株式会社AppBrewのプレスリリース
こんにちは、LIPS編集部です。毎月ビューティトレンド情報を発信する『LIPS labo』。2025年8月号では、韓国のMZ世代から絶大な信頼を誇る「韓国ダイソー」に着目。
今回は、日本において数々の人気韓国コスメブランドの正規代理店を務めるリンクプライス社による取材協力のもと、最旬の韓国現地トレンドをお届けします。
1、日本ダイソーと韓国ダイソーは全くの別会社!生活雑貨・コスメ商材重視など、店舗の運営方針も大きく異なる日本ダイソーと韓国ダイソーの違い
いわゆる”100円均一ショップ”として、私たちの生活に欠かせない存在である大創産業が展開する「ダイソー」。生活雑貨店としての側面が強い一方で、韓国ダイソーは、日本円にして100円〜500円でコスメが手に入る”高コスパの美容アイテムの宝庫”として現地では認識されており、主にMZ(ミレニアル&Z)世代の女性を中心に大きな支持を集めているようです。
また、韓国ダイソーの正式名称は”アソンダイソー”といい、2023年12月に大創産業から合弁会社「亜成大創(アソンダイソー)」のすべての株式を取得。大創産業との資本関係を解消しました。“ダイソー”の名称は残っているものの、日本ダイソーと韓国ダイソーは別会社であることも押さえておきたいポイントです。
日本ダイソーは、自社ブランドとして「U R GLAM(ユーアーグラム)」を展開。一方で、日本でも「&nd by rom&nd」や「hana by hince」のように、人気コスメの妹ブランドを特定のコンビニチャネルで展開した事例が記憶に新しいですが、韓国ダイソーでは同じように、さまざまな大手韓国コスメブランドと提携し、”韓国ダイソー限定の妹ブランド”を数多く展開している点が美容カテゴリの戦略として大きく異なります。
2、韓国ダイソー限定の定番ブランド&コスメをチェック!
LIPS編集部が実際に渡韓し、現地調査を敢行。韓国ダイソー限定の注目株のブランドから、日本でもおなじみのブランドのトライアルサイズまで、独自にピックアップ。
【6選】姉妹ブランドの位置付けで、ダイソー専用コスメを展開
TAG(タグ)by too cool for school
Prelude Dinto(プレリュード ディント)by Dinto
Dear Thing(ディアー シング)by Milk Touch
BONCEPT(ボンセプト)by TONYMOLY
twoedit(トゥーエディット)by LUNA
COCOGAGA(ココガガ)by FORENCOS
【4選】ブランド名そのまま、ミニコスメ・容量が少ないアイテムを展開
VT(ブイティー)
MEDIPEEL(メディピール)
A’pieu(アピュー)
Vaseline(ヴァセリン)
MERZY(マージー)
実際に韓国ダイソーを訪れて感じたのは、ワンフロアをビューティ商材が占めるなど、全世代を対象とした日本の「DAISO」と比較すると、Z世代の女性に向けた豊富な品揃えを意識している点が印象的でした。
公式ECは、コスメ専用のページが設けられているなど、やはり美容商材に力を注いでいることがわかります。
3、韓国ダイソーの躍進を語るうえで欠かせない、韓国トレンドを牽引する「オリーブヤング」の現状
「オリーブヤング」は、韓国のCJグループが運営するドラッグストアで、現地の報道メディアでは、“韓国最大手”や、”天下統一”と表現されることもあり、韓国のビューティ市場に与える影響力は極めて大きいことがわかります。現在約1,370店舗で都市部や若者が集うエリアを中心に展開し、化粧品はもちろんサプリメントなど幅広い品揃えが魅力です。
公式EC(https://global.oliveyoung.com/)は日本語に対応しており、”いま売れているアイテム”がランキング形式で一覧化され、トレンドをキャッチしやすいサイト設計が特徴のひとつ。
また、今では韓国定番の観光スポットとしての役割も担っており、日本をはじめとした海外からも注目を集めています。このように、「店舗網&商品量」「リアルタイムなトレンド反映」「越境EC・インバウンド消費」の3つの軸で、韓国のビューティ市場を牽引し、圧倒的な存在感を放っています。
