「また生理が来た・・・つらい。」そんな思いをする女性を、ひとりでも減らしたい。
一般社団法人ヘルプフルのプレスリリース
身近にありながらも知られていない「生理の社会課題」に取り組む、一般社団法人ヘルプフル(静岡県富士宮市、代表 : 深澤健人、以下ヘルプフル)が、富士宮市の小中学校へ生理用品を無料配布するための、クラウドファンディング支援募集プロジェクトを、9月1日(月)から開始します。
▼プロジェクト詳細はこちら▼
https://camp-fire.jp/projects/872620/
1. 日本でも3人に1人が経験している「生理の貧困」とは
「生理の貧困」を知っていますか?
経済的な理由で生理用品を買えない状態や、十分な知識とケアを受けられない環境のことです。
これは決して、海外だけの話ではありません。
国際NGOプラン・インターナショナルが2021年に国内で行った調査によれば、15~24歳の女性2000人のうち、35.9%が「生理用品の購入をためらったり、購入できなかった経験がある」と答えています。つまり、日本でも3人に1人が、「生理の貧困」に直面した経験があるのです。
こうした生理にまつわる課題を受けて、全国で支援の動きが広がっています。
内閣府男女共同参画局が行った2024年調査では、各地方自治体による学校トイレ個室への生理用品の設置、ディスペンサー導入、意思表示カードといった工夫事例を多く確認しています。
国内の取り組み例
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兵庫県明石市 市内すべての市立学校(43校)の女子トイレに生理用品を常備(2020年〜継続)。
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徳島県 四国大学 大学内5か所にナプキンを設置、学生主体で試験的に運用(県内大学で初)
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静岡県藤枝市 交流センター等の女性トイレにナプキンを設置(レッドボックスジャパン協力)。
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静岡県浜松市 シャープ株式会社と連携、公共施設トイレにIoTディスペンサーを導入(2024年)
とはいえ、これらはまだごく一部にとどまっています。富士宮市では認知度も低い状況があり、ヘルプフルは、富士宮市教育委員会へ働きかけを行ってきました。
そして活動をさらに広げるべく、2025年9月1日(月)より、クラウドファンディングを開始します。
2. 生理用品の無料配布は、ゴールではありません!
生理は「隠すべきこと」「恥ずかしいこと」といった固定観念もあり、相談しにくい「見えない困難」です。
保健室に常備されていますが、実は4つの壁があります。
1. 心理的ハードル 先生に「ナプキンをください」と言えない
2. 時間的制約 休み時間に保健室とトイレに行くと、次の授業に遅れてしまう
3. 場所の不便さ 保健室までの移動中に漏れてしまうリスク
4. 羞恥心の問題 周りに気づかれるのが恥ずかしい
だからこそ、トイレ個室内で自然に受け取れる仕組みが必要です。
岡山の高校生による実践例
岡山市立岡山後楽館高校の生徒3名が「岡山生理革命委員会」として署名&クラファンを実施し、18,000枚のナプキンを購入。県内高校のトイレに設置したところ、アンケートでは「70%が使用」「95%が設置を希望」と高い満足度を得ました。
さらに、ヘルプフルはスポンサー企業との広告協賛による持続可能な支援のサイクルを作っていきます。
この取り組みを市内の学校で行うことで、みんなで生理について考え、正しい知識を身につけて、誰もが生理のことを話しやすい社会にしていきたいと考えています。
3. 生理に男性が取り組む理由 〜代表者の想い〜
「生理について男性が話すのは、いけないことでしょうか?
最初の職場で生理用品の製造に携わり、現在は清掃業を営んでいます。
清掃の仕事をする中で「生理の貧困」という言葉を知り、困っている女性や生理初心者の子ども達のために、自分にできることをしたいと強く思うようになりました。
生理は女性なら誰もが経験する、自然なことです。
それなのに『生理』という理由で、学びや日常が奪われてしまう現実があります。
痛みがあっても学校や職場で言い出せず、がまんしてしまう人も少なくありません。
だからこそ、「急な生理でも困らない学校をつくること」や「つらいと言える社会を広げること」が必要だと考えています。
そのためには、生理用品の無料配布といった取り組みだけでなく、生理についてもっとオープンに話せる社会になることも欠かせません。
男性目線で生理について発信することで、男女関係なく生理のことを語り、支え合える。そんな「生理にやさしい社会」になっていくことを願っています。
まずはクラファンをきっかけに、活動を知っていただければ嬉しいです。」
一般社団法人ヘルプフル 代表 深澤健人
【参考資料】
プラン・インターナショナル「生理の貧困」とは?
https://www.plan-international.jp/girlslab/period_poverty/
内閣府 男女共同参画局「生理の貧困」
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/kenko/periodpoverty/index.html
明石市「きんもくせいプロジェクト」
https://www.city.akashi.lg.jp/seisaku/sdgs/kinmokusei-project.html
NHK徳島WEB(2025年7月2日)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20250702/8020023420.html
藤枝市「生理用品の設置について」
https://www.city.fujieda.shizuoka.jp/soshiki/shiminkyodo/kyodoseisaku/oshirase/21811.html
浜松市×シャープ連携協定
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/jose/suishin/sharp_kyoutei.html
【このプロジェクトでできること】
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生理用品を購入し、富士宮市の小中学校トイレに配布
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図書館やショッピングセンターなど、地域の子どもたちが安心して受け取れる拠点を拡充
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生理に関する正しい知識を伝える活動
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スポンサー企業との広告連携
【クラウドファンディング概要】
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期間:2025年9月1日(月)~9月30日(火)
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目標金額:50万円
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支援方法:クレジットカード、銀行振込、PayPayなど
【運営団体について】
■団体名:一般社団法人ヘルプフル
■代表者:深澤健人
■設 立:2025年4月
■お掃除の会社「クラシメン」(静岡県富士宮市)代表の深澤が、社会貢献のために設立。
■活動内容:小中学校や企業への生理用品支援、「生理の貧困」の認知を高め啓発する活動、スポンサー企業の広告事業、自治体との連携事業。
本件に関するお問い合わせ先
一般社団法人ヘルプフル (担当:深澤)
TEL:080-1607-1129
Email:helpful0411@gmail.com
X:https://x.com/helpful_kento
CAMPFIREプロジェクトページ:https://camp-fire.jp/projects/872620/