「Be supporters!」の参加高齢者の物語に川淵三郎さんも涙!登壇者5名の思いが溢れる内容に
サントリーウエルネス株式会社のプレスリリース
サントリーウエルネス(株)は、公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(以下、Jリーグ)とともに、9月7日(日)、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場のスポーツ庁主催催事「Sports Future Lab ~スポーツがつくる未来~」内ステージにて、「サッカーの“推し活”から考える、人生100年時代の”幸福寿命”」と題したトークセッションを開催しました。
※以下、写真はすべてJリーグ提供

(前方に飾られているのは、毎年20クラブが地域の高齢者から応援メッセージを集めて制作している「Be supporters!」敬老の日特別企画「人生の先輩からのエール」の横断幕)
本トークセッションは、サントリーウエルネス(株)とJリーグが2021年から推進する「Be supporters!(ビーサポーターズ)」を題材に行われました。
本活動は、高齢者施設の高齢者や認知症の方など普段は周囲に「支えられる」場面の多い方々が、地元クラブの“サポーター”となって応援することで、クラブや地域を「支える」側になることを目指すもので、現在、全国で約230施設・延べ1万人以上が参加しています。活動開始以来、参加高齢者や施設職員にさまざまな感動の物語が生まれており、認知症や医療・福祉、ウェルビーイングなどに関する専門家の方々にも注目されています。
トークセッションのタイトルにある“幸福寿命”とは、健康かどうかに関わらず、本人が幸せを感じて生活できる期間のこと。「Be supporters!」に参加する高齢者の姿を通して、人生100年時代を幸せに生き抜くヒントについて、登壇者5名それぞれが溢れる思いを語り、来場者のみなさんと一緒に考える内容となりました。
■「Be supporters!」で生まれた感動の物語に、Jリーグ初代チェアマン 川淵三郎さんも涙

冒頭、「Be supporters!」に参加する高齢者の生き生きとした映像に、川淵さんは「私は今年12月で89歳。年を重ねると喜怒哀楽の“怒”が増え、面倒なことも多くなる。でもこの活動に参加するみなさんは、能動的に自ら動いている。Jリーグは本当に良いことをしているなと思った」と話しました。
また、神戸市内の83歳のテルコさんという女性が、認知症の状態にありながら、他のクラブに移籍した“推し”の選手に会うために、施設職員と一緒に鹿児島まで旅をした物語の映像を見て、涙を見せながら、「こういう活動が全国に広がればいい。学びたい、応援したい、という気持ちをどれだけ持てるかが、“幸福寿命”を延ばすカギになる」と話しました。
※テルコさんの物語の映像「「愛は生まれ故郷、鹿児島へ。~推し活で生まれた奇跡~」(約6分間)
◼︎事前にテルコさんの施設を訪れたますだおかだ増田さんが、人柄溢れるトークを展開


本トークセッションに先駆けてテルコさんが入居する「高齢者総合福祉施設オリンピア兵庫」(神戸市内)を訪れたますだおかだ増田さんは、「支えることを意味する“サポーター”はとても大事な言葉。この言葉がこれほど普及したのはJリーグが始まってから。テルコさんが1人の選手の“サポーター”になったことで、テルコさんの夢を応援したい施設職員さんやクラブサポーターが出てきて、人と人とのつながりが豊かになった。誰かが誰かを支えている。今の日本にすごく必要なことじゃないでしょうか。その縮図を見せていただいた気がする」と、人柄溢れるトークを展開しました。
■介護経験があるハリー杉山さん、元プロサッカー選手の内田篤人さんが、それぞれの思いを発信


パーキンソン病・認知症と診断されたお父様を介護した経験があるハリー杉山さんは、「僕自身、父親を3年前に亡くした。父親がサッカーの話を聞いたり、好きなバンドの音楽を聴いたりすると、急に目がパッチリして、車椅子から立ち上がった。生きるエネルギーを得ていたのだと思う。こういう活動が全国で行われていることを、ぜひみなさんに知っていただきたい」と話しました。
また、昨年、高齢者が応援する現場を訪れた内田篤人さんは、選手の視点でこの活動の意義を語り、「選手自身も高齢者のみなさんの応援で頑張ろうという気持ちになれる。お互いに目標があって、目指すものがある。win-winの関係になれる」と話しました。
■サントリーウエルネス(株)代表取締役社長 栗原勝範が語る「Be supporters!」の意義

サントリーウエルネス(株)代表取締役社長の栗原は、「Be supporters!」の参加高齢者を対象に、2023年から高齢者の応援活動、いわゆる“推し活”が幸福度向上に与える影響について調査・研究していることに触れ、「この活動を科学的に分析・研究することで普遍的なモデルを開発し、より多くの施設で、より多くの方が幸福感を感じるようにしたい。人生100年時代、多くの人に幸福感をもって過ごしてほしい。人間の豊かな生活文化を創造することを目指している会社として、この活動を広げていきたい」と語りました。

■参考:「Be supporters!」関連サイト
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「Be supporters!」公式サイト:
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「Be supporters!」記録映像2022完全版(※6分間の映像):
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2025年8月7日ニュースリリース「大阪・関西万博で、人生100年時代の“幸福寿命”をテーマにトークセッションを開催」:
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2024年11月22日ニュースリリース「高齢者施設の利用者の幸福度が「推し活」とともに段階的に進展することを確認」: