自然の力を科学し価値創造を加速 『フィトサイエンス構想』始動

~第一弾として、沖縄・久米島に『藻類農園FARMO(ファーモ)』グランドオープン~

ロート製薬株式会社のプレスリリース

ロート製薬株式会社(本社:大阪市生野区、社長:杉本雅史)は、創業126年の歴史を基盤に、自然界の力を科学的に解明し、現代社会に還元する新たな事業戦略「フィトサイエンス構想」を発表いたしました。研究から事業化までを社内外パートナーと一体で推進を加速させるべく、基幹機能として「フィトサイエンス研究所」(大阪市生野区ロート製薬本社内)を設立、合わせて、グループ会社である株式会社ロート・F・沖縄(沖縄県うるま市、社長:中原剣)と共に、2025年4月17日に沖縄県久米島町で日本初の藻類農園※である「藻類農園FARMO(ファーモ)」をグランドオープンいたします。本取組は、久米島の観光サービスとしての役割を担いながら、藻類産業の本格稼働を推進し、地域資源を活用した持続可能な社会づくりを目指してまいります。

※藻類農園:藻類の研究、生産、加工、そして観光サービスが一体となった施設

■『フィトサイエンス構想』の背景と概要

当社は創業より126年にわたり、胃腸薬である「胃活」からはじまり、皮膚用薬「メンソレータム」や目薬のキー成分であるメントール、グリチルリチン酸等、生薬や植物の中から薬効作用を引き出し、人々の健康に貢献してきました。一方で、2025年の今、社会が直面している環境問題や地域課題、食糧危機、高齢化など、様々な社会課題が深刻化する中で、より革新的なアプローチが必要とされています。

「フィトサイエンス構想」は、こうした社会課題解決と、地域の自然素材や技術を生かした健康産業の発展を目指す新たな事業戦略です。これまでの経験を元に、改めて自然界に存在する素材の活性や機能(フィトパワー)に着目。そのパワーの根源となる地域独自の気候や土壌、資源、技術等を最先端のサイエンスで解き明かすことで、フィトパワーの価値や可能性を拡げ、持続可能な形で、社会に還元することを目指します。

 研究開発(R&D):藻類、漢方、生薬、発酵技術など多様なフィト資源の探求 地域連携:特定地域の資源活用と地域社会との協働、地域活性 事業展開:食品、化粧品、医薬品、機能性素材、農業資材、水産餌料など多分野での利活用で健康をサポート 

 ■第一弾プロジェクト:日本初の「藻類農園FARMO」のグランドオープン

「フィトサイエンス構想」の第一弾として、「藻類農園FARMO」を沖縄県久米島町にオープンいたします。日本で初めての藻類の研究、生産、加工、そして観光サービスが一体となった施設で、地域資源を活用した持続可能な社会づくりと、藻類産業の大衆化を目指してまいります。

①   地域資源の活用と社会への還元:
久米島の海洋深層水を活用した「久米島モデル」を実践し、地域経済の活性化に貢献いたします。

②   藻類産業の大衆化と認知拡大:
生産・加工・サービスを一体化した施設で、藻類を身近な資源として体験できる場を提供いたします。

③   持続可能な未来への貢献:
環境負荷の少ない藻類栽培を通じて、食料問題や環境問題に取り組んでまいります。

④   統合的な研究開発プラットフォーム:
産学連携や地域協働による新たな価値創造の場として、今後、食やスキンケアなど様々な事業を見据えて研究開発のプラットフォームとして活用してまいります。

■「藻類農園 FARMO」概要

■サイトURL
https://farmo-algae.com/

Instagram URL

https://www.instagram.com/farmo_algae/

 

■ロート製薬と久米島の関わり

 当社は2013年より沖縄県において畜産・農産や加工販売を通して循環型産業、六次産業化に取り組んできました。久米島では、国内1位の取水量を誇る「海洋深層水」を多段階に活用した自立循環型のまちづくり「久米島モデル」に共鳴し、2016年より海洋深層水を活用した農業実証プロジェクトに参画するなどの連携を図ってまいりました。

■持続可能な循環型社会モデル「くめじまーる」*とビジョン「Connect for Well-being」への挑戦

当社は、2030年に向けたグループ総合経営ビジョン「Connect for Well-being」を掲げ、一人ひとりが身体も心もイキイキと過ごせるように、健康を軸にさまざまアプローチでの取り組みを行っています。現在だけでなく未来のウェルビーイングも見据え、人・地域・自然が一体化し、循環しながら持続する次世代の社会システムの構築にも積極的に関与することで、「社会の健康」へ貢献していきたいと考えています。

久米島町が提唱する「久米島モデル」は、海洋深層水という無尽蔵な資源を活用し、エネルギーと産業を永続的に生み出せる可能性を秘めています。当社は久米島モデルから生まれる、人の健康、社会の健康、地球の健康が循環しながらつながる仕組みを「くめじまーる」と表現し、人々の新たなライフスタイルの形として提案してきました。
今回オープンする「藻類農園FARMO」は、「フィトサイエンス構想」の重要な一歩として、持続可能な社会の実現と新たな産業創出に向けた取り組みを加速させます。当社は今後も、自然の力を活かした革新的なソリューションを提供し、人々の健康と幸せに貢献してまいります。

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