夏の睡眠時のエアコン活用術をパナソニック エアーマイスターが解説
パナソニック株式会社 コミュニケーションデザインセンターのプレスリリース
気象庁の7月1日の発表によれば、今年6月の日本の月平均気温は、統計を開始した1898年以降の6月として最も高くなりました。向こう1か月も引き続き全国的に厳しい暑さになる見込みです。
東京都心では今年、6月23日に初の熱帯夜を観測し、昨年より11日早い記録となりました。大阪市でも、6月17日に初の熱帯夜を観測し、昨年より14日早い発生となっています。こうした夜間の高温傾向を受け、特に「夜間の熱中症」への警戒が必要です。実際、熱中症の約4割は夜間に発生しており、日中だけでなく、夜間の暑さ対策も欠かせません。
この度、パナソニック株式会社では、今夏の睡眠満足度に関するアンケート調査を実施するとともに、睡眠時のエアコン活用術をパナソニック エアーマイスター兼睡眠改善インストラクターの福田風子が解説します。
【本リリースサマリー】
■今夏の睡眠満足度に関するアンケート調査を実施
・今夏の睡眠、63%が「満足していない」
・夏の睡眠を妨げる要因の上位は、「暑さ」78%、「湿気」56%、「ストレス」31%
・夏の睡眠時のエアコン使用方法、「朝まで使用している」43%の一方「使用していない」16%
・一晩中エアコンを使用しない理由の上位は、「冷えすぎるから」58%、「電気代がかかるから」51%、「体に悪いと思うから」28%
・今夏の睡眠時間、50%が「6時間未満」
・88%が「夏の睡眠不足が自身のパフォーマンスに影響している」と回答
■パナソニック エアーマイスターが夏の睡眠時のエアコン活用術を解説
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今夏の睡眠、63%が「満足していない」
88%が「夏の睡眠不足が自身のパフォーマンスに影響している」と回答
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まずはじめに、今夏の睡眠満足度について調査したところ、「まったく満足していない」16%、「あまり満足していない」47%と63%が満足していないことがわかりました。
続いて、夏の睡眠を妨げる要因をたずねたところ、「暑さ」78%、「湿気」56%、「ストレス」31%が上位の回答になりました。
睡眠に満足していない人が6割を超える一方で、夏の睡眠時のエアコン使用方法については、「朝まで使用している」が43%にとどまり、「オフタイマーを設定して就寝時から一定の時間使用している」31%、「オンタイマーを設定して起床前から一定の時間使用している」4%、「つけたり消したりしている」6%、「使用していない」16%という結果に。
一晩中エアコンを使用しない理由としては、「冷えすぎるから」58%、「電気代がかかるから」51%、「体に悪いと思うから」28%が上位の回答になりました。
厚生労働省は、成人の場合で6時間以上の睡眠時間を確保することを推奨していますが、具体的な今夏の睡眠時間について調査したところ、50%が6時間未満であることがわかりました。
こうした状況の中、「夏の睡眠不足が自身のパフォーマンスに影響していますか?」という質問では、「とても影響している」26%、「やや影響している」62%と、88%が「睡眠不足が日中のパフォーマンスに影響を及ぼしている」と回答しました。
■睡眠評価研究機構代表、医学博士、白川 修一郎先生のコメント
※パナソニックから白川先生に依頼をして、いただいたコメントを編集して掲載しています。
日本における慢性的な睡眠不足は、もはや個人の健康問題にとどまらず、深刻な社会課題となっています。成人に必要とされる1日6時間以上の睡眠が確保されていない現状は、集中力や判断力の低下、生産性の低下、さらには生活習慣病のリスク増大など、さまざまな悪影響をもたらしています。
米ランド研究所の試算によれば、日本では睡眠不足によって年間20兆円※の経済損失が生じている可能性があるとされています。これは、労働パフォーマンスの低下に加え、事故、健康維持の困難、子どもの発達や将来性への悪影響など、社会全体に広がる損失を含んだ数字です。
睡眠不足はもはや「国民病」とも言える状況にあり、睡眠の重要性を再認識し、質の高い睡眠環境を整えることが求められています。
※ RAND Europe, Why Sleep Matters: Quantifying the Economic Costs of Insufficient Sleep 2016
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エアコンのプロ&睡眠改善インストラクターが教える
夏の睡眠時のエアコン活用法!暑さで寝苦しい夜間の快眠環境づくりとは?
