皮膚カロテノイド量と食事、大学生の食生活・生活習慣、妊産婦の研究成果
株式会社LLCジャパンのプレスリリース
株式会社LLCジャパン (代表取締役: 前田学,横浜市) が取り扱うベジメータⓇ (光学皮膚カロテノイド量測定装置, 野菜摂取量評価装置) は,アメリカユタ大学の研究機関であるLongevity Link Corporation (以下 LLC社, Salt Lake City, Utha, USA, CEO: Werner Gellermann PhD.)が製造している第4世代(圧力介在反射分光法)の装置です。
LLC社は2000年に世界初の光学皮膚カロテノイド量測定装置(ラマン分光法)1)を公表、2010年には世界で初めて野菜(果物)摂取量を評価する装置2)を発明し、皮膚カロテノイド量測定を含む「生物学的組織におけるカロテノイドの非侵襲測定」に関する特許(2012年)3)を有しています。
2020年にはアメリカ農務省の研究者らによる第3者評価で「正確に野菜(果物)摂取量を評価できる装置」4)として科学的な裏付けがなされており、世界中でゴールドスタンダードとして活用されております。過去25年間でLLC社が販売した累計台数は全世界で25,000台以上に及び、延べ2,400万人以上の方が測定を受けており、世界170以上の研究機関で採用され217の科学文献(2025年7月)が公表されている世界No.1の装置です。
レドックス・酸化ストレス・フィトケミカルズ⽣体計測研究会(B-ROPs研究会、代表世話⼈:⾕⼾正樹、島根⼤学医学部眼科教授)は8月1⽇、「第7回B-ROPs研究会」を島根⼤学医学部出雲キャンパスとリモートで開催されました。
2019年の第1回の研究会から毎年ベジメータⓇに関する最新の研究成果が発表されておりますが、今回は特別講演と⼀般講演8題が発表され活発な質疑応答が交わされました。⼀般講演ではベジメータを⽤いた研究3演題の発表を報告します。
■日本人におけるカロテノイド摂取量と皮膚カロテノイドスコアの関連
摂南大学農学部食品栄養学科 岸本良美准教授は、カロテノイド含有量データベースの拡充・整備と、健康な日本人成人男女(21-56歳、109名)を対象にしたカロテノイド摂取量ならびにベジメータを用いた皮膚カロテノイド量の調査を行いました。
総カロテノイド摂取量の平均は、1日約8.2 mgで、べジスコア(皮膚カロテノイドスコア)の平均は345、カロテノイド摂取量*は、皮膚カロテノイドスコアと有意な正の相関関係を示したことから、ベジスコアは、習慣的なカロテノイド摂取量を反映するバイオマーカーになることが示唆されました。
*カロテノイド摂取量:総カロテノイド、α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン、リコペン。フコキサンチン(ワカメ、コンブなどに含有)とは相関なし
■青年期の皮膚カロテノイドスコアとAGEsスコアの測定
常葉大学健康プロデュース学部三浦綾子教授は、官民連携健康増進事業「浜松ウエルネスプロジェクト」の一環として市民の野菜摂取量を増やす取組みを展開する中で、青年期の大学生を対象とした皮膚カロテノイド量(ベジスコア)測定、最終糖化産物(AGEsスコア)測定、食生活・生活習慣調査の結果を報告しました。
ベジスコアの3分類とAGEsスコアの関係では、ベジスコア高値群のAGEsスコアは有意に低いことが確認され、朝食を毎日食べる/食べる日が多い群は、食べない日が多い/食べない群に比べて、ベジスコアが有意に高く、AGEsスコアが有意に低かった。
また質問紙調査による野菜摂取量の摂取頻度とベジスコアには相関性が確認された。6か月間の取組み終了後、野菜摂取への関心度向上に影響した要因を調べた結果では、ベジメータ測定(72.5%)、自分のベジスコアを知る(38.9%)が高く、次いで配布資料(10.9%)、測定結果へのアドバイス(10.4%)であった。
対象とした大学生においては、高ベジスコア・低AGEsスコアの両方に関係する食生活と生活習慣は、野菜摂取量が多く、果物摂取習慣があり、朝食摂取頻度が高く、運動習慣があることが明らかになりました。
■日本人妊産婦の皮膚カロテノイド密度
これまで妊産婦の食事基準の中にカロテノイドに関するガイドラインはないが、カロテノイドの欠乏は酸化ストレスを引き起こし、流産、早産、妊娠糖尿病、妊娠高血圧腎症、子宮内胎児発育不全を引き起こすことが報告されており、十分なカロテノイド(ルテイン、ゼアキサンチン)の摂取は小児の視機能や脳機能の発達を促すことが知られています。
