届ける側がまず立ち返る、自分を知ることから始まるウェルビーイング観を探求
株式会社KEAN Healthのプレスリリース
遺伝子検査をはじめとするヘルスケアサービスの提供を通じて、「人々が幸せであり続けるためのウェルビーイングをデザインする」ことをミッションに掲げる株式会社KEAN Health(本社:東京都港区)は、5月23日に行われた創立記念イベントで社員向けウェルビーイング・ワークショップを開催しました。
“自分を知る”という体験が、ウェルビーイングへの理解を深める足がかりとなる。
そう考えるKEAN Healthは、まず社内でその原点に立ち返る時間を持ちました。
ワークショップでは、『わたしたちのウェルビーイングカード』(NTT出版株式会社)を活用。
社員一人ひとりが直感的に「自分にとって大切なこと」を選び、その理由を言葉にすることで、内面にある価値観と向き合う時間となりました。
こうしたプロセスは、「自分にとってのウェルビーイングとは何か」を考えるきっかけとなると同時に、他者のウェルビーイングに寄り添うサービスを届けるうえでも、大きな意味を持つと考えています。
ワークショップ実施の背景
KEAN Healthは、ヘルスケアサービスを通じて“自分を知る”きっかけを提供し、誰もが“自分らしい幸せ”へと歩んでいける「ウェルビーイングの実現」を目指しています。
ミッションの実現のためには、まずは社員自身が“自分の幸せとは何か” “自身を満たすコトは何か”について向き合うことが不可欠だと考えています。
そうした想いから、社内で「ウェルビーイング勉強会」を開始しました。
第1回目ではウェルビーイングの基礎概念を学び、今回の第2回目ではカードを用いたワークショップを通じて、社員一人ひとりが“自分の価値観”を言葉にしていく時間を持ちました。
そのウェルビーイングへの気づきが、それぞれのウェルビーイングをデザインするきっかけになると考えています。
“自分ごと”から始まる小さな気づきが、サービスを通じて広がり、やがて世の中そのものがウェルビーイングに満たされていく、そんな未来を目指し、今回の取り組みを実施しました。
ワークショップの概要
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名称:ウェルビーイング・ワークショップ
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実施日:2025年5月23日
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使用ツール:NTT出版株式会社『わたしたちのウェルビーイングカード』
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内容:
≪プライベートの価値観の深堀り≫
1. 「I(わたし)」「WE(わたしたち)」「SOCIETY(みんな)」「UNIVERSE(あらゆるもの)」の4つのカテゴリに分かれた32種類のカードの中から、「自分がプライベートで大切にしていること」を3つ選ぶ
2. 「なぜそれを選んだのか?」を言語化し、メンバー内で共有
≪仕事の価値観の深堀り≫
3. プライベートの価値観の深堀りと同様に、「自分が仕事で大切にしていること」を3つ選ぶ
4. 「なぜそれを選んだのか?」を言語化し、メンバー内で共有
≪全体の気づきを共有≫
5. プライベートの自分と仕事の自分との違いを見つめ直したり、メンバーとの共通点や相違点を知ることで、自己理解と他者理解を深める
当日の様子
当日は、ペアでじゃんけんをし、”あいこの回数”を競うというアイスブレイクからスタートしました。
思いのほか白熱し、笑顔に包まれた空気の中でメンバー同士の距離が一気に縮まりました。
その後は、『わたしたちのウェルビーイングカード』を活用した対話の実習をしました。
和やかな雰囲気の中で、それぞれが仕事・プライベートの両面から「自分にとって大切なもの」や「価値観」にじっくりと向き合う時間となりました。
参加者からは、
「今回気付いた価値観が、自分のウェルビーイングの土台になっているか、これから答え合わせをしていきたい」
「定期的に振り返ることで、自分なりのウェルビーイング観をより深めたい」
といった前向きな声が多く寄せられ、“自分を知る”という視点から、ウェルビーイングをより深く捉え直す機会となりました。
カードの集計結果
プライベートと仕事、それぞれで選ばれたカードの集計結果は次の通りです。
▼プライベートで多く選ばれたカード(割合)
感謝(13.9%)
成長(11.1%)、親しい関係(11.1%)
熱中・没頭(8.3%)、縁(8.3%)、愛(8.3%)
▼仕事で多く選ばれたカード(割合)
挑戦(13.9%)
