〜 6月25日(水)から3日間 「スポーツチーム・アスリート向け総合展 2025 Japan Sports Week」にて初公開 〜
株式会社イムノセンスのプレスリリース
大阪大学発スタートアップの株式会社イムノセンス※1(本社:大阪府吹田市、代表取締役:杉原宏和、以下 イムノセンス)は、スポーツテック企業の株式会社ユーフォリア※2(本社:東京都千代田区、代表取締役:橋口 寛/宮田 誠、以下 ユーフォリア)と共同で、「唾液sIgA測定キット」と「コンディション管理ダッシュボード」を連携した新たなサービス(以下 本サービス)を開発し、2025年夏より提供を開始します。
本サービスは、イムノセンスが開発した超小型の唾液sIgA測定キット「GLEIAセルフチェックsIgA」と、ユーフォリアが提供するアスリートデータマネジメントシステム「ONE TAP SPORTS」を連携させ、選手のコンディションを科学的に“見える化”するものです。特に、プロスポーツチームや実業団チーム、全国の大学などでの感染症予防、ピーキング管理、ケガ予防に活用されることを目指しています。
◆開発背景と今後の展望
近年、感染症のリスクや過度な疲労によるパフォーマンス低下への対策が、スポーツ現場で課題となっています。選手の客観的なコンディションを把握するために、これまでは採血を伴う血液検査などの侵襲的な方法が用いられてきました。しかし、これらの方法は身体的負担が大きく、検査や解析に時間がかかるため、リアルタイムでの評価が難しいという課題がありました。
そこで、イムノセンスとユーフォリアは、唾液中に含まれる体調や疲労に関係するバイオマーカー
「sIgA(分泌型IgA)」に注目し、新たなサービスを展開します。
本サービスでは、イムノセンス独自の電気化学免疫測定技術GLEIA(グライア)を活用した「GLEIAセルフチェックsIgA」を用いて、わずか数μL(マイクロリットル)の唾液から、sIgAの濃度を約10分で測定します。その結果を、ユーフォリアの「ONE TAP SPORTS」のパフォーマンスデータと統合してダッシュボードに表示します。これにより、パフォーマンスや体調の変化をリアルタイムに把握できます。アスリートや指導者は、体内バイオマーカーを可視化することで、より精緻なピーキング計画の立案やケガ予防に役立てることが可能です。
本サービスは2025年夏の本格提供を予定しており、現在大学駅伝部などでのトライアル導入を実施中です。今後は全国の中学・高校・大学・実業団・プロチームへの導入を見据え、パフォーマンス向上と健康管理を支援する新しい指標の確立を目指します。
イムノセンスは、独自の電気化学免疫測定技術「GLEIA」により「いつでも・だれでも・どこでも医療グレードの迅速検査」を享受できる世界を目指してまいります。
◆「スポーツチーム・アスリート向け総合展 2025 —Japan Sports Week—」で初公開
本サービスは、2025年6月25日(水)〜27日(金)に東京ビッグサイトで開催される「スポーツチーム・アスリート向け総合展 2025(Japan Sports Week)」にて初公開されます。ぜひ、未来のコンディショニングの可能性をご体感ください。
– 展示会名:スポーツチーム・アスリート向け総合展 2025 —Japan Sports Week—
– 会期:2025年6月25日(水)〜27日(金)10:00~17:00
– 会場:東京ビッグサイト 南展示棟 小間番号 A-8
– 展示会公式サイト:https://www.sportsexpo.jp/
– 出展社:株式会社イムノセンス
◆sIgA(分泌型IgA)とは
唾液に含まれる免疫たんぱくである「sIgA(エスアイジーエー)」は、口や鼻などの粘膜でウイルス・細菌の侵入を防ぐ「身体のバリア」として働く成分です。運動やストレスで身体に負荷がかかると、その分泌量が減りやすく、体調変化のサインとして注目されています。
◆イムノセンスの独自技術「GLEIA」とは
GLEIA(グライア)は、Gold-Linked Electrochemical Immunoassay(金結合電気化学免疫測定法)の略で、イムノセンス創業者の国立大学法人大阪大学産業科学研究所特任教授(現) 民谷栄一氏によって開発された、全く新しい免疫測定法です。
免疫反応と電気化学技術を組み合わせることで、手のひらサイズの超小型機器で体内のさまざまなバイオマーカーを検出することができ、装置構成をシンプルに保ちながら、感度と再現性を大幅に向上させています。その感度は1兆分の1グラムと、大型検査機並みの性能を実現しています。
◆ユーフォリア「ONE TAP SPORTS」とは
「ONE TAP SPORTS(ワンタップスポーツ)」は、コンディション機能・トレーニング機能・インジュリー機能などで構成され、試合や練習を通じて得られる行動データに加えて、食事メニューやケガの状態などを組み合わせて分析することにより、トレーナー・コーチ・監督等の指導者が選手へ適切な指導やアドバイスを行うことを可能にするデータマネジメントシステムです。
アナログでの情報収集・管理・指導が主流だったスポーツの現場において、アスリートのコンディションなどさまざまな情報を「見える化」し、コンディション管理・ピーキング・ケガ予防をサポートしています。現在、ラグビー日本代表をはじめとする日本代表では26競技、プロチームを中心に国内外で71競技、1,700チーム以上(2024年6月時点)に導入されています。
※1 株式会社ユーフォリアについて
ユーフォリアは「人とスポーツの出合いを幸福にする」をミッションに、スポーツの課題をテクノロジーで解決するスポーツテック企業です。スポーツ選手のコンディション管理、ケガ予防のためのSaaS型データマネジメントシステム「ONE TAP SPORTS(ワンタップスポーツ)」( https://one-tap.jp )、スクール運営のDXプラットフォーム「Sgrum(スグラム)」アプリ( https://service.sgrum.com )、部活動やサークル活動に取り組む学生向け無料の練習記録アプリ「SportsMate(スポーツメイト)」( https://sportsmate.jp )を開発・提供しています。さらに、これまでスポーツ界で培ってきたノウハウを生かし、一般企業のビジネス課題の解決を行う法人向け事業も推進中です。
会社名 :株式会社ユーフォリア
設立 :2008年8月18日
本社 :東京都千代田区麹町4-8-1 麹町クリスタルシティ東館10階
代表者 :代表取締役/共同創業者 橋口 寛・宮田 誠
資本金 :1億円
事業内容:スポーツ領域におけるシステム開発・保守・コンサルティング、スポーツデータ
活用による商品開発支援事業、健康経営支援事業
URL :https://eu-phoria.jp
※2 株式会社イムノセンスについて
イムノセンスは2018年に大阪大学発ベンチャーとして設立以来、GLEIA技術を応用した製品開発を順調に継続し、2021年8月に体外診断用医薬品製造販売業許可を取得、2022年5月には第一弾製品の薬機届出を完了し、2023年9月に第三種医療機器製造販売業を取得しました。さらに、心血管系を中心に測定対象を拡充すると共に、ヘルスケア分野や動物医療分野への展開を図って参ります。
会社名 :株式会社イムノセンス
設立 :2018年1月25日
本社 :大阪府吹田市岸部新町6番1号
国立研究開発法人国立循環器病研究センター
オープンイノベーションラボ 30602
代表者 :代表取締役 杉原 宏和
資本金 :3,000万円
【お問い合わせ先】
株式会社イムノセンス
〒564 8565 大阪府吹田市岸部新町6番1号
国立研究開発法人国立循環器病研究センター オープンイノベーションラボ 30602
E-mail:immunosens@immunosens.com