カロミルを臨床研究分野の意見募集(パブリックコメント)に活用!

2型糖尿病の発症予防を目指すヘルスケアサービスの適正評価確立のための研究に関する研究班 ―健康管理アプリユーザーから幅広い意見を集めて、より良い指針の策定を目指す新たな取り組み―

ライフログテクノロジー株式会社のプレスリリース

食事・運動・体重管理アプリケーション(以下アプリ)「カロミル」の開発・提供をするライフログテクノロジー株式会社(東京都中央区、代表取締役:棚橋繁行、以下当社)は、令和4年度から日本医療開発機構のヘルスケア社会実装基盤整備事業の一環として立ち上がった「2型糖尿病の発症予防を目指すヘルスケアサービスの適正評価確立のための研究」に関する研究班(日本糖尿病学会、日本肥満学会、日本医療情報学会が協力、以下、研究班)が策定した2型糖尿病発症予防を目的としたデジタル技術によるヘルスケアサービスに関する指針(以下、本指針)と一般向けサマリーをカロミルユーザーに公開し、外部評価の一つとしての活用を目的とした意見募集(パブリックコメント)を行いました。研究班は、本指針と一般サマリーに関するカロミルユーザーの意見を踏まえて改定し、2025年2月28日に一般公開しました。

●2型糖尿病発症予防を目的としたデジタル技術によるヘルスケアサービスに関する指針について

2023年に厚生労働省より発表された「患者調査の概況」によると、現在治療を受けている2型糖尿病患者は363万9000名で、「国民健康・栄養調査」の結果では、糖尿病が強く疑われる人が男性の16.8%、女性の8.9%と、全体の1割前後が該当することがわかります。今後は、急速に普及するヘルスケアサービスを使用して、糖尿病を未然に防ぐことにつなげることが期待されています。

ヘルスケアサービスによる糖尿病予防を促進するには、サービス提供者(開発・提供する事業者)が科学的根拠(エビデンス)の構築を通じてサービスの質を保証するとともに、サービス利用者(一般市民、保険者、企業、自治体等)がエビデンスを正当に評価し、その評価に基づいてサービスを利用することが重要です。

本指針は、サービス提供者がヘルスケアサービスのエビデンスを構築するための適切な評価指標や研究デザインを示すとともに、サービス利用者が適切にヘルスケアサービスを評価する上で必要な専門的・科学的な情報を整理することを目的としました。

なお、本指針は、医療従事者向けに作成・公表したため、科学的な根拠を示すための難しい表記が多数あります。そこで、研究班の研究開発代表である順天堂大学大学院 代謝内分泌内科学 綿田裕孝氏(日本糖尿病学会より選出、以下、順天堂大学)は、この指針を医療従事者以外の多くの方が活用できるよう、平易な表記を用いた一般向けのサマリーを作成しました。

●本指針と一般向けサマリーの意見募集(パブリックコメント)の背景

一般向けサマリーの一般公開に向け、医療従事者以外の方でもわかりやすく、社会に役立つ良い指針になるようにと、外部評価を行うこととなりました。外部評価では、研究班の日本糖尿病学会、日本肥満学会、日本医療情報学会の各学会、PHRサービス事業協会、日本デジタルヘルスアライアン、Healthcare Innovation Hub(Inno Hub)に加え、当社の提供する健康管理アプリ「カロミル」にて、医療従事者以外に向けた意見募集(パブリックコメント)が実施されました。

当社における調査では、2024年11月6日~12日の間に「カロミル」アプリ内のお知らせ欄を活用して参加者を募り、本指針と一般向けサマリーをご覧いただいたうえで、アンケートでの意見募集を行いました。

他の外部評価が医療従事者やデジタルサービス提供者患者の目線によるものであるのに対し、「カロミル」では患者と同じ一般生活者のコメントの収集が可能です。カロミルユーザーは自身の健康への意識が高いため、2型糖尿病のような生活習慣病への関心も高いと考えられ、質の良いコメント収集が想定されました。またアンケートにはインセンティブを付与せずに参加を募集したため、インセンティブによるバイアスのないコメントが期待できました。

●アンケート結果の詳細

・冒頭説明内にある「一般向けサマリーはこちら」をタップして、指針サマリーをお読みいただけましたか?

