4割以上のケアマネが“バーンアウト”経験あり

株式会社ウェルビト、「バーンアウト」をテーマにケアマネージャーを対象としたアンケート調査を実施

株式会社ウェルビトのプレスリリース

介護施設入所に特化した身元保証サービス事業を行う「株式会社ウェルビト」(本社:東京都新宿区、代表:堀内貴敬、山内悠)は先ごろ、ケアマネージャーを対象にバーンアウト(燃え尽き症候群)をテーマとしたアンケート調査を実施いたしました。

株式会社ウェルビト公式サイト:https://mi-ka-ta.jp/


1. アンケート調査実施の背景: ケアマネージャーのバーンアウトを少しでも防ぐために

2024年11月、私たちウェルビトは自社で主催する「ウェルビト勉強会」において、ケアマネ・介護職のためのバーンアウト予防とセルフケア~ご利用者のためにも自分のことを大切にしよう~と題した勉強会を開催いたしました。医師や看護師など医療職のバーンアウトへの関心が高まる中、「他人をサポートするケアマネージャーの方々こそ、自分自身を大切にしてほしい」という私たちの想いを込めて企画した本勉強会には、多くのケアマネージャーの方にご参加いただきました。

同勉強会では、ウェルビト独自で行ったバーンアウトに関するアンケート調査の結果の一部をご紹介したところ、参加者の方々から「より詳細な内容を見てみたい」「もっと他のケアマネージャーの方のご意見を聞いてみたい」といった声が寄せられました。そこで今回、本プレスリリースにてバーンアウトに関するアンケートの調査結果の詳細をご報告することといたしました。尚、今回のプレスリリースは2024年11月12日に配信した内容の一部も更新して掲載しています。

【アンケート内容】

・ 対象:ウェルビト勉強会参加者(ケアマネージャー、ソーシャルワーカー、看護師、その他)

・ 方法:アンケートフォームへの入力

・ 実施日:2024年10月22日

・ 回答者数:134名

 ※上記回答者よりケアマネージャー111名の結果を抽出


2. 長時間勤務になりがちではあるものの、仕事に対するやりがいは感じている人が多い

Q1. 1週間の平均労働時間はどれくらいですか?

図1 1週間の労働時間

(ウェルビトによるアンケート調査結果より)

アンケート回答者の約7割が週の法定労働時間である40時間を超える勤務をしていると回答しました。この結果から、ケアマネージャーは長時間労働の傾向にあると読み取ることができます。

Q2. 仕事に対するやりがいを感じていますか?

図2 仕事に対するやりがい

(ウェルビトによるアンケート調査結果より)

実に6割以上のケアマネージャーが仕事にやりがいを感じているという結果となりました。Q1の結果からやや長時間労働の傾向ではあるものの、ご利用者の生活をサポートするという仕事に対しやりがいを持って取り組まれている方は多いようです。

3. 精神的なストレスの最大の要因は業務量の多さ

Q3. 業務や職場に対する精神的なストレスを感じていますか?

図3 業務や職場に対する精神的なストレス

(ウェルビトによるアンケート調査結果より)

仕事にやりがいを感じている一方で、精神的なストレスを「とても感じている」「感じている」と答えたケアマネージャーも約7割近くの74人(66.6%)に達しました。では、実際ケアマネージャーの方々はどのような点に精神的なストレスを感じているのでしょうか?

Q4. 精神的なストレスの要因は何ですか?

図4 精神的なストレスの要因

(ウェルビトによるアンケート調査結果より)

精神的なストレスの要因として最も多い回答は「業務量の多さ」(37.8%)でした。ケアマネージャーの業務は、アセスメントやケアプランの作成、医療機関など各所との連携、記録の作成など多岐にわたります。こうした幅広い業務を限られた人員でこなさなければならない実情が精神的なストレスとなり、またQ1に示した長時間労働の要因にもなっていると考えられます。

4. 決して他人事ではない! 約4割がバーンアウトと思われる状態を経験

Q5. ご自身がバーンアウト(燃え尽き症候群)と思われる状態になった経験はありますか?

図5 ご自身がバーンアウト(燃え尽き症候群)と思われる状態になった経験

(ウェルビトによるアンケート調査結果より)

全体の3分の1以上にあたる45名(40.5%)のケアマネージャーが、自分自身がバーンアウトと思われる状態になった経験があると答えました。

Q6. 職場の上司や同僚など身近な人がバーンアウト(燃え尽き症候群)と思われる状態になった経験はありますか?