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続いて、夏の睡眠環境の質を上げるエアコン活用法について、パナソニック エアーマイスター兼睡眠改善インストラクターの福田風子が解説します。
※睡眠環境は個人差があります。設置環境や使用状況によっても異なります。
■夏の睡眠は短い!さらに“蒸し暑い夜”の訪れが年々早期化&長期化!?
睡眠時間は季節によっても変化します。厚生労働省によれば、夏は冬に比べて10~40分程度、睡眠時間が短くなると報告※されており、夏は冬に比べて寝室が高温・多湿になること、日照時間が長いことなどが影響すると考えられています。
※厚生労働省「知っているようで知らない睡眠のこと」2024年11月版より
https://kennet.mhlw.go.jp/tools/wp/wp-content/themes/targis_mhlw/pdf/leaf-sleep.pdf
さらに、パナソニックのエオリアデータによると、4月~6月の深夜0時から6時における夜間のエアコン冷房の使用時間が、2022年から2025年にかけて毎年増加していることがわかりました。特に6月は、2022年の3.7時間から2025年には4.2時間へと増加。また、4月〜5月の初夏の段階でも夜間の冷房使用が増加しており、準熱帯夜とも言えるような熱帯夜手前の“蒸し暑い夜”が早期に訪れていることが明らかになりました。温度や湿度の急激な変化は睡眠環境の質に大きく影響し、特に湿度が高いだけでも「寝苦しさ」を感じやすくなります。今夏の睡眠満足度の低下も、例年に比べ早い時期から蒸し暑い夜が増えた結果として、睡眠の負債や夏バテを感じている可能性があります。
また、夏季(7〜9月)の夜間の平均冷房使用時間も、2022年から2024年にかけてすべての月で増加傾向にあります。近年は本格的な夏が過ぎてもなお、夜間の蒸し暑さが続いており、今年も熱帯夜の長期化が懸念されます。しっかりとエアコンを活用し、睡眠環境の質を上げて熱帯夜に備えましょう。
■「寝室に入ってからスイッチON」は間違い!?正しい夏の睡眠時のエアコン活用術4選
①エアコンは風を天井に向けて「30分前」にON
一般的には、室温26~28℃が心地よく眠れる環境だといわれていますが、温度同様に重要なのはエアコンを運転させるタイミングです。寝室に入る30分前にエアコンをONにし、上に向けて風をあてておくことで、効率よく良い睡眠環境をつくることができます。
②タイマーは設定せず、つけっぱなしがおすすめ。
設定温度は26~28℃など冷えすぎないと感じる温度に
快適な寝室環境を保つには、冷房モードで設定温度を26~28℃にするか、除湿モードに。
特に熱帯夜は途中で運転を停止する設定にはせず、冷えすぎない温度で朝までつけっぱなしにしましょう。途中で運転を停止してしまうと、その後室温が上がるとともに寝苦しくなり途中で目覚めてしまう原因になります。
睡眠時のエアコン電気代を検証!“朝までつけっぱなし”にした場合の電気代は約25円
夜間のエアコンつけっぱなしは電気代が気になる…という方もいらっしゃるかもしれません。
20時以降に冷房をつけているエアコンのデータから、1時間当たりの消費電力(冷房時)を算出したところ平均100Wで、8時間使用した場合は約25円の計算になります。(電気料金目安単価31円/kWh、エオリアデータより)
夏の夜間のエアコン使用における消費電力量は日中よりも少ないため、積極的にエアコンを利用いただきたいです。
寝室のエアコンフィルターはホコリが溜まりやすい!フィルター掃除は忘れずに
実は寝室のエアコンのフィルターはホコリが溜まりやすい場所でもあります。特に寝具や衣類から出る繊維などが空気中に舞いやすく、それらがフィルターに付着してしまうのです。
フィルターにホコリが詰まると、エアコンの風量が低下して冷暖房効率が悪くなるだけでなく、電気代の無駄や本体の故障リスクにもつながります。
快適な睡眠環境を保つためには、2週間に1度を目安にフィルターの掃除を行うのがおすすめです。掃除機でホコリを吸い取るだけでも効果がありますが、汚れがひどい場合は水洗いしてしっかり乾かしましょう。
