Craif、足利銀行傘下CVC、長瀬産業から資金調達を実施

Craif株式会社のプレスリリース

 尿がん検査「マイシグナル®︎」を提供するCraif株式会社(所在地:東京都文京区、CEO:小野瀨 隆一、以下「Craif」)は、株式会社足利銀行100%出資子会社の株式会社ウイング・キャピタル・パートナーズ(所在地:栃木県宇都宮市、代表取締役:石垣 充繁、以下「ウイング・キャピタル・パートナーズ」)、長瀬産業株式会社100%子会社のNagase Future Investments株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:上島宏之、以下「長瀬産業」)が運営するCVCファンドからシリーズCエクステンションラウンドで資金調達を実施いたしました。

■ Craifの事業進捗について

 Craifは、2018年に名古屋大学発のベンチャー企業として創業し、「人々が天寿を全うする社会の実現」というビジョンのもと、疾患の早期発見と治療の最適化に取り組んでいます。2024年のノーベル生理学・医学賞の受賞テーマとなった「マイクロRNA」の実用化にいち早く着手し、尿中マイクロRNAをAIで解析する技術を開発。これにより、すい臓がんや肺がんといった難治性がんのリスクの超早期発見を可能にする「マイシグナル・スキャン」を提供しています。

 2021年10月のシリーズB資金調達時には「マイシグナル・スキャン」は開発段階でしたが、2022年2月のサービス開始後、全国1,000超の医療機関、500店舗超のドラッグストア・薬局に導入され、さらに企業の福利厚生プログラムやECチャネルを通じて急速にサービスを拡大しています。研究開発も含め、これまでに蓄積した検体データは4.2万件を超え、その研究成果を約60件の学術論文や学会報告として公表してきました。直近では、権威ある医学誌Lancet系列の「eClinicalMedicine」において、すい臓がんの早期かつ高精度な検出に関する成果を報告しています。また、管轄自治体の許可を取得して運営している衛生検査所は、その面積を従来の2倍に拡張し、解析能力も従来比で15倍以上に増強しました。さらに2024年4月には、すい臓がん診断を目的とする医療機器プログラムの薬事承認取得を目指した臨床試験を開始いたしました。 

 米国では、カリフォルニア州アーバインに研究開発ラボを設立し、サンディエゴにビジネスオフィスの開設も予定しています。すでに米国15州・30医療機関と連携してすい臓がん検体の収集を開始しており、FDA承認・保険償還を視野に入れた現地での研究開発を本格化させています。

■ 資金調達の目的

 今回の調達資金は、尿がん検査「マイシグナル」のさらなる研究開発や、医療機器プログラムの臨床開発、その他の疾患の検出技術開発に活用していきます。また、米国でのFDA承認取得と保険償還を見据え、現地でのR&D体制を強化することで、海外展開を加速してまいります。

■ 各投資家からのコメント

・株式会社ウイング・キャピタル・パートナーズ 代表取締役 石垣 充繁氏

当社は、足利銀行グループの一員として、様々なベンチャー企業への投資を通じて、地域経済の発展を目指しております。Craif様は、がんの早期発見につなげるため、尿中のマイクロRNAを活用した尿検査の開発に取組まれています。日本のがん医療を大きく前進させようとするその試みに、今後の成長と社会的意義を感じ、投資させていただくことといたしました。本投資を通じて、Craif様が更なる発展を遂げ、人々の暮らしがよりよくなることを心より楽しみにしております。

・Nagase Future Investments株式会社 代表取締役 吉田 潔観氏

既存の検査技術では成し得なかった、予後の非常に悪いがんの早期発見を可能にした革新的技術を持つCraif社様に出資するご縁を頂き、大変嬉しく思っております。Craif社の掲げる「人々が天寿を全うする社会の実現」は、NAGASEグループがマテリアリティ(重要課題)として掲げる「健康寿命の延伸」に合致するものです。また、当グループはバイオ分野に注力しており、本出資をきっかけとしたCraif社との今後の関わりを楽しみにしております。

■「 マイシグナルシリーズ」について 

 「マイシグナルシリーズ」は、予防と早期発見につなげる、がんリスク検査です。このシリーズはマイクロRNA×AIでがんリスクを高精度に評価する検査「マイシグナル・スキャン」、より手軽にがんリスクを評価する検査「マイシグナル・ライト」、がんに特化した遺伝子検査「マイシグナル・ナビ」、DNAダメージをモニタリング・予防につなげる検査「マイシグナル・チェック」で構成されています。どの検査も尿やだ液を採取するだけで、体に負担なく検査することが可能です。4つの検査を通じて、自らの体質的なリスクを知り、日々のDNAのダメージをモニタリングすることで発症予防をサポート。それでも防ぎきれないがんを早期発見することを一気通貫でサポートし、がんの予防と早期発見を促進することを目指した包括的ながん対策です。

詳細はWebサイトをご覧ください。 

https://misignal.jp/

マイシグナルシリーズは医療機器ではありません。解析した情報を統計的に計算することによりリスクを判定するものであり、医療行為としてがんに罹患しているかどうかの「診断」に変わるものではなく、リスクが低いと判定された場合でもがんが無いまたは将来がんにかからないとは限りません。

■ Craifについて

 Craifは、2018年創業の名古屋大学発ベンチャー企業です。尿などの簡単に採取できる体液中から、マイクロRNAをはじめとする病気に関連した生体物質を高い精度で検出する基盤技術「NANO IP®︎(NANO Intelligence Platform)」を有しています。CraifはNANO IP®︎を用いてがんの早期発見や一人ひとりに合わせた医療を実現するための検査の開発に取り組んでいます。さらに、すい臓がんが当たり前に早期発見できる世の中を目指し、「すい臓がん啓発プロジェクト powered by マイシグナル」を発足し、がんの啓発活動を推進しています。

【会社概要】

社名:Craif株式会社(読み:クライフ、英語表記:Craif Inc.)

代表者:代表取締役 小野瀨 隆一

設立:2018年5月

資本金:1億円(2024年3月1日現在)

事業:がん領域を中心とした疾患の早期発見や個別化医療の実現に向けた次世代検査の研究・開発、尿がん検査「マイシグナル®︎」の提供

本社:文京区湯島2-25-7 ITP本郷オフィス5F

URL:https://craif.com/

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