Craif、尿中マイクロRNAを用いた胃がんの早期発見に関する共同研究成果を13th AACR-JCA Joint Conferenceにて発表

Craif株式会社のプレスリリース

 Craif株式会社(所在地:東京都文京区、CEO:小野瀨 隆一、以下Craif)は、13th AACR-JCA Joint Conference (第13回日米癌合同会議) にて、東京都立多摩総合医療センター村野竜朗医師らとの胃がんに関する研究成果「胃がんの早期検出のための尿中マイクロRNA検査の開発と検証」を共同で発表したことをお知らせいたします。Craifは今後も、がんの予防・早期発見に向けた新しい取り組みを広く届けることで、当社のミッションである“人々が天寿を全うする社会の実現”に挑戦してまいります。

■ 研究成果のポイント

・尿中マイクロRNAを用いた早期胃がん検出

尿中に含まれるマイクロRNAに着目し、痛みを伴わない高精度な胃がん早期発見方法の開発を目指しました。胃がん患者182人と健康対照者181人の尿サンプルから、エクソソーム由来のマイクロRNAを抽出し、次世代シークエンサーを用いて網羅的解析を実施。検出した325種類のマイクロRNAのうち、胃がん患者と健康対照者で発現量が異なる20種類のマイクロRNAに着目しました。

・機械学習を用いた胃がん予測モデルの構築

機械学習を用いて胃がんを予測する高精度のモデルを構築しました。その予測モデルの性能を、臨床情報を伏せたブラインド検証コホートで評価したところ高い精度(AUC 0.830)を達成し、実際の医療現場での使用に向けての信頼性が示されました。

・胃がん早期発見における尿中マイクロRNAの有用性

早期ステージ(0/I期)症例を半数以上含む本予測モデルは、早期ステージから一貫して高い感度を示しました。これは、今までの検査方法では見つけにくかった初期の胃がんを発見できる可能性を示しており、大きな臨床的意義を持ちます。

■ 共同研究概要

 胃がんは、罹患率と死亡率の両方において、上位5つに入るがんのひとつです。その高い死亡率は、主に進行期での診断と早期症状が乏しいことに起因しています。従来の検査方法は体に負担がかかったり、早期発見が難しかったりといった課題もあります。本研究では、胃がんの早期検出を目的とし、尿中に含まれるマイクロRNAを用いた新規検査法を開発しました。胃がん患者と健康対照者で発現量が異なる20種類のマイクロRNAに着目し、機械学習モデルを構築しています。本モデルは、早期ステージ(0/I期)の症例を半数以上含み、早期ステージから一貫して高い感度を示しました。

■ 13th AACR-JCA Joint Conference (第13回日米癌合同会議)について

・開催期間:2025年2月1日(土)~2025年2月5日(水)

・開催地:ハワイ/米国

・公式ホームページ:https://www.aacr.org/meeting/13th-aacr-jca-joint-conference-from-cancer-discovery-science-to-therapeutic-innovation/

■ Craifについて

 Craifは、2018年創業の名古屋大学発ベンチャー企業です。尿などの簡単に採取できる体液中から、マイクロRNAをはじめとする病気に関連した生体物質を高い精度で検出する基盤技術「NANO IP®︎(NANO Intelligence Platform)」を有しています。CraifはNANO IP®︎を用いてがんの早期発見や一人ひとりに合わせた医療を実現するための検査の開発に取り組んでいます。

【会社概要】

社名:Craif株式会社(読み:クライフ、英語表記:Craif Inc.)

代表者:代表取締役 小野瀨 隆一

設立:2018年5月

資本金:1億円(2024年3月1日現在)

事業:がん領域を中心とした疾患の早期発見や個別化医療の実現に向けた次世代検査の研究・開発、尿がん検査「マイシグナルシリーズ」の提供

本社:東京都文京区湯島2-25-7 ITP本郷オフィス5F

URL:https://craif.com/

マイシグナルシリーズは医療機器ではありません。解析した情報を統計的に計算することによりリスクを判定するものであり、医療行為としてがんに罹患しているかどうかの「診断」に変わるものではなく、リスクが低いと判定された場合でもがんが無いまたは将来がんにかからないとは限りません。

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