ナノイズムジャパン株式会社、東京科学大学と共同研究を開始

2025 年 4 月、ナノテクノロジーと歯科医療の融合を目指し、ナノイズムジャパン株式会社と東京科学大学が、極薄ジルコニア製ラミネートベニアの接着手法確立に関する共同研究を開始しました。

大河実業株式会社のプレスリリース

― 極薄ジルコニア製ラミネートベニアの接着技術をさらに進化へ ―

2025 年 4 月、ナノイズムジャパン株式会社(本社:東京都、代表取締役:何軍)は、東京科学大学 (口腔デバイス・マテリアル学分野の猪越正直教授チーム)との共同研究を開始した。

本研究は、同社が展開する極薄ジルコニアラミネートベニア「La Briller(ラブリエ)」における接着技術のさらなる進化を目的としたものである。

ラブリエは「削らず貼るだけ」という画期的なラミネートベニアとして、これまでにも高い接着性と耐久性が評価され、多くの臨床現場で導入されている。しかし、ナノイズムジャパンでは現状に満足することなく、「さらに美しく、さらに確実に」という理念のもと、新たな技術革新を目指して今回の共同研究に踏み切った。

研究では、より長期に安定した接着の実現や、国際的な臨床基準への適応も視野に入れており、今後の補綴処置における応用範囲の拡大が期待されている。

“すでに完成された技術”とされる領域にあえて挑戦を重ねる姿勢が、ラブリエブランドの進化を支えている。

ナノイズムジャパン代表取締役・何軍氏(左)と、東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 口腔デバイス・マテリアル学分野 教授・猪越正直氏(右)が、極薄ジルコニア製ラミネートベニアへの接着手法確立に関する共同研究の開始を記念して握手。この連携により、先端歯科材料の基礎研究と臨床応用が一層進展することが期待される。

■業界注目のコラボレーションが拓く、予知性の高い歯科医療の新領域

ジルコニア材料研究の第一人者として、国内外で多数の論文発表や学会での登壇実績をもつ東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 口腔デバイス・マテリアル学分野の猪越正直教授は、歯科医療分野におけるジルコニア製補綴装置に対する接着手法のさらなる長期安定性を目指し、ナノイズムジャパン株式会社との共同研究に着手した。

ナノイズムジャパンは、極薄ジルコニア製ラミネートベニア「La Briller(ラブリエ)」を開発・提供している企業であり、同製品は「歯を削らず貼るだけ」という低侵襲な治療法として、国内で高い評価を得ている。ラブリエは、わずか 0.04mm の超薄型構造でありながら、歯面の微細な凹凸にも高精度で密着することができ、自然な仕上がりが特長である。

今回の共同研究では、すでに高い接着性と臨床実績を誇るラブリエの技術基盤に、新たな知見と研究成果を融合させることを目指す。。特に、高精細 3D プリントによって製造される極薄ジルコニア製ラミネートベニアにおいて、より信頼性の高い接着手法の確立を目指す。 この取り組みは、審美性と機能性の両立にとどまらず、今後の歯科補綴処置のあり方を再定義する一歩として、大きな注目を集めている。

■ナノイズムジャパンについて

ナノイズムジャパン株式会社は、超精密マイクロ光造形技術を核に、紙より薄いジルコニアベニア「ラブリエ」を開発・製造しています。研究開発部門では大学・医療機関との共同研究を推進し、低侵襲で長期安定性に優れたな歯科治療の標準化を目指しています。

歯の凸凹に吸いつく “超密着” 設計

歯の表面は一見滑らかでも、顕微鏡レベルでは微細な凹凸が存在する。ラブリエは世界でもトップクラスの高精度・超精密マイクロ光造形技術を用いたジルコニア造形加工技術を応用し、こうした凹凸に対して±10 µm(髪の毛の直径の7分の1程度)以内で適合する。これにより、装着後に生じがちな“空隙”をほぼゼロに抑える。

ジルコニアの強度+極薄構造=「薄くても強い」

使用する素材は約1, 000 MPaの曲げ強さを持つ高強度ジルコニアである。そこに“接着による応力分散”が加わり、「薄いほど割れやすい」というセラミックの常識を覆した。

POINT

•0.04 mm の超薄型でも高耐久性

•歯面凸凹への 完全フィット で空隙を排除

•応力を面全体へ 分散 し、亀裂発生を抑制

ラブリエは歯を削らずに装着でき、治療時間と患者負担を大幅に軽減するものとして、国内外のクリニックで導入が加速している。

■猪越 正直(いのこし まさなお)教授 プロフィール

東京科学大学 大学院医歯学総合研究科

口腔デバイス・マテリアル学分野 教授

博士(歯学):東京医科歯科大学/PhD in Biomedical Sciences:KU Leuven

補綴歯科および歯科材料学の専門家として、セラミック材料や口腔デバイスの研究開発に従事。特に、ジルコニアをはじめとした次世代材料の接着技術に関する研究において、国内外で高く評価されている。産学連携や国際共同研究にも積極的に取り組み、臨床応用を見据えた技術革新を推進している。

主な受賞歴:

•日本歯科理工学会 Best Reviewer Award(2025年)

•日本歯科理工学会 学術賞(2023年)

•CED-IADR Senior Robert Frank Award 1st prize, Continental European Division of the IADR(2014年)

■お問い合わせ

ナノイズムジャパン株式会社

TEL:03-6384-5366

公式サイト:https://nanoism.co.jp/

Instagram:https://www.instagram.com/la_brillerjp/

X(旧Twitter):https://x.com/la_brillerjp

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