新生活を前に『親子が直面する「保育園の洗礼」実態調査』を実施

~「保育園の洗礼」で子供が体調不良になり仕事を休んだ経験のあるママは9割越え~ この春、親子で行いたい健康対策を小児科医の田中敏博医師が呼びかけ

げんきな免疫プロジェクトのプレスリリース

 キリンホールディングス株式会社(社長 COO 南方健志、以下キリン)は、「免疫のケア※1」を啓発する官民連携活動「げんきな免疫プロジェクト」の一環として、この春幼稚園や保育園に子供を通わせる予定のママ・パパと、既に通園させている先輩ママ・パパを対象に「親子が直面する『保育園の洗礼※2』実態調査※3」を実施しました。

 本調査は、免疫の獲得が遅れているといわれる「菌離れ世代※4」の乳幼児が、この春直面する「保育園の洗礼」の実態を明らかにし、また新生活が始まる家族にとって子供の感染症を未然に防ぐことが、家族の健康と春の新生活にとって重要であることを明らかにする目的で行いました。

※1 健康を維持するための「外敵と戦うカラダの防御システム」である免疫機能を、正常に働かせ、その状態を維持するための行動

※2 春から通園を開始する子供たちが、集団生活をはじめて経験し、他者と接する機会が増えることで体調を崩してしまうこと

※3 2025年4月以降に子供を幼稚園や保育園へ通わせるママ・パパ400名、既に通園させているママ・パパ400名、合計800名にインターネットアンケートで調査

※4 コロナ流行以降に生まれた子供たちは免疫の獲得が遅れている可能性があるとことから「菌離れ世代」と言われている

 調査の結果、「保育園の洗礼」による感染症を理由に早退や欠席をした経験がある園児は7割以上という結果になりました。また子供の体調不良により、仕事を休む・遅刻・早退した経験があるママは9割以上にのぼり、「保育園の洗礼」がママに大きな負担をかけていることが明らかになりました。さらに、入園後、子供の感染症が原因で家族に感染が広がる家庭内感染を経験したママ・パパは約9割に達しました。「保育園の洗礼」による感染症は家族全員に影響を及ぼすため、親子や家族全員で健康管理を行うことの重要性が伺えます。

■「親子が直面する『保育園の洗礼』実態調査」調査結果

【「保育園の洗礼」の実態】

1.「保育園の洗礼」という言葉の認知率は約6割(58.8%)と半数を越え、多くのママ・パパが「保育園の洗礼」の存在を認識していることがわかりました。

2.「入園後に子供の体調不良による園からの呼び出しが多かった月」を選んでもらった結果、単月で最も多かった月は12月(23.8%)であったものの、ママ・パパは4~6月の新年度が始まってからの3か月間が最も呼び出しが多かったと実感しており、感染症最盛期の冬と同じくらい子供にとって感染症リスクが高いことがわかりました。

3.「保育園の洗礼」で風邪などの感染症が原因で子供が遅刻、早退、休んだ経験は7割以上(73.8%)にものぼり、園児が入園後に感染症にかかったと回答しました。「保育園の洗礼」の時期は、体調管理に注意すべきタイミングあることがわかりました。

4.入園後に子供の体調不良を理由に、自身の仕事を遅刻、早退、休んだ経験のある先輩ママは9割超(93.9%)、特に入園1か月以内は約5割(48.5%)のママが経験したと回答しました。また「子供の感染症を理由に休んだ際、最長で何日休んだか」という質問に対しては「3~5日」が3割(34.4%)と最も高く、入園後の感染症による子供の体調不良は、ママにも大きな負担となることが明らかになりました。

5.入園後に子供がかかってしまった感染症が家族に移ってしまう、いわゆる「家庭内感染」の経験有無を聞いたところ、約9割(89%)ものママ・パパが経験したことがあると回答しました。春に多く起こる「保育園の洗礼」は「家庭内感染」を引き起こすことから、家族全員が健康管理や「免疫のケア」に

注意する必要があることがわかりました。

6.「保育園の洗礼」、「家庭内感染」などを経験しているママ・パパに、行っている感染予防対策を聞いた結果、「手洗いを徹底する」73.5%、「十分な睡眠をとる」48.7%、「うがいを習慣化する」41.1%、「バランスの取れた食事をとる」38.2%が上位の対策方法としてあがりました。

【「菌離れ世代」の実態】

1.「自分の子供たちは、自身の子供時代と比較して病気にかかりやすくなっているか」の質問に対して、約6割(59.5%)の方がかかりやすくなったと回答しました。

今の子供たちが、病気にかかりやすくなっている理由として、「外で遊ぶことが減って運動不足となっている」63.6%、「加工食品やジャンクフードを食べることが増え、栄養バランスが崩れがち」37.5%が上位の理由として多くのママ・パパから回答がありました。

2.菌離れの一つの原因と言われており、また子供が病気にかかりやすい理由の一つにあがっていた「外遊びの機会減少」について質問した結果、約8割(84.1%)のママ・パパが自分の子供時代と比較して外遊びが減ったと回答しました。その原因として、「スマートフォンの普及により動画やゲームで遊ぶことが多くなった」(72.9%)、「公園の減少などで遊べる場所が減少したから」(44.8%)、が主な原因として実感していることがわかりました。

■静岡厚生病院 小児科 診療部長 田中敏博先生からのコメント

いわゆる「菌離れ世代」の子供たちは、コロナ流行の影響で家族以外の人との接触の機会が持ちづらかったと考えられます。そのため感染症に遭遇する機会が少なく、抵抗力の獲得に遅れが生じています。コロナ禍が落ち着き始めて集団生活が再開した近年において、過去に経験していなかったいくつもの感染症に短い期間で罹患していると感じています。

4月は、入園に伴う生活環境・生活リズムの変化に加え、季節の変わり目で気圧が変動しやすい時期です。子供でも少なからずストレスを受け、免疫力が弱まると考えられます。それが春の「保育園の洗礼」の主因ではないでしょうか。抵抗力の乏しい「菌離れ世代」にとってはなおさら厳しい洗礼でしょう。

このような春の感染症対策としては、ストレスや身体の疲れを最小限にするために、バランスの良い食事や十分な睡眠など、生活リズムを整えることが大切です。腸内細菌を元気にするために、乳酸菌飲料を摂り入れることもおすすめで、習慣化することで免疫力が高まると期待されます。

また、休日にも予定を入れたくなりがちですが、子供の体調を見ながら休ませ方を考えることも重要です。代わりに家族でコミュニケーションをとりながら食事を作って食べるなど、ご家庭でゆったり過ごす団らんの時間は、幸せホルモンも分泌されて健康維持につながるでしょう。

■げんきな免疫プロジェクトについて

「げんきな免疫プロジェクト」は、2023年5月に発足した、子供から大人まで一人ひとりが「免疫のケア」で健康に過ごせる毎日の実現を目指すプロジェクトです。

現在、37企業・2団体・15自治体にご賛同いただき、「免疫のケア」の啓発に向けたアクションを行っています。アクションの一例として自治体と協業し、健康と「免疫のケア」の啓発・学校授業・地域流通での啓蒙イベントなどを実施しています。また全国の小学生を対象にした「免疫のケア」について学ぶ授業は2022年から2万人以上に参加いただき、保護者も含めた家庭内での「免疫のケア」の意識向上に取り組んでいます。

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