築野グループ米ぬか由来機能性油脂の塩味・コク上昇効果を報告RSE/GX-N

築野食品工業株式会社のプレスリリース

築野グループ株式会社(本社:和歌山県伊都郡 代表取締役社長 築野富美 https://www.tsuno.co.jp/ )は、米糠由来機能性油脂であるライステロールエステル (以後、RSE) および米胚芽油GX-N (以後、GX-N) の塩味・コク上昇効果について、FoodStyle21に寄稿し、その内容がFoodStyle21 7月号に掲載されました。

掲載誌:FoodStyle21 2025年7月号

タイトル:米ぬか由来機能性油脂の塩味・コク上昇効果

米ぬか由来機能性油脂の塩味・コク上昇効果

 近年、生活習慣病罹患者は増加傾向にあり、代表的な現代病の一つとされている。米ぬかに含有される抗酸化物質や、植物ステロール・γオリザノールといった成分が、動脈硬化や脂質異常症などの生活習慣病に対する予防的効果を有する可能性が報告されており、機能性食品素材としての有用性が注目されている。本誌では、当社の技術により独自開発した植物ステロールを含有するペーストオイルのRSEと、γオリザノールを含有する半固体油脂のGX-Nの健康機能性、及び各素材を植物性クリームと動物性クリームに添加した際の呈味エンハンス効果について記載した。

RSE
GX-N

特に呈味エンハンス効果において、それぞれ異なる特性を有することが明らかとなった。RSEは、植物性クリームのような軽い風味を有する食品において、顕著な呈味エンハンス効果を示す傾向がみられた。このため、RSEは植物性原料を使用するプラントベース食品などにおいて甘味・コクのエンハンスに使用できると期待される。更に、塩味の増強効果により減塩を目的とした食品においても美味しさを損なわずに使用できる可能性が示唆された。一方でGX-Nは、動物性クリームのような濃厚な風味を有する食品において、顕著な呈味エンハンス効果を示す傾向がみられた。このため、GX-Nは RSEの効果が発揮されにくい動物性原料を使用する食品での使用が期待される。RSE・GX-Nどちらの製品も米糠由来であることから、健康面だけではなく、多くの食経験や利用経験を持ち、高い安全性が担保されている。我々は今後も米糠が持つあらゆる機能性に着目し、新規知見につながる研究を遂行していく。また、使用用途の拡大を目的に、現在、GX-NやRSE等、油系成分の粉末化を検討しており、その結果、更に多くの食品への呈味エンハンス効果を付与できる可能性があると考えている。

【築野グループ株式会社の事業概要】

わたしたちは、古来健康と美のシンボルとして親しまれてきた“米ぬか”の高度有効利用を推し進め、「こめ油製造事業」「ファインケミカル事業」「オレオケミカル事業」の3つの事業を展開しています。

設 立: 昭和22年2月1日

代表者:代表取締役社長 築野富美

U R L :https://www.tsuno.co.jp/  

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