株式会社IGSAのプレスリリース
東京大学松尾・岩澤研究室発のAIスタートアップである株式会社IGSA(東京都文京区本郷、代表取締役CEO 松島創一郎、以下「IGSA」)は、IGSAが東京都健康長寿医療センター研究所と開発した音声解析を活用した認知機能検査アプリに関し、ユーザビリティの向上と介入効果検証に向けた検査設計を目的として、千葉大学予防医学センター(担当:健康住環境創造ラボ 鈴木規道 准教授)と共同研究を開始しました。 IGSAでは、「未来のあたりまえを創り、持続可能な幸せを追求する」という理念のもと、MCI(軽度認知障害)段階の認知機能低下検出を行う音声言語解析技術を開発してきました。 当該技術を搭載したアプリは、認知機能の変化に関する気づきを促し、運動療法をはじめとする予防行動のきっかけを提供するとともに、高齢者の健康寿命の延伸や、医療・介護における社会保障費、保険費用の軽減といった社会課題の解決への貢献を目指しています。
■ 共同研究の目的
本共同研究の目的は、IGSAが保有する音声解析技術を活用した高齢者向けの認知機能検査アプリのユーザー体験を改善し、社会実装を促進することにあります。
特に、スマートフォンを通じて、日常生活の中で少ない負担で手軽に認知機能の変化に気づく機会を提供し、利用者自身の健康維持・増進につなげることを目指しています。
■ 千葉大学予防医学センターとの連携
本共同研究においては、千葉大学予防医学センターに以下のご協力をいただきます。
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千葉大学墨田サテライトキャンパス内「あつまレ HUB・LAB・SUMIDA」におけるアプリ体験の場の提供
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アプリのユーザビリティ評価に関する専門的な助言
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認知機能検査アプリを介入効果検証に活用する際の検査設計に関する専門的な助言
これらの連携を通じて、アプリのユーザビリティに関する評価および改善を行い、高精度でありながら、高齢者の方でも安心して手軽に利用できる認知機能検査サービスの実現を目指します。
■ あつまレHUB・LAB・SUMIDAの概要
「あつまレ HUB・LAB・SUMIDA」は千葉大学墨田サテライトキャンパス(東京都墨田区文花1丁目19−1)2階に位置する新しいコミュニティスペースです。地域住民、学生、研究者が集い、交流し、共に学ぶことを目的に、千葉大学予防医学センター 健康住環境創造ラボが管理、運営しています。
この施設では、日常的な環境データや非接触・ウェアラブルデバイスを通じて取得される身体の動きや日常生活行動データを収集するとともに、多彩なイベントやワークショップを開催することで、参加者が体験を通じて学び合い、つながりを深める場を提供しています。
2025年5月にオープンし、地域社会と大学が連携し、新たな価値を創造する拠点となることを目指しています。
■ 千葉大学予防医学センター 健康住環境創造ラボの概要
健康と「住まい」や「まち」の関係を考え、研究成果の社会実装を目指すチームです。健康住環境創造ラボが目指すのは「環境改善型予防医学」。少子高齢化社会の解決に向けた将来ビジョンを、エビデンスに基づき示します。環境(住まいやまち)を改善することで、ヒトの行動が変わり、さまざまな疾患を予防する、本人は意識しなくても「暮らしているだけで健康になる環境づくり」を目指しています。医学、工学、 デザイン、理学など、さまざまな研究領域を横断した研究者が参加しています。
健康住環境創造ラボ:https://www.bewell.cpms.chiba-u.jp/
■ 株式会社IGSAの概要
株式会社IGSAは、「未来のあたりまえを創り、持続可能な幸せを追求する」というパーパスを掲げ、AIを活用しながら人間中心の視点で未来の持続可能な社会システムをデザインする、東京大学/松尾研究室発のAIスタートアップ企業です。
自然言語処理、音声処理、基盤モデルを中心とした技術の研究開発力と、AI領域におけるコンサルティング力を強みとし、高齢者福祉領域でのサービス開発や、医療機関・学術機関・エンタープライズ企業との連携による多様なプロジェクトを展開しています。
所在地:東京都文京区本郷6丁目25番14号
コーポレートサイト:https://igsa.co.jp/
設立:2022年8月
代表者:松島創一郎
事業内容:AIソリューションの開発、販売、提供
お問合せ先:partner@igsa.co.jp