株式会社ランクアップのプレスリリース
オリジナル化粧品ブランド「マナラ」などの開発および販売を行う、株式会社ランクアップは、2021年8月に子育て世帯の育児休暇の実態に関する調査を実施致しました。
調査の結果、男女の育児休暇の取得率に大きな差がある実態や、夏休みや冬休みのような長期休暇時の育児と仕事の両立に悩みを抱えている人が多くいることが明らかになりました。
- 調査背景
2021年6月3日の国会で子どもの誕生直後に父親が休みを取りやすくする「出生時育児休業(男性版産休)」を新たに設ける改正育児・介護休業法が改正が可決されました。 2022年10月より改正されるこの制度では、男女関係なく、子供が生まれる従業員一人一人への育児休暇取得を働き掛けるよう義務付ける制度となっており、女性に偏りがちな家事・育児への男性の参加を促すのが狙いで、2025年に男性の取得率30%の目標が発表されています。(雇用均等基本調査 厚生労働省より参照)
2020年度の男性の育児休暇取得率が12.65%で過去最高となりましたが、まだ男女の格差が大きいのが現状です。
1年後の制度開始に先駆け、今回弊社では男性と女性の育児休暇や、育児と仕事の両立に関する調査を実施しました。弊社は社員の8割が女性、うち半数がママ社員でこれまで育児に関する福利厚生を充実させてまいりましたが、男性の育児参画は女性活躍にも重要な課題だと認識しております。今回の調査結果を参考に、男女ともに持続可能な企業運営を加速していきたいと考えております。
- 調査サマリー
■子育て実態「ほとんどが自分」、女性は51%、男性は10%。
育児分担については女性の9割以上が自分が多い。男性の育児主体はわずか1割。
■男性の育児休暇の取得率、わずか1割。一方、取りたいと思っている割合は6割。
取得実態と、取得意欲の差に課題が。
■男性育児休暇、希望の取得期間は1か月以内が最も多く約3割、次いで半年
■産後だけではない課題!約半数が夏休み・冬休みなどの長期休み、育児で悩んだ経験あり
働く時間を選べるスーパーフレックス制度、6割以上が利用したいと回答。
■男女ともに約2割が育児ハラスメントを経験
「給料をもらうなら子どもの有無にかかわらず、同等の仕事(夜勤量など)をすべきだ」、
「これだから子持ちはと揶揄された」などの回答も。
- 子育て実態「ほとんどが自分」、女性は51%、男性は10%。
あなたは仕事と子育ての両立をどのように分担していますか?という質問では、
「ほとんど自分が子育てをしている(51%)」、「パートナーと協力をしているが相手のほうが多い (40%)」と育児分担については女性の9割以上が自分が多いと回答しました。
男性の育児主体はわずか15%という結果となり、男女の育児負担は課題が多いことがわかりました。
- 子育て実態「ほとんどが自分」、女性は51%、男性は10%。
これまでの育児休暇の取得の実態は、女性の取得は38%と比較し、男性は10%という結果となりました。
注目は、男性は「したいと思ったことがある(59%)」が半数以上という結果となり、取得したいと感じていても実際は取得に至っていない方が多いことがわかりました。
- 男性育児休暇、希望の取得期間は1か月以内が最も多く約3割、次いで1週間
育児休暇を実際に取得した21人に期間を聞いたところ、女性は76%が半年以上という結果に対し、今回の調査で男性の育児取得経験はわずか4名で且つ、10日以内が2名ということがわかりました。
取得したい期間の質問では、男性は1か月以上取得したいと回答したが最も多い26%で、次いで一週間以内の22%と続きました。
男性の育児休暇の“理想と現実”には深刻な差があることが伺え、この結果から女性の育児負担が多くなっている現状の課題も浮き彫りになっていることがわかります。
- 産後だけではない課題!約半数が夏休み・冬休みなどの長期休み、育児で悩んだ経験あり
育児は、産後数年の話ではありません。
