif CTO市川 裕樹

 当日は「すい臓がん啓発プロジェクト」の参画医療機関である名古屋大学大学院 医学系研究科消化器内科学 教授 川嶋 啓揮教授や慶應義塾大学 医学部腫瘍センターがんゲノム医療ユニット 特任助教 加藤 容崇先生より、すい臓がんに関する最新の情報や、早期発見の重要性について解説いただきました。さらに、世界で活躍されている本田 圭佑氏をスペシャルゲストとしてお迎えし、加藤先生、Craif株式会社CTOの市川 裕樹と「2人に1人ががんになる時代、私達はがんにどう向き合うべきか」をテーマに、がんとの向き合い方や健康への考え方について対談を行いました。

会場には約600名の方が来場し、がん予防・早期発見への関心の高さが感じられるイベントとなりました。また、イベント後には、「マイシグナル・スキャン」の体験会も実施し、検査の手軽さを体感いただきました。

■ オープニングセッション

 イベントはCraif株式会社 CEO 小野瀨 隆一の挨拶で始まり、「すい臓がん啓発プロジェクト powered by マイシグナル」の取り組みと、このイベントがもたらす意義について語りました。

(一部抜粋)

「すい臓がんを早期発見するカギとなるのが「マイクロRNA」です。 マイクロRNAはがん細胞が発するE-mailのようなもので、がん細胞が体を支配するために多量に分泌します。(中略)マイクロRNAの解析でがんを早期発見する技術を、社会にどう浸透させるか。良い製品を作るだけではなく、皆さんが受けられる検査にすることがCraifの使命です。」

「すい臓がんに限らず、今まではがんの早期発見が難しく予後が厳しい結果になっていました。しかし、がんの早期発見を実現することで生存率を向上させ、医療費も削減できるようにしたい。我々は医療の中心を治療から予防に移していき、持続可能な社会が成り立つようにしたいと思っています」

■ 知っていますか?すい臓がんのこと

 川嶋教授からは、すい臓がんに関する基本的な知識から、すい臓がんの検査の種類、医師が実際にどのような診断をしているかについてお話しいただきました。

(一部抜粋)

「手術ができたとしてもすい臓がんは再発しやすく、予後があまりよくありません。年間では約4万5,000人がすい臓がんを発症しており、男女ともに罹患数は第6位です。 しかし、死亡率は男性が4位、女性は3位と罹患率の割に死亡率が高いのが特徴です。(中略)また、すい臓がんの5年相対生存率は8.5%と、とても低い結果になっています。我々のなかでは、すい臓がんは予後不良ながんの代名詞です。」

「早期すい臓がんの効率的な発見方法を開発することで、すい臓がん診療の新たな選択肢となり、長生きにつながると思います。侵襲の小さな検査で効率よく検出し、侵襲の大きな検査で確実に診断することが重要です。 (中略)マイシグナル・スキャンの結果で「ハイリスク」と出た場合、超音波内視鏡を受ける。これがすい臓がんを一番効率よく発見する方法だと考えております。 」

■ 東海発!世界初のがん早期発見技術

 加藤先生からは、尿中マイクロRNAを活用したすい臓がんの早期発見に関する最新の研究成果を解説していただきました。

(一部抜粋)

「検診の最大の壁は、病院に行くことです。 病院はいつも混んでいて、順番待ちで何時間もつぶれてしまう。仕事も休まないといけないというのが、最大の障壁かなと思います。それを解決する「自宅でできる簡単かつ精度が高い検査」が必要だと思い、Craifと創業当初から一緒に研究してきて、ようやく成果が出てきました。」

「今回の研究結果(著名な学術誌への掲載)では、がん由来のマイクロRNAが尿中できちんと検出ができることがわかりました。解析に必要な物質を濃縮などによって集める技術が、Craifの強みです。 尿中マイクロRNAの精度は、92.9%です。感度、特異度ともに9割を超える結果となりました。」

■ スペシャル対談【本田圭佑 × 医師 × Craif が語る 健康法とがん対策】

 スペシャル対談では、本田 圭佑氏、加藤 容崇先生、Craif 市川 裕樹の3名が、様々な視点からすい臓がんの早期発見と早期治療の重要性について語りました。

(一部抜粋)

