ED治療薬を3回以上服用した人の本音調査、薬の選び方と妥協点

「効き目」重視が多数派、価格や利便性に課題感も

一般社団法人メディカルフィットのプレスリリース

フィットクリニック（所在地：東京都渋谷区、院長：服部圭太）は、ED治療薬を3回以上服用したことのある男性157名を対象に、2025年5月12日から5月16日にかけてインターネット調査を実施しました。

ED治療薬は種類が多く、どれを選べばよいか迷う方も少なくありません。
そこで今回は、3回以上の服用経験を持つ実際のユーザーにアンケートを実施し、リアルな声をもとに“選ばれる理由”や“妥協点”を明らかにしました。

アンケートの結果、「効果の強さ」や「即効性」を重視する声が多い一方で、価格や入手のしやすさに対する不満も浮き彫りとなりました。そのほか、購入方法や、先発薬とジェネリックの使い分けなどについても興味深い回答が得られました。

ED治療薬の選び方にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

【アンケートの概要】

調査対象：ED治療薬を3回以上服用したことがある男性157名

調査日　：2025年5月12日～2025年5月16日

調査方法：インターネット調査

アンケート結果まとめ

「効果の強さ」と「即効性」を求める声が多数

「ED治療薬は何を重視して選びますか？（複数回答可）」という質問に対し、最も多かった回答は「効果の強さ」（68.8%）、次いで「即効性」（51.0%）、「副作用の出にくさ」（51.0%）でした。

知名度や食事の影響を気にする人は少数派にとどまっており、実用性・効き目を重視する傾向が見られました。

バイアグラが半数超で最多使用

「最もよく使っているED治療薬は？（ジェネリックを含む）」との質問に対し、約53.5%が「バイアグラ」と回答。次いで「レビトラ」（22.9%）、「シアリス」（21.0%）と続きました。

先発薬の販売を開始した順番に利用者が多い結果となり、信頼感からも利用者が多いと考えられます。

約65％が「いつも同じ薬を使用」

「ED治療薬の選び方について」の質問では、「いつも同じ薬を服用している」との回答が65.0%と最多でした。

一方で、「いろいろ試している」（22.9%）や「体調や予定に合わせて使い分けている」（5.7%）といった柔軟な選び方をする層も存在しており、個人のライフスタイルや身体の反応を見ながら選択している様子も伺えます。

「特にこだわりはない」（6.4％）という層も一定数いました。

薬の選び方の背景とは？

「いつも同じ薬を服用している」と答えた人の中では、80.4%の人が「今の薬が自分に合っていて満足している」と答えており、自身の体験を通じて“合う薬”を見つけた後は、変更せずに継続する傾向が強いことが示されています。

一方、「自分に合う薬を探すためにいろいろ試している」と回答した人では、「効果や副作用の違いを比較したくて試している」（38.9%）が最も多く、納得のいく薬を見つけるために積極的に試行錯誤している様子がうかがえます。その他には、「予定やコンディションに応じて最適な薬を選びたい」（22.2%）や「価格や入手のしやすさで選んでいる」（13.9%）といった実用的な視点から選択している人も多く見られました。

「体調や予定に合わせて使い分けている」「特にこだわりはなく、そのとき手に入った薬を使っている」といった回答者については、前者では「予定やコンディションに応じて最適な薬を選びたい」、後者では「特に深く考えていない／なんとなく」が多数派となりました。明確な選択理由を持つ層と、そうではない層が一定数存在しており、多様な選び方がされていることが分かります。

ED治療薬の選び方においては、「いったん合う薬が見つかれば継続する」というパターンが主流であり、選択における“納得感”や“体感値”が最優先されていることがうかがえます。

一方で、一部には「ライフスタイルや予定に合わせて柔軟に選びたい」という声もあり、選択肢の幅や情報提供の質が求められていることが示唆されます。

不満は「価格」と「入手のしやすさ」に集中

ED治療薬に対する不満・妥協点についての設問では、「価格（もう少し安ければと思う）」（56.7%）という声が過半数を占めました。また、「購入のしやすさ（もっと簡単に手に入ればと思う）」（19.1%）や、「即効性（もっと早く効いてほしい）」（18.5%）という意見も目立ちました。

一方で、「特に妥協していない」（15.3%）という回答もあり、薬に満足している人も一定数いることがわかります。ただし、妥協している層にとっては、価格や利便性の改善が期待されているようです。

【7位以下の回答】

7位　効果 (12.1%)

8位　飲むタイミング(5.7%)

9位　食事の影響 (3.8%)

10位　見た目や形状(2.5%)

「先発薬」か「ジェネリック」か──選択に影響を与える“納得の理由”

ED治療薬の選択において「先発薬とジェネリック、どちらの服用が多いですか？」という設問に対し、最も多かったのは「ジェネリック薬」（47.8%）で、次いで「先発薬」（35.0%）、「同じくらい」（10.2%）、「わからない」（7.0%）と続きました。

先発薬またはジェネリック薬を選ぶ理由

「先発薬とジェネリック、どちらの服用が多いですか？」の問いに対する回答の理由を聞くと、「ジェネリック」派、「先発薬」派、「同じくらい使っている」派、「わからない」派で以下の傾向が見られました。

「ジェネリック薬」派の傾向（47.8%）

このグループでは、「価格を重視しているから」が圧倒的に多く、次いで「過去に問題なく使えたから」「ネットや口コミの評価を参考にしているから」が続きます。

コストパフォーマンスを第一に考え、実用性・体験ベースでの選択をしているユーザーが中心です。

「先発薬」派の傾向（35.0%）

先発薬を選ぶユーザーは、「安心感」や「過去に使って問題がなかった」という信頼性重視の声が多く、価格よりも安全性やブランドの信頼を選定基準にしている傾向があります。

中には「医師や薬剤師のすすめ」や「ネットや口コミ」など、第三者からの情報を根拠とする回答も見られます。

「同じくらい使っている」派（10.2%）

この層では、「どちらでも違いを感じない」という声が多く、特定の薬に偏らず柔軟に判断している姿がうかがえます。

選定理由も価格・信頼性・過去の経験がバランスよく挙がっていました。

「わからない」派（7.0%）

明確な意識を持たずに選んでいるこのグループでは、「特に違いを感じない」「なんとなく」といった消極的理由が目立ちました。

医療者からのサポートや情報提供が、今後の薬選びをより納得感のあるものに導く可能性があります。

このように、薬の選択には価格や効果だけでなく、“安心感”、“使用実績”、“第三者の評価”などの要素が複合的に影響していることがわかりました。

初回利用は「先発薬」が主流──先発薬とジェネリックで差を感じない人多数

「初めて使用したのはどちらか」の設問では、「先発薬」と答えた人が52.2%と最多で、「ジェネリック」が36.3%と続きました。認知度や流通の歴史を背景に、初回は先発薬を選ぶ人が多いと考えられます。

先発薬・ジェネリック両方使ったことがある人に効果や副作用の違いを感じたか聞いたところ、最も多かったのは「違いは感じなかった」（63.4%）で、過半数以上が先発薬とジェネリックの間に効果や副作用の差を感じていませんでした。これは、多くの人がジェネリックでも十分に納得して使用していることを意味しています。

「先発薬の方が効果が強かった」（13.9%）や「副作用が少なかった」（12.9%）という回答も一定数あり、一定の信頼性や安心感を重視する層が存在していることが分かります。

一方で、「ジェネリックの方が効果が強かった」または「副作用が少なかった」と回答した人はそれぞれ4.3%で少数派にとどまりましたが、ジェネリックに対する肯定的な体感を持つユーザーも少なくないことが示されています。