合同会社HAS-LABのプレスリリース
合同会社ハスラボ(本社:茨城県土浦市、代表:大野恭章)は、レンコンの節由来の「プロアントシアニジン」(ポリフェノールの一種)とお茶由来のエピガロカテキンガレートを組み合わせたアレルギー性鼻炎症状の改善に関する技術について、徳島大学から特許ライセンスを受けて開発を行うこととなりました。
この技術を活用し、レンコン節由来の有効成分をスプレードライ法で抽出することで、食品やサプリメント分野において、自然由来の成分を活用した花粉対策製品の開発が可能となります。既存の抗ヒスタミン薬と異なり、眠気などの副作用の懸念がないため、妊娠中・授乳中の方や薬に抵抗のある方にとって、新たな選択肢を提供できると期待されています。
【特許概要】
特許番号 |
特許第7350304号 |
発明の名称 |
アレルギー性の鼻炎症状抑制剤 |
特許権者 |
国立大学法人徳島大学 |
特許ライセンスの背景
~徳島大学と協業するに至った経緯~
今回の徳島大学との連携は、ハスラボ代表・大野のラジオ出演をきっかけに、徳島大学の技術移転コーディネーターから直接声をかけて頂き、私たちの理念や事業との親和性が高いことから、特許のライセンスが実現しました。これにより、未利用資源であるレンコン節部を活用した製品開発が大きく前進し、より多くの方に価値を届けることが可能となります。
徳島大学の貴重な研究成果を実用化できることを大変光栄に思うとともに、今後も連携を深めながら、さらなる技術開発と市場展開を進めてまいります。
3人に1人が悩む深刻な国民病対策に自然由来の選択肢を
花粉・ハウスダストなどのアレルギー性鼻炎症状は、日本で約3人に1人が罹患する国民病とされています。 その経済的損失は、労働生産性の低下などにより、1日あたり約2,320億円に上るとの推計があります。 (パナソニック調べ:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001014.000024101.html)
一方、健康食品・サプリメント市場は拡大を続けています。 富士経済が発行する「H・Bフーズマーケティング便覧 2025 No.3 機能性表示別市場分析編」によれば、2024年の機能性表示食品市場は前年比5.2%増の7,274億円と推計されています。(参照:https://www.syogyo.jp/news/2025/03/post_040649)これらのデータから、花粉対策製品の需要が高まる中、健康食品・サプリメント市場は今後も成長が期待されます。
特許技術のポイント
1.レンコン節部の有効成分を高効率に抽出する「スプレードライ法」の確立
レンコンの節部には、抗アレルギー作用を持つプロアントシアニジンが豊富に含まれていますが、その抽出には高度な技術が必要とされていました。今回の技術開発により、従来の抽出技術に比べ、より安定した形での抽出が可能となりました。
2. 天然由来の成分で花粉症状を軽減
今回の研究では、レンコン節由来のプロアントシアニジンと、お茶由来のエピガロカテキンガレートを組み合わせることで、花粉などのアレルギー症状の相乗効果が確認されました。
また、レンコン節部由来パウダーを試験食品としたヒト試験(二重盲検試験)でも、8週間の継続摂取により、鼻の粘膜の炎症が緩和されることが確認されています。
3. 未利用資源の活用による食品ロス削減
ハスラボはこれまで37トンの廃棄レンコンを製品化し価値あるものへ変えてきました。本技術は、この未利用資源をより有効活用し、新たな市場価値を生み出すことに貢献します。
4. 従来の抗アレルギー薬に代わる新たな選択肢
抗ヒスタミン薬に頼らず、食事の延長線上で花粉をケアできることが本技術の大きな特徴です。従来の薬では副作用の懸念があるため、薬に頼りたくない方にとって、安全で持続可能な選択肢を提供できることが期待されます。
今後の展望
ハスラボでは、本技術を活用したサプリメントの開発を進めており、2026年の市場投入を目指しています。また、本特許技術を活用した商品開発を希望する企業との連携を積極的に進めていきます。
ハスラボ代表・大野恭章からのコメント
「レンコンの節って、実はすごいパワーを秘めているんです。でも今までほとんど捨てられていた部分でした。今回、この節から抽出したポリフェノール『プロアントシアニジン』が花粉対策に役立つことが科学的に証明された特許を活用し製品開発を進められることを本当に嬉しく思います。薬に頼るのが難しい人や、副作用が気になる人でも、安心して使える選択肢を増やせるのは大きな意義があります。僕たちは『食べられるすべてを価値のあるものへ』を掲げて事業をやっていますが、まさに今回の特許技術はその象徴。これからも研究を深めながら、企業との連携も進めて、より多くの人に届けていきたいですね!」
元徳島大学准教授(現大阪大谷大学教授)・水口博之博士からのコメント
これまでレンコンの節部は、ほとんど活用されることなく廃棄されていました。しかし、研究を進める中で、この部分に含まれるポリフェノール『プロアントシアニジン』が、花粉などのアレルギー症状を和らげる可能性を持っていることが明らかになりました。さらに、緑茶由来のエピガロカテキンガレートと組み合わせることで、相乗効果が得られることが分かり、今回の特許につながりました。この技術が、薬に頼ることが難しい方々や、より自然な方法で花粉対策をしたい方の新たな選択肢となることを期待しています。また、大学で得られた研究成果がこうして実用化へと進み、多くの方に届けられることを非常に嬉しく思います。現在もレンコン成分についての研究は進めていますので、今後もレンコンの可能性が広がることに期待しています。
◼︎規格外レンコンから生まれたグルテンフリーの新素材 無添加レンコンパウダー「HASKO」を使用したフレンチ試食会のご案内
本リリースでご紹介した花粉症対策の特許技術とは異なりますが、当社が独自に開発した無添加・グルテンフリーの新素材「HASKO(ハスコ)」を体験いただける試食会を下記の通り開催いたします。
HASKOは、ポリフェノールや食物繊維を豊富に含み、健康志向の方や多様な食スタイルに応えるサスティナブルな新素材です。本イベントでは、THE GRAND GINZAのシェフが手掛けた15品のフレンチメニューをビュッフェ形式で提供しながら、HASKOの開発背景や活用事例をご紹介いたします。
▼HASKOフレンチ試食会 概要
日時:2025年5月21日(水)12:00~14:00(11:30開場)
会場:THE GRAND GINZA(銀座シックス13階)
対象:報道関係者、飲食・食品・流通業関係者
参加費:無料(※要事前申込)
定員:50名(先着または抽選)
申込締切:2025年5月13日(火)19:00
▼お申し込みフォーム
企業様用:https://forms.gle/BSrdQGqoRYRmXkZW7
報道関係者様用:https://forms.gle/puiPn1tragahoGFz7
◼︎合同会社ハスラボとは
ハスラボは、茨城県土浦市のレンコン農家が立ち上げた農業ベンチャーです。
日本一のレンコン産地である一方、形やサイズを理由に廃棄されてきた規格外レンコンの課題に向き合い、2022年より無添加レンコンパウダー「HASKO」の開発を開始。これまでに累計38トンの規格外レンコンを有効活用してきました。
私たちは、“食べられるすべてを価値のあるものへ”をミッションに、持続可能な農業と健康的な食生活の実現を目指しています。
会社名 :合同会社ハスラボ
代表 :代表社員 大野 恭章/浜田 雄太
所在地 :茨城県土浦市沖宿町617-1
設立 :2022年8月