「(がん検診を受けていただくために)脅かし続けるよりは、Craifの検査みたいに自然と受けやすくしたりとか、本田さんを招いてこういった明るいセミナーを開催したりとか。ポジティブな明るい気持ちで行動変容する方が大事ではないかと思っています。」(加藤 容崇先生)

「僕らの世代ではがんについて知ってる人の方が圧倒的に少ないですね。多分年齢が上がるにつれて少しずつ知識がついていくとは思うんですけど。僕自身は全く何もわからないところからスタートしたので、がんについて知るべきだと思いましたし、知って初めてどうするか決めるべきだと思いました。」(本田 圭佑氏)

「(世の中の人は)がんは早く見つかれば助かるというのはわかっていると思います。ただ、どれくらい早く見つければいいのか、どれくらいの頻度で検診に行かなければいけないかは知らないのかもしれません。(中略)がん検診は毎年行ってくださいねと話をするんですよ。毎年は面倒くさいと、結構な数の方から反応があります。でも、すい臓がんって実は年1回じゃ足りないことがわかってるんですよね。 すい臓がんのリスクが高い人たちをがんになる前から追う「十勝すい臓がんプロジェクト」をやったときに、全員を救える検診の頻度って3ヶ月に1回だったんですね。」(加藤 容崇先生)

「手術で取り除けない状態になってしまうと、かかる医療費が圧倒的に高くなってしまうんですよね。しかも予後も悪いと。(中略) 3割ぐらいの方はがんになることで収入が大きく減るというデータも出ています。 なので、治療費もそうですし、仕事をしている方の場合、収入も減ってしまうということをどう捉えるかですよね。 毎年予防的な検査を受けることで、医療費のコスト等も含めて安くできることを、皆さんにどのように評価していただくかっていうところですね。」(Craif 市川)

「がんになるならないに関して、生活習慣って大事じゃないですか。でも生活習慣を変えるのって、多分みんなあんまりしたくないぐらい大変なことじゃないすか。それだったら、早期発見する努力はせめてしないと。一番いいのは生活習慣を完璧にして、がんにならない体作りをすることですが、難しいですよね。 それができないなら、検査をちゃんとしましょうと。」(本田 圭佑氏)

「その気持ち(検診を後回しにしてしまう)がわかるからこそ、ハードルをできるだけ低くすることにこだわっています。あとはがんに対するベースの知識、選択をしていくうえでの知識を広げていくことにはこだわりたいと常に思っています。」(Craif 市川)

■ エンディングセッション

 イベントの最後には、加藤 容崇先生とCraif 小野瀨 隆一によるエンディングセッションが行われました。

(一部抜粋)

「我々関係者は、すい臓がんをはじめとする強すぎる敵にいつも跳ね返され、悔しい思いをしてきています。(中略)その挑戦には、皆様のご協力やご支援が必要不可欠です。いくら優れた技術でも、誰も使われなければ何も意味がありません。また、見つかった後に実際に病院に行かなければ、結局は手遅れになってしまいます。」(加藤 容崇先生)

「Craifによる世界初の技術で、すい臓がんが早期発見できるようになったことで、がん対策は新しいステージに進んでいると思っています。 なので我々の使命は、この検査を皆様一人ひとりに確実に届けること。そして、がんや人生への向き合い方をアップデートする。その先に我々のビジョンである「人々が天寿を全うできる社会」があると思っています。」(Craif 小野瀨)

■ マイシグナル・スキャン無償体験会を開催

 プログラム終了後には、すい臓がん啓発プロジェクトの取り組みの一環である「すい臓がん早期発見プログラム」の「マイシグナル・スキャン」無償体験会を実施いたしました。事前に生活習慣でわかる「がんリスクテスト」を受け抽選で選ばれた方がイベント会場で検査体験を行いました。

万が一、「マイシグナル・スキャン」ですい臓がんがハイリスクになった方は、名古屋大学病院を中心としたプロジェクト参画医療機関で精密検査を受けていただくことが可能です。

