NEC、社会価値の創造を目指し、2024年度「NEC社会起業塾」を実施

~経済同友会発行のガイダンスにおいて、先進事例として紹介~

日本電気株式会社のプレスリリース

              「NEC社会起業塾」2024年度最終報告会での塾生・メンター等の集合写真

 NECは、2002年度にNPO法人ETIC.(注1)と協働で、若手の社会起業家育成プログラム「NEC社会起業塾」(注2)を開始、これまでに先駆的な社会課題に取り組む社会起業家を育成し、ソーシャルインパクト(社会的波及効果)(注3)を創出してきました。

 2024年度は2団体が「NEC社会起業塾」に参加し、2024年9月~2025年3月の約7か月間、メンターから助言を受け、仮説の構築と実践での検証を繰り返しながら、自らの事業プランや戦略を磨きました。

 また、2024年度「NEC社会起業塾」では、新たに2つの取り組みを実施しました。

 一つ目は、2024年11月に実施した、NECグループ社員と社会起業家との対話の機会「NEC社会起業家フォーラム」です。ここでは、NECグループの独立シンクタンク(株)国際社会経済研究所の藤沢久美理事長より「社会起業家と企業との共創」をテーマとした基調講演や、社会起業家や社員等が登壇したパネルトークの後、ラウンドテーブル形式で社会起業家が抱える様々な経営課題や企業との連携・協業について、社員も参画しディスカッションを交わしました。

 二つ目は、2025年3月に実施した、ソーシャルセクターと企業との連携の推進等をテーマにした分科会を含む最終報告会です。ここでは、自治体や企業、大学・学生、起業家、ソーシャルセクター等多様なステークホルダーが一堂に会し、ステークホルダー間の連携の在り方やその可能性等についてディスカッションを交わしました。

 上記の新たな取り組みの結果、社員がハブとなって社会起業家へのプロボノ支援や社会起業家同士の連携等が生まれ、さらに社会起業家とNECとの事業連携の可能性の検討も始まっています。 

 2024年度「NEC社会起業塾」に参加した2団体の感想は、下記の通りです。

2024年度NEC社会起業塾生(第23期生) *順不同、敬称略

(1)団体名および代表者名:オヤシル株式会社 代表取締役 武田勇

・事業内容:家族間での老後の備えを支援するサービス:オヤシルインタビューを運営する

      https://oyashiru.com/

・社会起業塾に参加した感想:社会起業塾では、事業計画の具体化だけでなく、創業期の経営者である私自身を磨く、多くの機会をいただきました。特に、メンターの方々の深く鋭いアドバイスが自分の成長を導いてくださいました。NEC様へは、今後「介護と仕事の両立セミナー」のご提供を企画中です。またプロボノのお声がけもいただき、本当に心強く、厚く感謝しております。今後もこうした機会の1つ1つを大切に事業を育んでまいります。引き続きよろしくお願いいたします。

(2)団体名および代表者名:株式会社Estlaughtive (エストラフティヴ) 代表取締役 北橋玲実

・事業内容:一人ひとりが今必要とする音楽に出会える音楽サービス:soundefineを開発する

      https://remackerel.online/Estlaughtive

・社会起業塾へ参加した感想:起業塾の期間中にNECの様々な方と対話する中で、サービスに対する共感を得、事業開発の可能性を広げる機会となりました。最終発表の後にも社員の方に期待の声をかけてもらい「未来」の話に花が咲きました。利用させていただいているプロボノに限らずとも所属や年代を問わず「力になりたい」と言ってくださる方との協働の場をこれからも創っていければと思います。

 なお、「NEC社会起業塾」は、2025年1月、公益社団法人経済同友会が発行した「『ソーシャルセクター連携』のすすめ~共助経営のためのガイダンス~」https://www.doyukai.or.jp/policyproposals/2024/250115b.html の中で、企業とソーシャルセクターの連携の先進事例として取り上げられました。

 NECは今後も、デジタルを活用した社会価値の創造を目指し、社員一人一人が社会課題への感度を高めるために、「NEC社会起業塾」等を通じて、社会課題に挑む社会起業家との対話・共創を進めていきます。

                                            以上

(注1) NPO法人ETIC.(特定非営利活動法人エティック) https://www.etic.or.jp/

 社会の未来をつくる人を育み、挑戦する人を支える仕組みづくり・生態系づくりを提案するNPO法人。1993年の創業以来、次世代の起業家型リーダーの育成と社会へのイノベーション創出を通して、実践型インターンシップやソーシャルビジネスを立ち上げる若者を支援するNEC社会起業塾などの起業家支援プログラム、先輩起業家や事業パートナーと繋がるコミュニティ、キャリアに関する情報発信などの機会提供を行う。これらのプログラムへの参加を通して2,000⼈以上が起業するなど、アントレプレナーシップ(起業家精神)に溢れる人材がより多く育まれている。

 また、SDGsやESGへの関心が高まる中、近年では大企業からのCSRコンサルや、社会課題を起点とした新規事業創造の研修等も実施。企業・行政・大学・個人などの多様なセクターと連携している。

(注2) NEC社会起業塾 https://jpn.nec.com/community/ja/resources/npo.html

 2002年度よりNECとNPO法人ETIC.が協働で開催し、社会的課題に取り組む若手社会起業家を支援するプログラム。卒業生には、認定NPO法人フローレンス(ハーバード・ビジネス・スクール・クラブ・オブ・ジャパンより「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」を最年少で受賞、ニューズウィーク「世界を変える100人の社会起業家」に選出)や認定NPO法人かものはしプロジェクト(国際青年会議所世界大会にてTOYP賞『世界で最も傑出した若者賞』を受賞、日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー(リーダー部門)を最年少で受賞)等がいる。

 また2013年度には10年以上にわたる実績が評価され、「企業フィランソロピー大賞・社会変革への礎賞」(主催 公益社団法人日本フィランソロピー協会)を受賞。

(注3) 「NEC社会起業塾」によるソーシャルインパクト(社会的波及効果) ※NPO法人ETIC.調べ。

・NEC社会起業塾の卒塾生数: 74名(2024年度末現在)

・卒塾生の事業継続率: 81%(2024年度末現

・10年以上事業を継続している企業例:

  認定NPO法人フローレンス<2003年度>、認定NPO法人かものはしプロジェクト<2003年度>、

  NPO法人CANVAS<2003年度>、認定NPO法人カタリバ<2004年度>、ケアプロ(株)<2008年

  度>、(株)坂ノ途中<2009年度>、NPO法人クロスフィール<2011年度>等

・事業規模からみた平均成長率 :約3倍(2012~2019年度の卒塾生50団体)

<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>

NEC コーポレートコミュニケーション統括部

E-Mail:sco@csr.jp.nec.com

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