図6 職場の上司や同僚など身近な人がバーンアウト(燃え尽き症候群)と思われる状態になった経験

(ウェルビトによるアンケート調査結果より)

こちらも全体の3分の1以上となる42名(37.8%)が、身近な人がバーンアウトと思われる状態となる経験をしている、と回答しています。Q5およびQ6の結果から、ケアマネージャーにとってバーンアウトとなることは決して稀な経験ではない、身近な問題と言えるでしょう。

Q7. 「自分がある」と答えた方、バーンアウト(燃え尽き症候群)をした原因は何だと思いますか?(複数回答可)

図7 バーンアウト(燃え尽き症候群)をした原因

(ウェルビトによるアンケート調査結果より回答数の多かったものを抜粋。尚、本設問は複数回答を可としているため、合計比率が100%を超える場合があります)

バーンアウトと思われる経験をした方に対し原因について質問したところ、「業務量の多さ」が最多の39件(29.1%)となりました。「業務量の多さ」はQ4の「精神的なストレスの要因」でも最多となっており、業務量の多さを感じながら日々の仕事をしているケアマネージャーが多い状況がわかりました。その他、「仕事の内容」(31件、23.1%)、「職場の人間関係」(30件、22.4%)といった回答も多く見られました。

5. ストレス対策はセルフケアが中心。構造的な対応を求める声が多い結果に

Q8. バーンアウト予防として導入してほしいサポートは何ですか?(複数回答可)

図8 バーンアウト(燃え尽き症候群)予防として導入してほしいサポート

(ウェルビトによるアンケート調査結果より回答数の多かったものを抜粋。尚、本設問は複数回答を可としているため、合計比率が100%を超える場合があります)

バーンアウト予防として導入してほしいサポートとして最も多かったのが「上司や同僚のサポート体制強化」(53件、39.6%)となりました。これまでご紹介してきた通り、「業務量の多さ」を精神的なストレスやバーンアウトの要因として挙げるケアマネージャーが多いことから、業務量の調整や負担軽減などに関するサポートを求める声が多くなっていると言えるかもしれません。

その他、「ストレスマネジメント研修」(37件、27.6%)、「休暇制度などの充実」(同)、「人員増」(36件、26.9%)を求める声も比較的多く、職場環境や制度の改善といった構造的なストレス対策を求めている人が多いようです。

Q9. ストレス解消の方法は何ですか?(複数回答可)

図9 ストレス解消の方法

(ウェルビトによるアンケート調査結果より回答数の多かったものを抜粋。尚、本設問は複数回答を可としているため、合計比率が100%を超える場合があります)

「趣味」「休憩を取る」といった方法でストレス解消を図っているケアマネージャーが圧倒的に多い結果となりました。自分自身でストレスをコントロールするセルフケアで対応している人が多いようです。また、「同僚や友人と話す」と答えた人も多く、自分を理解してくれる身近な人の存在がストレス解消のために重要という結果となりました。

Q10. ストレス解消についての自由記述 (一部)

・話を聞いてもらう、一人で抱え込まない。(複数)

・休める時に休む、早く帰宅する。(複数)

・気持ちを切り替えるために身近で小さな楽しみを作る。

・(人間関係の悩みの場合) 合わない人には合わせない。

・疲れている時こそ、自炊や掃除をしたり、丁寧な生活を心掛けています。

・明るい見通しを思い描くようにしている。悩まれている方へは話を10割聞き、否定せずに答える。

・金銭管理に関する支援が一番気を遣います。どこまで手を出してよいのか、やらないほうが良いのか、だれも支援者がいないときに悩みます。

・自覚はなくとも、人に気を遣いすぎて、迷惑をかけたくないとか、優しすぎたり、自己肯定感が低め、真面目、完璧主義の人が、気を休めるのはとても難しいと思います。自分で自分のことを型にはめてしまう人が、楽になる方法を知りたいです。

6. ウェルビト勉強会:ケアマネージャーのバーンアウト予防をテーマに特別対談を企画

これまでご紹介してきた通り、自身や身近にバーンアウトの経験をお持ちのケアマネージャーは決して少なくありません。そして多くのケアマネージャーが、自分自身でストレス対策に取り組まれている実情もわかりました。そうした状況を踏まえ、今回「ケアマネージャーが仕事で燃え尽きないために何ができるのか」をテーマに、メンタルヘルスを専門とする精神科専門医と作業療法士のお二人による特別対談を企画いたしました。具体的な事例を交えながら、明日からできる実践テクニックを紹介していただきます。ぜひご参加ください。