なお、本プログラムへの参加者は現在も募集しており、ご参加を希望される方はすい臓がん啓発プロジェクトサイトからお申し込みいただけます。

■ がん検査について気軽に相談できる「がん検査相談コーナー」も開催

 会場ロビーでは、がんに対するお悩みを解消するべく、がん検査相談コーナーを設置。マイシグナルの仕組みや受検頻度についてなど、幅広くご相談いただきました。

■ すい臓がん啓発プロジェクトの紹介ウェブサイトについて

 プロジェクト発足背景、今後の取り組みの詳細はすい臓がん啓発プロジェクトをご覧ください。本プロジェクトに参画を希望する企業、早期発見プログラムに参加希望の方はウェブサイトよりお申し込みください。

すい臓がん啓発プロジェクトのプロモーションムービーはこちら

■ すい臓がん啓発プロジェクト発足の背景・目的

 すい臓がんの5年生存率はわずか8%であり(*1)、昨年、がん種別死亡者数で胃がんを抜いて第3位となりました(*2)。すい臓がんは早期ステージで症状が出にくく、腫瘍マーカー等の変動がみられない場合も多く、未だ早期発見のために有用な検査手段が確立されておりません。一方で、腫瘍が1cm以下の大きさの段階で早期発見できれば、5年生存率を80%以上に向上させることが可能です(*3)。このようなすい臓がんの情報はまだ広く知られていないことが現状です。Craifは「すい臓がんが当たり前に早期発見される社会をつくる」というビジョンのもと、2024年11月に「すい臓がん啓発プロジェクト powered by マイシグナル」を発足させ、本プロジェクトに賛同いただける皆様と共に進めていきます。

*1.国立がん研究センターがん対策情報センター 「全国がん罹患モニタリング集計 2009-11年生存率報告」

*2.厚生労働省「人口動態統計2023」

*3.Egawa S, et al : Japan pancreatic cancer registry;30th year anniversary. Pancreas 2012;41 : 985-9

■ 「マイシグナル®︎シリーズ」について 

 「マイシグナルシリーズ」は、予防と早期発見につなげる、がんリスク検査です。このシリーズはマイクロRNA×AIでがんリスクを高精度に評価する検査「マイシグナル・スキャン」、より手軽にがんリスクを評価する検査「マイシグナル・ライト」、がんに特化した遺伝子検査「マイシグナル・ナビ」、DNAダメージをモニタリング・予防につなげる検査「マイシグナル・チェック」で構成されています。どの検査も尿やだ液を採取するだけで、体に負担なく検査することが可能です。4つの検査を通じて、自らの体質的なリスクを知り、日々のDNAのダメージをモニタリングすることで発症予防をサポート。それでも防ぎきれないがんを早期発見することを一気通貫でサポートし、がんの予防と早期発見を促進することを目指した包括的ながん対策です。

詳細はWebサイトをご覧ください。 

https://misignal.jp/

マイシグナルシリーズは医療機器ではありません。解析した情報を統計的に計算することによりリスクを判定するものであり、医療行為としてがんに罹患しているかどうかの「診断」に変わるものではなく、リスクが低いと判定された場合でもがんが無いまたは将来がんにかからないとは限りません。

■ Craifについて

 Craifは、2018年創業の名古屋大学発ベンチャー企業です。尿などの簡単に採取できる体液中から、マイクロRNAをはじめとする病気に関連した生体物質を高い精度で検出する基盤技術「NANO IP®︎(NANO Intelligence Platform)」を有しています。CraifはNANO IP®︎を用いてがんの早期発見や一人ひとりに合わせた医療を実現するための検査の開発に取り組んでいます。さらに、すい臓がんが当たり前に早期発見できる世の中を目指し、「すい臓がん啓発プロジェクト powered by マイシグナル」を発足し、がんの啓発活動を推進しています。

【会社概要】

社名:Craif株式会社(読み:クライフ、英語表記:Craif Inc.)

代表者:代表取締役 小野瀨 隆一

設立:2018年5月

資本金:1億円(2024年3月1日現在)

事業:がん領域を中心とした疾患の早期発見や個別化医療の実現に向けた次世代検査の研究・開発、次世代がんリスク検査「マイシグナル®︎シリーズ」の提供

本社:文京区湯島2-25-7 ITP本郷オフィス5F

URL:https://craif.com/

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