話題の「感情の教育」を学校・家庭で実践するための具体的アプローチを紹介
株式会社Melonのプレスリリース
マインドフルネスを応用して人・組織の「心と感情の課題」解決を支援する株式会社Melon(本社:東京都港区、代表取締役CEO:橋本大佑、以下「MELON」)は、2025年4月11日に『イラスト版 どこでもマインドフルネス 子どものための集中&リラックスワーク39』の発売いたしました。
この度、出版を記念して、新渡戸文化小学校(東京都中野区、理事長 平岩国泰)の4年生とその保護者を対象としたマインドフルネス体験イベントを開催し、本書を教育現場でSEL(Social Emotional Learnig、社会性と情動の学習)の一環として活用する実践方法をご紹介いたします。
『イラスト版 どこでもマインドフルネス』の概要
本書は「ドキドキもイライラもこわくない!マインドフルネスでどんな自分も大事にできる」をテーマに、子どもが1日のなかで実践できるマインドフルネス・ワークを39種類紹介しています。
起きてから学校に行くまで、授業、放課後、寝る前など、1日のさまざまなタイミングに合わせたワークが収録されており、イラストとやさしい言葉で構成された内容は、子どもはもちろん大人にも日常で役立つヒントが満載です。
また、本書で紹介しているワークを親子で一緒に取り組むことで、マインドフルネスを日常に取り入れる習慣づけができ、家庭内のウェルビーイング向上にも貢献します。
さらに、教育現場でも活用できる内容となっており、授業や学級活動でも導入しやすいワークや、マインドフルネスの理解を深める豆知識も収録。教育現場での活用にもおすすめの一冊です。
■本の詳細はこちらをご覧ください
<書籍情報>
出版社 : 合同出版 (2025/4/11)
発売日 : 2025/4/11
言語 : 日本語
単行本 : 104ページ
ISBN-10 : 4772615636
ISBN-13 : 978-4772615631
寸法 : 18.2 x 0.9 x 25.7 cm
<販売場所>
・全国の書店
・amazonや楽天ブックスなどオンラインストア
イベント開催の狙い
マインドフルネスは、教育現場や家庭でSEL(社会性と情動の学習)の観点から注目を集めています。しかし、マインドフルネスの実践に興味があっても、「どう取り入れたらいいか分からない」「子どもたちの習慣にするには何をするべきか」というお声も頂戴します。
そこで今回、SELを早期から取り入れている新渡戸文化小学校4年生とその保護者を対象に体験会を実施します。この体験会を通じて、家庭や教育現場でSELを導入する第一歩としてのヒントや可能性を感じていただければと考えています。
本イベントでは、
・子どもたちが自分の感情に気づき、心を整える力を育んだ過程とその変化
・SELをどのように日常の教育や生活に取り入れるかという実践の具体例
を、新渡戸文化小学校の現場からお届けします。また、マインドフルネスの普及に力を注ぐMELONの知見も交えながら、SEL実践の可能性を全国に広げていくきっかけとなる場を目指します。
イベントの概要
今回のイベントでは、SELに取り組む4年生64名とその保護者が、MELONのインストラクターによる実践的なマインドフルネス×SELプログラムを体験します。『イラスト版 どこでもマインドフルネス』にあるワークに取り組むことで、「今この瞬間」に意識を向け、心の安定や自己理解を深める内容になっています。
また、報道関係の皆さまは、体験会の撮影・取材・インタビューも可能です。未来の教育のあり方を感じていただける貴重な機会となっておりますので、ぜひご取材くださいますようお願い申し上げます。
<日時>
2025年5月20日(火曜)午前10時30分〜11時45分(予定)
<会場>
新渡戸文化小学校(東京都中野区、東高円寺駅から徒歩7分)
<備考>
取材をご希望の場合は、以下のフォームよりご連絡ください。
MELONが子どもへのマインドフルネス普及に込める想いと社会的背景
MELONでは2021年より、新型コロナウイルスの影響で、子どもたちの自死やうつ状態の訴えが急増したことを受け、子どものメンタルヘルス改善に向けた支援を続けています。
全国7校の小学校で導入された「マインドフルネス動画プログラム」の無償提供では、4〜6年生の279名がMELONが開発したマインドフルネスの動画プログラムを視聴・実践。その結果、8週間のマインドフルネス瞑想の継続が、子どものストレス解消の効果を有する可能性が統計的に確認されました。また、全体の約71%の子どもには、ストレス反応の改善効果が確認されています。