全て読んだ方が59%、一部読んだ方が41%となりました。専門的な用語も含まれたため、全て読むには難易度の高い内容だったことが伺えます。

・年齢

幅広い年齢層の回答が集まりましたが、比較的生活習慣病に関心の高い、30~50代の方に多く回答いただきました。

・職業

会社員のほか、学生や公務員の方など、幅広い職種の方に回答いただきました。医師や看護師などの医療関係の方も回答してくださっています。

・集まったコメント(抜粋)

●    予防が大事なので、ぜひデジタル技術を有効活用する方法をいろいろ試してみてほしい。

●    一般向けサマリーとしては長すぎるので、もっと簡潔にまとめた上で再調査すべき。

●    カロミル等の体重管理アプリにかなり頼っているので、糖尿病など疾患を持つ方には推奨していいと思った。

●    専門用語が分かりにくかった。

●研究班ご代表・綿田先生からのコメント

医療従事者やデジタルサービス提供者だけでなく、健康意識が高く生活習慣病に関心を持ち、実際にモバイルアプリケーションを活用しているカロミルユーザー様からのご意見を反映することで、多様な価値観やニーズを取り入れた指針作成が可能になることを期待しました。

カロミルユーザー様からは、指針をより良くするための貴重なフィードバックをいただきました。多くの参加者から、専門用語や長文の理解が難しいとの指摘がありました。しかし、指針の性質上、内容を簡潔にすることが困難な部分もあり、文章の校正には工夫が必要だと感じました。具体的には、要点を先にまとめて提示したり、重要部分を色付けして強調することで、読者が主要なポイントをスムーズに把握できるようにしました。また、エビデンス不足を指摘する声も多く、デジタル技術によるヘルスサービスの効果に関するエビデンス構築の重要性を改めて確認しました。

本指針は、デジタル技術開発者が新たな技術を開発するための有用な基盤となることを望んでおります。サービス提供者が、指針の中で示した体重減少を2型糖尿病発症予防の評価指標として活用し、エビデンスに基づいた高品質なヘルスケアサービスを提供することへの期待が高まります。また、サービス利用者が適切なサービスを選択できるよう、指針が社会全体に浸透し、広く認知されることを目指します。さらに、指針を定期的に更新し、最新の科学的知見やデジタル技術の進展を反映させる必要があると考えております。これらの取り組みにより、ヘルスケアサービスの社会実装が進み、2型糖尿病予防に貢献することを期待しております。

当社は、今後も自社開発のアプリやサービスを通して積極的に様々な機関や大学との研究やサービスの開発に協力し、当社のミッションである「健康寿命を太く、長く」を達成できるよう世の中の健康寿命延伸に貢献してまいります。

<調査概要>

調査期間:2024年11月6日~12日

対象:健康管理アプリ「カロミル」ユーザー

調査方法:健康管理アプリ「カロミル」お知らせ欄にアンケートを掲載。

回答数:32件(内有効回答数30件)

【健康管理アプリ「カロミル」について】

食事・運動・体重管理アプリです。食事記録に関しては、写真1枚で毎日の食事を記録し、AI(人工知能)の画像解析技術によって自動で栄養価を割り出し登録します。カロリーだけでなく、たんぱく質、脂質、炭水化物、塩分、糖質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど28種類の栄養素の計算・記録もできるので、ダイエットのみならず、栄養バランスを考慮した健康管理が可能です。また、食事記録だけでなく運動・バイタルの管理機能もそなえ、「健康のトータルマネジメント」を実現しています。会員数は480万人を超えました(2025年3月時点)。

【カロミルリサーチサービスについて】

これまでのPOSやリサーチデータでは得られなかったリアルな食事調査や喫食データを活用したリサーチサービスです。カロミルで保持するデータを活用して調査対象を絞ったり、収集したアンケート回答データにカロミルの記録データを付与した定量×定性分析が可能です。大学等での学術研究での利用のほか、企業での研究にもご活用いただいています。

 

【ライフログテクノロジー株式会社について】

https://www.calomeal.com/

管理栄養士、エンジニア、データサイエンティスト、人工知能の研究者で構成されたヘルスケア関連のテクノロジー企業です。2016月2月に創業以来、東京、宮崎の2拠点と、全国からリモートワークで活動するスタッフと共にヘルスケアアプリ「カロミル」の開発・運営を行っています。自社アプリの開発だけでなく、様々な業種の企業や大学、医療研究機関などと健康管理や食生活に関する共同研究、新たなサービスの立上げを行っています。

◆サービスに関するお問い合わせ先◆

ライフログテクノロジー株式会社 info@calomeal.com

社 名: ライフログテクノロジー株式会社(Life Log Technology, Inc)

所在地: 〒103-0027東京都中央区日本橋三丁目2番14号 新槇町ビル別館第一 1階

設 立: 2016年2月

資本金:9億5,459万円(資本準備金含む)

代表者: 代表取締役 棚橋繁行

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