2025年日本国際博覧会協会のプレスリリース
開幕から2カ月を迎えた大阪・関西万博は日々多くの皆さまにご来場いただき、医療・健康、AI、ロボティクスなどの科学技術体験、環境・資源・エネルギーを守る取り組みなど、多様で持続可能な未来社会を共に創造するためのさまざまな体験をしていただいています。一方、これまでの歴史の中で培われてきた多様な文化や環境との共存の知恵などを知る仕掛けは、知識だけでなく体感で楽しめるものとして世代を超えて人気を集めています。
なかでも、当博覧会初の出展地域間協定※1となる「サンド・アライアンス（砂同盟）」を結んだ鳥取県とヨルダンパビリオンの砂漠体験に加えて、モーリタニア、コロンビアなどでも「砂漠の砂」を実際に触れることができ、一言で砂漠の砂といっても地域によって異なる色と質感の体験ができます。実際に触れることを通して、その風土で守り継がれてきた人々の生活や環境との付き合い、共生と創造の歴史などを垣間見ることができます。
また、パキスタンパビリオンで幻想的に輝く、ヒマラヤ山脈が数億年かけて自然結晶させた岩塩「ピンクソルト」の約１千の塊の展示※2から、福井県ブース（関西パビリオン）にあるジュラ紀（約2億年前～約1億4500万年前）のものとみられる恐竜のウンコ化石、日本館の小さくスライスされた火星の隕石やフューチャーライフヴィレッジの月や火星の隕石※3などもすべて触れることができ、時間と空間を超えて万博会場に集結しています。
さらに、それらの本物に触れる体験とは真逆で、何もない空中で実際に触ったかのようなリアルな感覚が得られる体験（未来の都市パビリオンの「空中感覚装置」）は、まさに技術の力で未来社会のデザインに繋がっていく取り組みの一つとして興味深い展示となっています。
本当ならば各国移動に数万キロを要するものが、数百メートル範囲内で体験できる。そして実際に「触れる」体験ができることは万博ならではの価値だと考えます。ぜひ、皆さまのご来場をお待ちしております。
※１ 4月23日にヨルダンパビリオンと、5月7日にはサウジアラビア王国パビリオンと鳥取県が締結。
※２ 床面にもピンクソルトで作られたタイルが敷き詰められている。
※３ 月や火星の隕石をハンマーで叩く体験もできる。展示は7月末まで。
主な催事会場での直近のイベント情報（6月から一部紹介）
◆踊りとまつり、音楽で各国・各地の文化体験◆
（6月後半開催イベントから一部抜粋）
● 6/26（木） ハンガリー
45年の歴史を誇り、ハンガリーの舞踏界で最も影響力のある「ジュール・バレエ団」によるハンガリー最大の舞踏の祭典が、日本で体験できる一日。
https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/b611b4e1-e239-47de-8b42-e03353a87982
●6/26（木） 高知県
「LaLaLaよさこい」。鳴子を持って、よさこい節とともにみんなが踊り子に。
https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/4828f0c5-b8d5-4ba2-abc7-2b6754036622
●6/29（日） バチカン
ナショナルデー。「ローマ教皇庁ナショナルデー記念コンサート」が西本智実氏の指揮で行われる。
https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/311e8a6c-2028-4e45-907f-4f7282899ad0
●6/30（月） 日本
Better Co-Being×読売日本交響楽団 弦楽四重奏コンサート。
宮田裕章テーマ事業プロデューサーが掲げる”Better Co-Being”の理念を踏まえた弦楽四重奏を、読売日本交響楽団が挑戦的なプログラムで演奏。
https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/fde72637-630a-44df-9278-255da083182f?_gl=1*16nteny*_gcl_au*NzQ4NDAxMTI4LjE3NDk4ODk5ODg
●6/30（月） ポーランド
ポーランドの欧州連合 (EU) 議長国就任を祝して、Rebel Babel
Ensambleが、ショパン、バッハ、リスト、ドヴォルザーク、ベートーヴェンなどの楽曲を新たに編曲し、多くのヨーロッパの著名なアーティストとともに演奏する。
https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/9476eb95-916d-422d-a363-eab4030eb1ba
ナショナルデー情報（6月分）
◆6月後半のナショナルデー◆
https://www.expo2025.or.jp/events/
● 6/24（火） ケニア（アフリカを代表するサファリの聖地であり、モバイルマネーの先進地）
● 6/25（水） ナイジェリア（300を超える民族、520を超える言語で、アフリカで最大の人口国）
● 6/26（木） ルーマニア（多くの世界遺産級の建築物や宗教施設を持つ東欧のIT大国）
● 6/27（金） タジキスタン（国土の約90％が山岳地帯で、シルクロードの要衝）
● 6/28（土） モナコ（世界で2番目に小さい国・人口密度世界一、非軍事中立国）
● 6/29（日） バチカン（国土・人口ともに世界最小）
● 6/30（月） コンゴ共和国（“世界一お洒落な紳士”を意味する「サプール」と呼ばれるファッション文化
で、世界的に注目）