しかし、子どもを取り巻く社会課題は依然深刻なままです。文部科学省や報道によれば、児童・生徒の自殺者数は過去最多(※1)で、また不登校児童生徒数も過去最多を更新しています(※2)。
さらに教育現場では、教員の働き方改革が進められているものの、教職員の精神疾患による休職者数も増加傾向にあり、2023年度には過去最多となる7119人の公立校の教員がうつ病などの精神疾患で休職しました(※3)。
こうした国内の課題と並行して、近年、SELを重視する教育は、世界的な潮流となっています。文部科学省は、学習指導要領のなかで社会的・情動的スキルの重要性を明記し、「自己理解」「他者理解」「関係構築力」「感情調整力」などが育まれるよう、各教科や特別活動においてSEL的視点を取り入れることを推進しています。
SELの取り組みは、生徒と教員双方に好影響を及ぼすという実証データ(※4)もあり、子どものウェルビーイングのみならず、教育現場全体の質向上にも寄与する重要なアプローチとして注目されています。
【出典】
※2 不登校の小中学生 過去最多34万人余に 11年連続で増加 文科省|NHK
※3 うつ病などで休職した教員 初の7000人超 過去最多 文科省調査|NHK
MELON代表取締役 CEO 橋本 大佑のコメント
インターネットやスマートフォンなどのデジタル技術が発達し、私たちの暮らしはより豊かになっているはずですが、統計的にはメンタル不調を抱える子どもたちが増えています。
マインドフルネスは単にストレスを軽減させるだけでなく、社会を生き抜くために必要な「コミュニケーション能力」や「非認知能力」を高めることが科学的に証明されています。また子どもの頃からセルフケアスキルを身につけることで、その後の人生におけるウェルビーイングを向上させることが期待されます。
しかし、子どもが自発的にマインドフルネスを継続することは簡単ではありません。習慣化には、学校や家庭といった環境からのサポートが必要です。そこで私たちは、親子や学校で取り組める『どこでもマインドフルネス』を制作・出版しました。
親子で取り組んでいただくことで、「心を整える習慣化」を手軽に始められる内容になっています。また、教育現場での活用が広がることは、子どもだけでなく教員のウェルビーイングにもつながります。今回の出版を通して、より多くの人にマインドフルネスを実践してもらう機会になることを願っています。
新渡戸文化学園・新渡戸文化小学校について
新渡戸文化学園は、教育目標のシンボルとして「Happiness Creator = 学園で学んだことを生かして将来自分の大切な人や社会を幸せにすることを通じて、幸福な人生を描いてもらいたい」という理念を掲げ、「持続可能で幸福な社会の発展に貢献する有為な人材を育成すること」を目指しています。
1927年創立、初代校長 新渡戸稲造 博士
2027年10月16日に100周年を迎えます
理事長 平岩国泰
子ども園から短大まで男女共学約1300名在籍
新渡戸文化小学校は、子どもが主語の学校、すなわち教師が「子どもを育てる学校」ではなく、子どもが自律的に学び「子どもが育つ学校」を目指しています。確かな学力を獲得する基本的な学びをベースとして、クリエイティブなアウトプットをする「プロジェクト型の学び」に重きを置いています。また、学校のルールや決まりについて子どもたちが対話して決めていく「全校ミーティング」を通して、自ら周囲を見て考え学び、実践する「自律型学習者」を育てています。
学校名:学校法人 新渡戸文化学園・新渡戸文化小学校
所在地:〒164-8638 東京都中野区本町6-38-1
●学園HP:http://nitobebunka.ac.jp/
●小学校HP:https://www.el.nitobebunka.ac.jp/
最寄駅:東高円寺駅・中野駅
株式会社Melonについて
株式会社Melonは、人・組織の心と感情の課題、セルフマネジメント力向上を支援します。脳科学や心理学でエビデンスが認められたマインドフルネスを応用し、科学的なアプローチに基づいた心と感情のトレーニングプログラムを法人・個人のお客様に提供しています。
代表者:代表取締役 CEO 橋本 大佑
所在地:東京都港区南青山6-2-2 南青山ホームズ301
設立:2019年4月
資本金:9,900万円
事業内容:マインドフルネスのオンラインサービス「MELONオンライン」事業、法人ソリューション(研修・セルフケア・組織コンサルティング)事業、講師養成講座事業
MELONサービスサイト:https://www.the-melon.com