成長(11.1%)、協調(11.1%)、多様性(11.1%)
達成(8.3%)、共創(8.3%)、社会貢献(8.3%)
≪選ばれたカードの種類≫
プライベートでは「感謝」「親しい関係」など、身近なつながりや自己の内面に関する価値観が多く選ばれ、一方で仕事では、「挑戦」「多様性」「協調」といった、社会やチームとの関わりの中での前向きな姿勢が多く表れていました。
「成長」については、いずれもランクインし、仕事でもプライベートでも成長を大切にする、前向きな企業文化を感じました。
「自分らしさ」と「貢献したい気持ち」、その両方が共存しているのが、私たちの会社らしさなのかもしれません。
≪選ばれたカテゴリについて≫
プライベートと仕事、それぞれで選ばれたカードのカテゴリ「I(わたし)・WE(わたしたち)・SOCIETY(みんな)・UNIVERSE(あらゆるもの)」の内訳を集計した結果は、次の図のとおりです。
プライベートでは「I」と「WE」が全体の8割以上を占めており、“自分らしさ”と“親しい人とのつながり”がウェルビーイングの中心になっていると読み取れます。
一方、プライベートでは2.8%だった「SOCIETY」が、仕事では47.2%の割合を占め、最も多くの回答を集めたカテゴリとなりました。
“自分らしさ”を大切にする「I」の価値観は、プライベートでも仕事でも共通していました。
ただその向き合い方は異なり、プライベートでは身近な人との関係性を通じて幸せを感じ、仕事では“誰かのために”という思いから始まる、組織や社会への貢献意識がウェルビーイングにつながっているように感じられました。
≪カテゴリの組み合わせについて≫
プライベートと仕事、それぞれで選ばれたカードのカテゴリ「I(わたし)・WE(わたしたち)・SOCIETY(みんな)・UNIVERSE(あらゆるもの)」の組み合わせの内訳を集計した結果は、次の図のとおりです。
プライベートでは「I+WE」の組み合わせや「UNIVERSE」を含む組み合わせが多く、「私らしさ」と「親しい人とのつながり」、「自然や生命とのつながり」が大切な価値観の土台になっていることが示唆されています。
一方、仕事では「I+SOCIETY」の組み合わせが主軸になり、「社会的意義」や「他社への貢献」に重きを置いていると見て取れます。
「I(わたし)」を大切にする価値観は共通しているものの、シーンによってウェルビーイングの在り方がそれぞれ違っているという傾向が浮かび上がりました。
≪全体の総括≫
今回のワークショップを通じて、プライベートと仕事での”ウェルビーング観の違い”が明らかになりました。
プライベートでは「どんな人と、どんな関係性を築くか」、仕事では「どんな成果を生み出し、どう社会に役立てるか」といった価値観がそれぞれ重視されており、文脈によってウェルビーングの基準が変化している様子がうかがえました。
このように、「自分らしさ」と「誰かのため」という両方の視点を行き来しながら、自分自身や周囲と関わっていくことが、KEAN Healthのウェルビーイングの土台になっているのかもしれません。
今後の展望
今後も当社は、社員一人ひとりのウェルビーイング向上に努めるとともに、こうした取り組みから得られた気づきをサービスにも反映していきます。
「自身のウェルビーイング」と向き合う今回のワークショップから、これまでぼんやりとしていたウェルビーイングの輪郭が、少しずつ浮かび上がってきました。
まずは自分自身・そしてともに働くメンバーの価値観や幸せのかたちに誠実に向き合い続けることが、KEAN Health社員のウェルビーイングの実現だけでなく、社会全体のウェルビーイングの実現にもつながっていくと考えています。
参考情報
「わたしたちのウェルビーイングカード」概要リンク
https://www.nttpub.co.jp/book/detail/9784757170513/
株式会社KEAN Healthについて
人間の全遺伝子(ゲノム)を解読するヒトゲノム計画が完了し20年超。バイオテクノロジーの進化が、社会課題の解決や持続可能な経済成長に貢献し、社会の在り方そのものを大きく変革させるバイオトランスフォーメーションという概念が注目されつつある今。研究者など専門家を中心に利用されることの多かったゲノムや遺伝子が、生活者にとってより身近になる社会を創っていくことをビジョンに事業を展開。
【会社概要】
社名:株式会社KEAN Health(キーンヘルス)
本社所在地:東京都港区芝浦3丁目14番18号 キャナルスクエア芝浦4階
代表取締役:山路 恵多
ホームページ:https://keanhealth.co.jp/
取材問い合わせ窓口
株式会社KEAN Health 広報担当
メールアドレス:press@keanhealth.co.jp