【20~80代の男女1,400人に「脚のむくみ」に関する意識調査を実施】シニアの生活習慣に潜むリスク要因、長時間の座りっぱなしや運動不足との関連の可能性も
レキットベンキーザー・ジャパン株式会社のプレスリリース
レキットベンキーザー・ジャパン株式会社(本社:東京都品川区東五反田/代表取締役:スチュアート・ウィザビー)は、「内側*から美しく健やかな身体」をテーマに、医学に基づくソリューションを通して様々な製品を提供してきました。
「脚は第二の心臓」と言われるように、脚の健康は全身の健やかさに影響を及ぼす可能性があると言われています。2025年より、脚ケアの重要性をより多くの方々に実感いただき、自分の脚と向き合う機会を届けるためにブランドメッセージを発信しています。少子高齢化や健康寿命の延伸ニーズを背景に、大きな転換点を迎えています。
このたび全国の20〜80代の男女計1,400人を対象に実施した調査では、シニア世代(60〜80代)の65.8%が「無自覚むくみ」に該当し、「無自覚むくみ」の人々は長時間の座位、運動不足、寝落ち習慣などむくみを助長する可能性のある生活習慣がみられました。
*健やかになることで自信を持ち、それにより美しくなる事
【主な調査結果】
・全世代において「無自覚むくみ」は63.7%と世代を超えた課題であることが明らかに
むくみを感じていないと答えた人のうち、実際には63.7%がむくみリスクを抱えていることが判明。全年代で「無自覚むくみ」が存在。
・シニア世代においては「無自覚むくみ」は65.8%と判明
むくみを感じていないと答えたシニアのうち、実際には65.8%がむくみリスクを抱えていることが判明。特に男性に多い傾向であった。
・生活習慣とシニア世代の「無自覚むくみ」の関連も明らかに
長時間の座位、運動不足、寝落ち習慣などむくみを助長する可能性のある生活習慣がみられました。
・むくみを自覚しているシニア世代は複数の不調も抱えやすい
むくみに加えて、疲れやすさ、夜間頻尿、腰痛、脚のつり(こむら返り)などの健康課題も抱えている。
■調査概要 調査名:むくみに関する調査/日時:2025年8月20日~21日
性別:男女/年齢:20〜80代/地域:全国/サンプル数:1,400人
調査方法:インターネット調査
【無自覚むくみとは】
今回の調査では、むくみの実態をより正確に把握するため、本人が「むくみを感じていない」と回答していても、以下のチェックリストで2項目以上に該当した人を脚のむくみの可能性がある「無自覚むくみ」と定義しました。むくみを意識されている方の実態とともに、無自覚にむくみを見過ごしてしまっている方が多くいることがわかりました。
【調査結果】
1. 全年代のむくみの自覚状況
20~80代の全世代で脚のむくみを自覚しているのは約3割、残りの7割は脚のむくみを自覚していませんでした。
2.全世代において「無自覚むくみ」の存在が明らかに
「脚のむくみを自覚していない」と回答した人のうち、63.7%が無自覚むくみチェックリストを2項目以上選択し、実際にはむくみの可能性がある「無自覚むくみ」であることが判明。特に男性に多い傾向がみられました。
3. シニア世代にも「無自覚むくみ」が存在
シニア世代は現役世代に比べ、仕事や家事、子育てなどによる脚の負担は少ないですが、60〜80代のシニア世代でも、むくみを感じていない人のうち65.8%が「無自覚むくみ」と判明しました。特に男性に多い傾向がみられました。
4. シニア世代の「無自覚むくみ」層における生活習慣がむくみを助長する可能性も
シニア世代(60〜80代)の無自覚むくみ層は、「パソコンや趣味で長時間座っている」が87.3%、「家にいることが多く運動不足である」が76.0%、「椅子やソファーで寝落ちすることがある」が42.0%と、むくみを助長する可能性のある生活習慣が目立つ結果となりました。
5. 「無自覚むくみ」層におけるむくみ対策への認知率の低さが明らかに