子どもが小学生の間は保護者にも時間的制限がある中、実際に夏休みや冬休みなどの長期休みで子育てに悩んだ経験は半数以上という結果となりました。
本調査項目では男女の比率に大きな格差はなく、男性も子育て中の長期休みに悩みを抱えていることが伺えます。
自由回答では、「預け先がない」という悩みが最も多い意見となりました。
スーパーフレックスや土日にフレキシブルに出勤を変動させる制度があった場合利用したいかという問いには、6割以上が利用したいと回答しました。
- 男女ともに約2割が育児ハラスメントを経験
社内で、育児に関するハラスメントを感じたことがありますか?という質問では、男女ともに2割以上があると回答しており、具体的な内容では、「給料をもらうなら子どもの有無にかかわらず、同等の仕事(夜勤など)をすべきだ(女性)」、「時短勤務していたら、時間が少ないと。やめるようほのめかされた。 (女性)」、「これだから子持ちはと揶揄された(男性)」、「体調不良で幼稚園からお迎えの電話が来るとシカトな雰囲気になられた。(男性) 」などの回答も。
- 調査概要
調査方法:インターネット
調査期間:2021年8月
調査対象:全国 30代~70代 男女(子育て経験者)
調査対象数:84名(女性45・男性39)
- 考察
今回の調査は、2022年10月より改正される「出生時育児休業(男性版産休)」の開始に先駆け、現状の男性の取得状況や取得に対する意向を調査し、男女ともに育児に参画しやすい企業を目指すべく実施致しました。
今回の調査で男性の育児休暇の取得は10%にとどまりましたが、 一方で取得したいという希望は6割という結果となりました。来年の法改正で義務化されることによる取得機会の増加は期待できますが、機会が増えただけでは実際の取得に起こる課題は様々あります。
弊社は社員の多くがママ社員であることから、これまで様々な福利厚生や働き方の改善を行ってまいりましたが、
育児には社会・企業・男女の協力なくして両立はなしえないという強い実感をもっております。
弊社では、女性に限らず、男性社員も安心して子育てに参画できる福利厚生を充実させており、コロナ禍で新設された、スーパーフレックス制度は男女問わず取得が可能です。
また、引き続き猛威を振るっているコロナ禍で、最近では多くの保育園・幼稚園がしばらくの間閉園になる事態に陥っています。そこで、2021年8月28日(土)から導入を開始したのが、「土日スーパーフレックス」制度です。詳細は、下記をご参照ください。
その他にもベビーシッター制度や1時間ごとに有給を消化できる仕組みは、今後男性社員も気兼ねなく取得できる環境づくりを加速し、持続可能な環境づくりを推進してまいります。
- 保育園、急遽閉園を受けて、土日に働いてOKの「土日スーパーフレックス制度」をテスト導入開始
引き続き猛威を振るっているコロナ禍で、最近では多くの保育園・幼稚園がしばらくの間閉園になる事態に陥っています。2021年8月28日(土)から「土日スーパーフレックス」制度をテスト的に導入することを決めました。
【土日のスーパーフレックス制度】
・導入背景:保育園の閉園などで、子供が家にいて仕事がしにくい社員が増えてきた。
パパがいてくれる土日に働けると助かるという声から導入。
・対象者:社員全員 ただし、病気や介護、看護、緊急の仕事などのやむを得ない事情により
・テスト導入期間:8月28日(土)~ 10月末まで
- 子育てママ・パパの支援制度
【選べる時間休制度】
一般的な企業には、有給休暇は「全休」と「半休」の2パターンのみが多いが、有給休暇を時間単位で、2・3・4・5・6時間に分け、休みたい時間に応じて休暇を取得できる。
さらにスーパー時短(8:30~14:30勤務、休憩無し)も導入。
【子連れ出勤制度】
夏休みなどの長期休暇のとき、子どもの預け先のない人のために、子どもを連れての出社が可能な制度。
【スーパーフレックス制度】
コロナで子どもが休園や休校となりテレワークが難しいママ社員に向け、朝5時~22時内で自由に勤務できる制度を導入。