4、「オリーブヤング」の”手が届かない”隙間を狙った韓国ダイソーの戦略にフォーカス
「オリーブヤング」がマーケット・リーダーの立ち回りをする一方で、韓国ダイソーは徹底的な”高コスパ戦略”を採用。主にMZ世代をターゲットとし、先ほど紹介した韓国ダイソー限定版のブランドを次々とローンチ。日本円で500円以下で手に入るコスメを数多く展開しています。
韓国のMZ世代は、プチプラコスメにも、デパコスに近い実力や品質を求める傾向が見受けられ、そのような需要を一手に担う形で、低価格&高品質な商品ラインアップを拡充。今では韓国ダイソーはドラッグストア級のコスメ売り場に進化しています。
SNSでは、韓国ダイソー購入品のレビューが数多く投稿されています。支持されているポイントとして「安いのはもちろん、大手・人気ブランド系列の商品だから品質も信頼できる」点が挙げられます。価格と信頼性はトレードオフの関係になりやすいものの、韓国ダイソーは低価格ながらも、高いクオリティという”いいとこ取り”の高コスパを実現。
また、商品を卸すメーカー目線からしても、「オリーブヤング」とは異なる客層のファンを獲得する絶好の機会にもつながるメリットもあり、韓国ダイソーは、自社・メーカー・消費者がwin-win-winとなるビジネスモデルを構築することに成功したといえるのではないでしょうか。
5、「オリーブヤング」の唯一の競合相手といわれ、勢いをみせる韓国ダイソー。日本進出の可能性は?
韓国ビューティ情報に目がない日本の美容オタクたちから、じわじわと注目を集めている韓国ダイソー。LIPSでは、渡韓したユーザーによる”韓国ダイソー購入品”のレビュー投稿が見られるようになりました。
韓国ダイソー限定コスメの人気は、今後日本においても注目が高まると予想。現在は渡韓のお土産として購入されていますが、もっと身近に日本でも買いたいというニーズは高まりそうです。妹ブランド展開の大成功を受け、韓国ダイソーが日本進出を図る可能性は十分考えられますし、限定通販やポップアップのような形で、日本で韓国ダイソー限定コスメを手に取れるようになったら、業界勢力図が一気に書き換えられそうな予感。
また、ご存知の通り、日本の主要コンビニチェーンでも、すでに韓国コスメの妹ブランドの取り扱いが進んでいます。セブンイレブンが「twinkle pop by. CLIO」、ローソンが「&nd by rom&nd」、ファミリーマートが「hana by hince」をそれぞれ展開。この結果次第では、ダイソーという小売り側ではなく、コスメブランド側が、独自に各コンビニチェーンでの妹ブランドの展開に本腰を入れる可能性も。
いずれにせよ、韓国ダイソーで人気を博している「限定コスメ」が、日本市場に浸透する日はそう遠くないかもしれません。
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LIPSについて
2017年1月にサービスをローンチし、2021年には「コスメ・メイクのクチコミ検索アプリダウンロード数No.1」(出典:App Annie 日本国内 iOS & Android、合計:2021年1月〜12月)を記録。2022年10月には「なりたい自分を、もっと自由に。」のコンセプトを体現するロゴへリデザイン。性別・世代を問わず、メイクや美容を通じて個々人の「幸せ」や「なりたい姿」を自由に追求できるプラットフォームに。さらに2024年4月には累計1,200万ダウンロード(※当社調べ/調査期間:2017年1月〜2024年8月、調査対象:App store・Google Playからのダウンロード数総合計)を突破。メイクやスキンケアに関する商品レビューやユーザー間コミュニケーション、人気ランキング、新商品情報やプレゼント企画など様々な機能やコンテンツを無料で提供しております。
会社概要
社名:株式会社AppBrew
所在地:東京都文京区本郷1丁目11-6 東接本郷ビル4階
代表取締役社長:松田崇
事業内容:美容プラットフォームアプリ「LIPS」の企画・開発・運用
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