テーマ:【特別対談企画】ケアマネージャーが燃え尽きないために~現場で実践できるバーンアウト予防~

▼概要・お申し込みはこちら

https://mi-ka-ta.jp/study_session/study_session_2505_1/

日時:2025年5月27日(火) 18時〜19時30分

※勉強会の最後に質疑応答の時間も予定しております。お寄せいただいたご質問は、時間の許す限り講師にお答えいただきます。

会場:オンラインライブ開催(Zoom)

参加費:無料

講師:

松本衣美 (医師/精神科専門医)

​​精神疾患のある方の自宅に訪問するアウトリーチに従事。現在は目黒区の精神科クリニックに勤務しつつ、産業医業務、行政の精神保健相談などに携わる。2022年11月、対人支援に関わる人をサポートする一般社団法人COMHCaを立ち上げ、共同代表として運営している。

真嶋信二 (作業療法士)

​​精神科病院、デイケア、アウトリーチ、家族支援、相談支援、就労支援等のメンタルヘルス領域で働く。2022年11月、対人支援に関わる人をサポートする一般社団法人COMHCaを立ち上げ、共同代表として運営。主に医療・福祉事業所の支援者支援等に携る。​

お問い合わせ・取材のお申し込み:勉強会の取材や講師への個別取材をご希望の場合は、媒体名・お名前・ご連絡先を明記の上、下記アドレスにご連絡ください。

contact@welbito.com


身元保証サービスに関するセミナーなども開催中!

ウェルビトでは、勉強会以外にも、サービスに関する個別のご相談、少人数制のオンラインサロンなども開催しております。また、そもそも身元保証サービスって何? どのように会社を選べばいいの? といった疑問や不安をお持ちの方向けに、身元保証セミナーも開催しています。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

▼お問い合わせ・取材のお申し込み:下記メールアドレスまでご連絡ください

contact@welbito.com


身元保証セミナー「いざというときに備えておこう! 身元保証会社の選び方」

日時:2025年5月14日(水) 18時〜19時

   2025年5月21日(水) 18時〜19時

会場:オンラインライブ開催(Zoom)

講師:堀内貴敬 (代表司法書士)

https://mi-ka-ta.jp/service_briefing/

担当者コメント

株式会社ウェルビト担当・松本哲

私たちは同じ志を持った仲間によって立ち上げた会社です。「身元保証人がいないという理由で施設に入所できず、結果的に望むような人生を送れない」という“負”を解消し、ひとりひとりが自分らしく生きられる社会の実現に寄与したいー、そんな想いを共有したメンバーによって構成されています。構成メンバーは医療・介護・法律の専門家のほか、マーケティング、デザイナー、編集者など多彩な顔触れ。多様な視点から社会課題の解決につながる新たなサービスの提供に取り組んでまいります。

身元保証のみかたおよび私たちのサービスについて

私たちウェルビトが提供する単身高齢者向け身元保証サービス「身元保証のみかた」の特長は、「介護施設入所に必要なものに特化したサービス」であること。身元保証サービスの中には施設入所後の生活支援や財産管理など幅広いサービスを提供するものも多くありますが、身元保証のみかたでは以下の4つに特化したシンプルでわかりやすいサービスをリーズナブルな価格で提供しています。

  • 身元保証人欄への署名

  • 医療同意

  • 死後事務対応

  • 支払い保証

また、すでに生活保護を受給している方向けの「生活保護受給者向けプラン」や、近い将来生活保護を受給する見込みの方向けの「ゆくゆく生活保護受給者向けプラン」、終末期でホスピスに入所される方向けの「未来の安心プラン」など、ご利用者の状況に合わせたサービスもご用意しております。

ウェルビトのサービスの詳細は下記URLをご覧ください。

https://mi-ka-ta.jp/#content_builder

株式会社ウェルビトについて

【会社概要】

社名:株式会社ウェルビト

本社所在地:東京都新宿区四谷三丁目13番4号

代表取締役:堀内貴敬 山内 悠

事業内容:施設入所に特化した身元保証サービス

設立: 2023年3月2日

HP:https://mi-ka-ta.jp/

今、あなたにオススメ