- 男性の子育ては“当然”の空気。男性社員から見るマナラの制度
50歳 男性社員 2児の父
【ランクアップに入社するまでの働き方と今との違い】
前職では、夜中まで働いていました。自分の持っている仕事を分担する文化もなく、個人の能力やスキルに依存する体制で、相談もできない状況でした。一方ランクアップは、それぞれがお互いの仕事を共有し、分担や連携ができる体制が整っています。だからこそ、困っている人がいたらお互いに助け合いながら仕事を巻き取る文化が浸透しているのだと思います。
【ランクアップの「制度」の在り方】
福利厚生の制度は何かと男性、中間管理職に関しては蔑ろになりやすいと思っています。
部長課長が一番時間が取れないとは、よく言われたものです。 「制度」と聞くと、女性のために設ける印象が強いですが、ランクアップは男性・女性関係ないところが凄いと入社して実感しています。制度に男女の垣根が無く、ランクアップは「社員のため」の制度という考え方が強い印象です。
【育休がとれるとしたら、どのくらい取れたら嬉しいですか?】
1か月取れたら嬉しいですが、既に子供が大きくなってきたので、今は必要な時間だけとれると嬉しいです。
正直、前職でも子どもが生まれて3ヵ月は有給が欲しかったです。3ヵ月あれば妻を助けることができたと今なら思います。ランクアップはそのようなお休みが取りやすい環境なので、その環境があると分かっているだけで安心に繋がります。
【育休が取れないことで、家族の時間が疎かに?】
1人目の子供の時は、仕事が忙しくて自分にも余裕がなく、家庭に目を向けようとしていませんでした。家族に向き合うことは、心にも時間にもゆとりが無いと難しいのだと思います。ランクアップに入って、息子と向き合う時間が増え、今まで見たことのない笑顔も見ることができています!周りの理解やバックアップ体制もあったおかげです。
【2022年男性産休制度の課題はなんですか?】
“男性”の育休と区別してしまっている時点で、まだまだ制度の改善が必要だと考えます。育休制度は、男性・女性ではなく、「家族で子供を育てる概念」への理解が必要で、“男性“の育休制度を作るというだけでは、形骸化して、制度だけ独り歩きする可能性があると思います。世間の大前提として、「子育ては家族でするもの」という考え方を浸透させることが先手であると考えます。
【今後の展望は?】
ランクアップが、「家族で子育てをする」ことの概念を浸透させる先駆者になれればいいと思います。よくありがちなのは、制度を先に作ってしまい、運用はその制度を当てはめて、対象外になる内容は認めないというような運用の方法が、形骸化に繋がっていくのだと考えます。ランクアップの制度は形骸化していなく、どの制度も使われていくうちにブラッシュアップされています。制度とは、運用して初めて問題点が見えてくるものですし、改善しながら完成形を目指していけばよいのだと考えます。
□■株式会社ランクアップ 会社概要■□
代表取締役社長:岩崎 裕美子
設立年:2005年6月10日
資本金:1,000万円
従業員数 :104人(2021年1月)
売上高:105億(2020年9月期)
本社所在地:東京都中央区銀座3-10-7 ヒューリック銀座3丁目ビル7F
事業内容:オリジナルブランド「マナラ」「アールオム」「アクナル」の開発および販売
コーポレートサイト:https://rankuphd.jp/マナラ公式ホームページ:https://www.manara.jp/
□■公式SNS一覧 ■□
マナラ公式Facebook:https://www.facebook.com/kandou.manara/
マナラ公式Instagram:https://www.instagram.com/manara_japan/?hl=ja
マナラ公式Twitter:https://twitter.com/manara_jp
マナラ公式YouTube:https://tinyurl.com/yfn2euau