【研究情報】順天堂大大学院医学研究科・環境医学研究所とファンケルの共同研究講座「抗加齢皮膚医学研究講座」にキリンが参画

株式会社ファンケルのプレスリリース

株式会社ファンケル(本社:神奈川県横浜市/代表取締役社長 CEO 島田和幸 以下ファンケル)と順天堂大学大学院医学研究科・環境医学研究所が2018年6月より進めていた共同研究講座「抗加齢皮膚医学研究講座」に、2021年6月よりキリンホールディングス株式会社(本社:東京都中野区/代表取締役社長 磯崎功典、以下キリン)が参画しました。
ファンケルとキリンは2019年の資本業務提携を契機にさまざまな共同研究を進めてきましたが、本講座では、キリンの免疫研究とファンケル・順天堂大の皮膚研究の知見をかけ合わせることで、皮膚免疫の観点で皮膚障害や老化の解明を目指します。

<共同研究講座について>
(1)講座名称 「抗加齢皮膚医学研究講座」

(2)研究体制【順天堂大学】
髙森 建二(順天堂大学大学院医学研究科 環境医学研究所 所長/特任教授)
須賀 康(順天堂大学医学部附属浦安病院 皮膚科 教授)
冨永 光俊(順天堂大学大学院医学研究科 環境医学研究所 先任准教授)
鎌田 弥生(順天堂大学大学院医学研究科 環境医学研究所 助教)
【株式会社ファンケル】
櫻井 哲人(総合研究所 ビューティサイエンス研究センター長)
宮田 民恵(総合研究所 安全性品質研究センター長) 
【キリンホールディングス株式会社】
小西 豊(キリン中央研究所 新領域ユニット長)

(3)開設期間2021年6月1日(火)から2年間

(4)研究テーマ  「加齢に伴う皮膚の老化メカニズムの解明とその対策方法の開発」

背景
順天堂大学大学院医学研究科・環境医学研究所の髙森建二所長のグループとファンケル総合研究所(所長:炭田康史)は、2018年6月より「抗加齢皮膚医学研究講座」を開設し、老齢の乾皮症における皮膚バリア機能の変化、かゆみのメカニズム解明、脱毛要因の解明などの、加齢におけるさまざまな皮膚変化の解明に着手してきました。これまでに、肌の刺激の原因となる感覚異常を捉えるために、iPS細胞を用いて感覚神経に誘導し、防腐剤などの化学物質の刺激による感覚伸長を実証しています。
一方キリンには、長年にわたる免疫機能の研究実績があり、ウイルス感染防御の司令塔であるプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を活性化する乳酸菌「プラズマ乳酸菌」などを発見し、さまざまな科学的エビデンスを取得してきました。

<本講座の研究内容>
皮膚の内側にはさまざまな免疫系の細胞が存在しており、加齢や外的物質から生体を守る皮膚バリア機能や皮膚の組織恒常性を維持する機能など重要な役割を担っています。そのため加齢や防腐剤などの化学物質によって起こる皮膚障害は、免疫機能の低下と関係があると考えられます。本講座では、キリンの免疫評価技術を活用することで、皮膚障害と免疫機能の関係性を明らかにし、加齢や化学物質による皮膚障害のメカニズム解明および制御方法の開発を目指します。

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