無自覚むくみ層は、むくみに対する対策の実践以前に対策方法の認知さえできていないことがわかりました。「弾性ストッキング(一般医療機器)の活用」が31.3%、「脚を高くして休む」が40.1%、「ふくらはぎのマッサージ」47.2%と特に認識率が低い結果となりました。
調査の中で「無自覚むくみ」層だけではなく、むくみ自覚層の特徴的な傾向も明らかになりました。
6. むくみ自覚層の身体的悩み
むくみ自覚層は「ストレスを感じやすい」73.8%、「ぽっこりおなかが気になる」72.4%、「睡眠不足」60.7%など、複数の生活不調※1を抱える傾向がみられました。
※1 全ての生活不調とむくみ症状の因果関係を示唆するものではありません。
7. シニアのむくみ自覚層が抱える身体的不調
むくみを自覚するシニア世代(60〜80代)は、「疲れやすい・倦怠感」「腰痛」が67.4%、「脚がつりやすい(こむら返り)」63.9%、「夜間頻尿が気になる」52.8%と身体的な不調※2も多く抱えていました。
※2 記載の体調不調および疾患とむくみ症状の因果関係を示唆するものではありません。
むくみを自覚しないまま、生活習慣や加齢による変化とともに健康リスクを抱えていると回答された方が多くいらっしゃいました。特にシニア世代では、むくみが「歩行のしづらさ」や「体力低下」といった日常生活の質に直結する課題につながる可能性があります。いま、むくみは単なる美容の悩みではなく、健康寿命を延ばすために取り組むべき社会課題として捉える必要があります。そこで今回の調査結果を受け、医学的な見地からのリスクと生活の中での注意点について、お茶の水血管外科クリニック院長・広川雅之医師にコメントをいただきました。
【お茶の水血管外科クリニック院長広川雅之医師 コメント】
今回の調査では、「むくみを感じていない」と回答した方のうち63.7%が、実際にはむくみを抱えている可能性がある、「無自覚むくみ」に該当することが明らかになりました。特に60〜80代のシニア世代ではその割合が65.8%にのぼりました。無自覚のまま放置すると血流の停滞や静脈機能の低下を招き、疲労感や睡眠の質の低下など生活の質全般に影響を及ぼす可能性があります。
また世代別にみると、シニア世代では「疲れやすい」「夜間頻尿」「腰痛」「脚のつり(こむら返り)」といった症状が、むくみと関連して多く見られる傾向がみられました。これは加齢に伴う血管機能や筋肉量の低下も一因であり、放置すると日常動作や睡眠の妨げとなることがあります。
「無自覚むくみ」はコロナ禍や猛暑による外出控えや運動不足、リモートワークなど生活習慣の変化を背景に年々増加してきています。たかが「むくみ」と放置すると、重大な病気が隠されている場合もあり、健康の維持と生活の質向上のためにも、日常的な脚ケアの重要性がこれまで以上に高まっています。
むくみの改善において、基本的なセルフケアとして有効なのが一般医療機器の弾性ストッキングの活用です。弾性ストッキング(一般医療機器)は下肢に適度な圧をかけることで血液やリンパの流れを促進し、むくみの軽減に寄与します。医師としても日常的に取り入れやすい方法として推奨でき、世代を問わず多くの方に効果が期待できます。
そのほかにも、1日のうち1時間以上座りっぱなしの時間を作らない、手足ぶらぶら体操を行う、ポリフェノールを多く含む食品を摂取する、脚を高くして睡眠をとる・足さすりマッサージなどご自身の生活の中で取り入れやすい対策から始めてみてください。
【お茶の水血管外科クリニック院長広川雅之医師プロフィール】
お茶の水血管外科クリニック院長・日本静脈学会理事・日本静脈学会ガイドライン委員会委員長。1987年、高知医科大学(現高知大学医学部)卒。東京医科歯科大学(現東京科学大学)血管外科講師などを経て、2005 年から現職。脚のむくみ・下肢静脈瘤の治療法の研究・開発を牽引。TV出演・著書多数。