Craif、第66回日本人間ドック・予防医療学会学術大会にて「検診受診率が低い地域におけるマイシグナル・スキャンを用いたがんスクリーニング研究」について発表

〜ランチョンセミナーには約550名が参加〜

Craif株式会社のプレスリリース

 Craif株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役 CEO:小野瀨 隆一、以下「Craif」)のCTO 市川祐樹は、2025年8月22日(金)〜23日(土)に国立京都国際会館で開催された「第66回日本人間ドック・予防医療学会学術大会」において、「検診受診率が低い地域におけるマイシグナル・スキャンを用いたがんスクリーニングに関する前向き観察研究」を一般演題として発表しました。

さらに、「尿中マイクロRNAによるがんスクリーニング検査Update」をテーマとしたランチョンセミナーでは座長を務め、ほぼ満席となる546名の参加申込がありました。最新のがんスクリーニングへの社会的関心の高さを示す場となりました。

■一般演題「検診受診率が低い地域におけるマイシグナル・スキャンを用いたがんスクリーニングに関する前向き観察研究」について、 研究成果のポイント

マイシグナルをきっかけに肺がんを含む3名に手術

マイシグナルで肺がんのリスクが高いと判定されたうちの1名において、胸部X線検査による検出が困難なステージ0の肺がん(AIS: Adenocarcinoma in situ)の外科的治療につながりました。また、大腸がんのリスクが高いと判定されたうちの2名において、腫瘍性ポリープの内視鏡的切除が行われ、超早期がんや前がん病変の治療につながる成果が得られました。

経過観察を要する前がん病変等の発見に寄与

大腸がんリスクが高いと判定された方のうち、手術の対象ではないものの経過観察が必要なポリープが見つかった例や、すい臓がんリスクが高いと判定された方で、将来的にがん化する可能性のある膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)疑いが発見された例につながりました。

がん検診受診率の低い地域における医療機関受診のきっかけに

本研究を実施した北海道岩内町では、肺がん検診の受診率が6.8%と全国的にも特に低い水準にあります。しかし、そのような地域においても、本研究により医療機関受診へとつなげることができる可能性が見出されました。

■ ランチョンセミナー「尿中マイクロRNAによるがんスクリーニング検査Update」を開催

・登壇者

座長:Craif株式会社 最高技術責任者(CTO)、名古屋大学 未来社会創造機構 客員准教授 市川 裕樹Ph.D

演者:慶應義塾大学医学部 腫瘍センターがんゲノム医療ユニット 特任助教、北斗病院腫瘍医学研究所 北斗病院 病理遺伝子診断科 加藤容崇先生

・講演内容

尿中マイクロRNAを用いた非侵襲的な検査法により、すい臓がんを早期から高精度に検出できることを報告。国内6施設での臨床研究や北海道での社会実装プロジェクトで、既存マーカーを上回る成果を示し、早期治療に結びついたことを紹介しました。また、検診受診率が低い地域でも実用可能な新しいがん対策として、社会実装への大きな期待が示されました。

当日は事前申し込みで546名が集まりました。スクリーニング技術の実用化に向けた活発な質問が寄せられ、これらのテーマへの関心の高さがうかがえました。

■ Craifについて

 Craif(クライフ)は がん早期発見に取り組む2018年創業のバイオAIスタートアップです。尿をはじめとする体液から、DNAやマイクロRNAなど多様なバイオマーカーを高精度に検出する独自の解析技術基盤「NANO IP®︎(NANO Intelligence Platform)」とAI技術を融合し、がんの超早期発見・早期治療・早期復帰を可能にする革新的な検査を開発しています。バイオテクノロジーとAIの力を社会に広く届けることで、当社のビジョンである「人々が天寿を全うする社会の実現」を推進します。

【会社概要】

社名:Craif株式会社(読み:クライフ、英語表記:Craif Inc.)

代表者:代表取締役 小野瀨 隆一

設立:2018年5月

資本金:1億円(2024年3月1日現在)

事業:がん領域を中心とした疾患の早期発見や個別化医療の実現に向けた次世代検査の研究・開発、尿がん検査「マイシグナル®シリーズ」の提供

本社:東京都新宿区新小川町8-30 THE PORTAL iidabashi B1F

URL:https://craif.com/


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