「寝苦しい夜」の原因が、実はフィルターの汚れだった…なんてことも。エアコンの性能を最大限に活かすためにも、定期的なフィルター掃除を習慣にしましょう。
③温度だけではなく、湿度コントロールでより快適に!湿度は60%以下に保つ
夏場は湿度が高くなりやすく、寝苦しくなりがちです。湿度が高すぎると、途中で目覚めてしまう原因にもなります。寝室の温度だけでなく湿度にも注意しましょう。寝室の湿度は60%以下に保つことが重要です。
湿度が高い時はエアコンの温度を下げる、または、エアコンを除湿運転する、といった対応をおすすめします。
④扇風機の併用
エアコンの温度設定は下げすぎず、ただ、どうしても室温が高くて寝入りが悪いという方は、扇風機を併用することもおすすめです。その際は、表面に太い血管の通っている足首あたりに風を当てると深部体温が下がりやすく寝入りが良くなります*。
*風を長時間体に当てないでください。健康を害することがあります。
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寝室にもおすすめな機能を搭載
奥行きコンパクトなパナソニック エオリア(EXシリーズ)
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■エオリアに搭載!自動で※フィルターをキレイにする
「フィルターお掃除ロボット」
パナソニック エアコン「エオリア」(EXシリーズ)に搭載された“フィルターお掃除ロボット”は、累積24時間以上運転すると、自動で※掃除を始める機能を持っています。フィルターが自ら動き、びっしりと配置されたブラシでクリーニングすることで、フィルターのホコリをしっかりとかき取り、キレイに取り除いてくれます。さらに、ブラシについたホコリまでこそぎ落とし、排出口から屋外へ自動で※排出してくれるため、ダストボックスにたまったホコリを捨てる手間もいりません。(自動排出タイプの場合)
※累積24時間以上運転後に自動で掃除。ホコリや油汚れが多い環境等でご使用になる時は、取り外して水洗いをする等をおすすめします。
●約1年後。使用頻度や使用環境によりカビやホコリのつき方、ホコリの量は異なります。
■快適除湿モード
エアコンが、室温と湿度の両方をチェックし、快適にコントロール。冷房除湿モードよりも冷えにくい快適除湿を実現、しっかり湿気を除去しながらサラッとした快適さへ。
●使用環境によって室温が下がることがあります(再熱除湿方式ではありません)
エオリア 2025年モデル EXシリーズについてはこちら
https://panasonic.jp/aircon/EXseries.html
「フィルターお掃除ロボット」などのエオリアの清潔性能についてはこちら
https://panasonic.jp/aircon/feature/clean.html
「快適除湿モード」などのエオリアの除湿機能についてはこちら
https://panasonic.jp/aircon/feature/dehumidification.html
【パナソニック エアーマイスター/睡眠改善インストラクター 福田 風子】
パナソニック株式会社 空質空調社
自宅に異なる4機種のエアコンを設置し、機能の違いや風の違いを感じ分ける。スマホを使って家中のエアコンを遠隔操作したり、時にはカビの発生したエアコンを自ら入手・分解して調べたりするなど、担当の枠を超えたちょっとしたエアコンマニア。
■パナソニック エアコン「Eolia(エオリア)」は、「熱中症ゼロへ」プロジェクト公式エアコンに認定されています。「熱中症ゼロへ」とは、熱中症にかかる方を減らし、亡くなってしまう方をゼロにすることを目指すプロジェクトです。
https://panasonic.jp/aircon/contents/zero_heatstroke.html
■「2025年 今夏の睡眠満足度についての実態調査」概要
●調査地域:全国
●調査期間:2025年6月24日~7月1日
●調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
●調査対象:エアコンを所有している20~60代の男女
●有効回答:511名(男性:255名、女性:256名)
※調査結果を引用いただく際はパナソニック「エオリア」調べを引用元としてご記載ください。