聖隷浜松病院アイセンター 尾花明医師は、胎児の眼の黄斑色素の研究で、胎児(33週~46週)の黄斑色素は在胎週数と共に徐々に増加し、出生後も満6歳まで経時的に増えることを示し、お母さんのゼアキサンチン血中濃度と生まれてくる赤ちゃんの眼の発育に関連することとの知見を紹介しました。
そこで妊娠中、産後の女性324人対してベジメータⓇによる皮膚カロテノイド量測定調査を行いました。その結果、妊娠中、産後の女性は健常な人に比しベジスコアが低く、産後の経過とともに低くなることが示唆された。また合併症(流産、早産など)のある人のベジスコアが低い可能性があり、高いベジスコアの人は野菜、野菜ジュースの摂取が多かった。
■ベジメータⓇの研究成果は、ベジメータⓇを用いた場合の適用に限られます
近年日本国内に限り、LLC社が所有する特許の「皮膚カロテノイド量測定」を標榜した「野菜摂取量推定装置」を自称(第3者による科学的評価無し)する類似装置が複数発売されています。
これらの類似装置は、アメリカ農務省が公表している「野菜(果物)摂取量を評価する光学皮膚カロテノイド量測定装置の国際基準」3)を満たしておらず、ベジメータⓇとは測定原理、測定物が異なる全く別の装置です。厚生労働省所轄の研究機関が行ったベジメータの科学的妥当性評価の研究では、類似装置は異なる可能性が示唆され、野菜摂取量評価装置の標準化の必要性が示されております5)。
今回ご紹介した研究結果を含め2019年の国内のベジメータ発売以来、日本でも様々な研究分野の研究機関でベジメータⓇを用いた研究が実施されております。
弊社はベジメータⓇの日本人のエビデンスを社会実装することで「人々の持続可能な健康長寿社会の実現」を目指してまいります。
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Hata et al. J. Invest. Dermatology.,115,441-448 (2000)
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Mayne et al. Am. J. Clin. Nutr.,92,794 – 800 (2010)
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Ptent:Noninvasive Measurement of Carotenoids in Biological Tissue US8260402
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Radtke et al. Adv Nutr.,11,1282–1299(2020)
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Okada et al. Nutrients. 4;16(13):2133. (2024)
※ベジメータ®は医療機器ではなく、皮膚カロテノイド量を正確に計測し、野菜(果物)摂取量を評価する健康関連機器です。ベジメータⓇで測定した結果を治療、診断などの医療⾏為に⽤いることはできません。
【会社概要】
株式会社LLCジャパン/Longevity Link Japan Corporation
代表 : 代表取締役 前田 学
所在地 : 横浜市西区みなとみらい4丁目4番2号 横浜ブルーアベニュー12F
電話:045-274-7984 メールアドレス:info@llcjapan.jp FAX:045-274-8006
URL : https://www.llcjapan.jp/
資本金 : 10,000,000円
取引銀行: 三井住友銀行横浜駅前支店
全省庁統一資格:業者コード:0000217469 / 法人番号:302000114505
Longevity Link Corporation
CEO/Funder:Werner Gellermann PhD.
Address:391 Chipeta Way, Suite E, Salt Lake City, UT 84108
URL :http://www.longevitylinkcorporation.com/home.html
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