所長には、高階光梨が就任。学術知と社会実装を架橋し、こころの持続可能性を探究。
株式会社Awarefyのプレスリリース
AIメンタルパートナー「アウェアファイ」等を提供する株式会社Awarefy(本社:東京都新宿区、代表取締役 CEO 小川 晋一郎、以下「アウェアファイ」)は、臨床心理学を中心とした「こころ」に関する知を、AIをはじめとする先端技術や社会変容の進展をふまえて検討し、社会に還元していくことを目的とする研究機関 「アウェアファイ こころの総合研究所(以下、こころ総研)」 を発足させたことをお知らせいたします。

アウェアファイ こころの総合研究所について
発足背景と理念
アウェアファイ こころの総合研究所(こころ総研)は、臨床心理学を中心とした「こころ」に関する知見を、AIをはじめとする最先端技術や社会変容が投げかける課題に応答する形で社会に実装し、さらにその過程で得られた知を学術的知見として還元していくことを目的とした研究機関です。研究と実践を、スタートアップならではのスピードで循環させ、現代社会における「こころの持続可能な基盤」の構築を探究します。
アウェアファイが提供する復職支援サービスやアプリケーション、提携機関を通じて得られる数万人規模のリアルワールドデータを基盤とし、心理学・精神医学・社会福祉学・情報工学といった領域を越境しながら、実証的に検討を進めます。その成果は速やかにサービスや支援プログラムに反映され、さらに実践から得られた知が研究へと再び還流する。この循環の加速こそが、こころ総研の独自性です。
最先端の「こころの問い」に学術的応答を与え、知の創出と社会実装を両立させる唯一無二の研究拠点を目指します。
研究展望
こころ総研では、対話型生成AIの利用者の急増や「keep4o」などのムーブメントによる社会の要請を踏まえ、AIとこころに関する調査シリーズを予定しています。その第一弾として、信州大学 准教授 高橋史氏、徳島大学 教授 山本哲也氏との共同で人とAIの関係性に関する研究を推進する予定です。
AIと人との関係性に関する予備調査の結果については、すでに一部レポートを公開しております。
https://www.awarefy.com/news/report-250815
その後は、デジタル・AIと「こころ」をめぐる研究テーマを広げ、現代社会が直面する新たな課題に応答してまいります。アウェアファイのこれまでの研究活動については、以下ページもご覧ください。
https://www.awarefy.com/about/research
「こころ総研」所長 高階光梨のコメント
「アウェアファイ こころの総合研究所」所長に就任いたしました、高階光梨です。このたび、こころの総合研究所(こころ総研)が正式に発足いたしました。
現代社会において、人々の「こころ」の健康はますます重要なテーマとなっています。私はこれまで、「社会に良い影響を与える可能性の高いこころのケア」を広く、そして誠実に提供することを目指し、こころのケア、特に認知行動療法に基づくアプローチの有効性検証や実装研究を重ねてまいりました。
こころ総研が扱うのは、きわめて繊細な「こころ」の領域です。だからこそ、社会と密接に連携しながら、科学的知見を積み重ねていく必要があります。私のこれまでの経験と実績を活かし、この重要な役割を担ってまいります。
本研究所の活動は、産学連携や関係機関のご支援はもちろんですが、なによりも、サービス利用者の皆様からのご協力なくしては成り立ちません。心より感謝申し上げるとともに、今後も皆様と共に歩んでいきたいと願っております。
こころ総研は、知の創出と社会実装の両立を目指し、現代社会における「こころの持続可能な基盤」を構築します。皆様のご期待に応えるべく、誠心誠意、職務に邁進してまいります。
高階光梨(Hikari N. Takashina) プロフィール
抑うつ症状や不安症に対する認知行動療法の有効性検証や、デジタルデバイスを用いた認知行動療法の社会実装の研究に従事。関西学院大学 文学研究科で修士号(心理科学)を取得したのち、同志社大学 臨床研究員、やまうちクリニック カウンセラー、国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター 非常勤職員、千葉大学 子どものこころの発達教育研究センター 特任研究員等を経て、2024年より株式会社Awarefy 主席研究員。著書に『認知行動療法ケースブック: 主要疾患・実践領域の援助技法を学ぶ』(編者, 金剛出版)、『遠隔心理支援スキルガイド:どこへでもつながる援助』(分担執筆,誠信書房)、『不安症のエクスポージャー療法:原則と実践』(共訳,創元社)など。
アドバイザー、共同研究者からのコメント
アドバイザー
早稲田大学 人間科学学術院 教授 熊野宏昭氏
Awarefyの皆様とは、事業開始の頃から色々とディスカッションさせていただいてまいりましたが、小川社長のご専門がデータ・サイエンスということもあり、当初より全てデータに基づいて、事業の開発、改善を行っていこうとする姿勢がはっきりしていたと思います。ただ、それだけではなく、ユーザー自身が最も大切にしたいものや生きがいを感じられることを大事にするという大きな方向性をもって、メンタルヘルスアプリの開発、AIの先進的な導入、復職支援への展開など、次々に製品やサービスの開発を進めて来たことも特筆に値すると思います。今回の研究所の設立によって、さらに細やかで多様なデータに基づいて、リアルワールドのニーズを多次元的に捉え、必要なサービスの考案・効果検証・改善のサイクルを確立して、現代社会に生きる人々をエンパワーメントする大きな力になっていくことを期待しております。
共同研究者
信州大学 学術研究院教育学系 准教授 高橋史氏
Awarefyの小川さんは、最初にお会いしたときから、穏やかで謙虚な人柄に、静かだけど熱い信念とゴリゴリの仕事遂行力を搭載した、今だったら「中身はAIなのかな」と思ってしまうような楽しい人でした。小川さんだけでなくAwarefyの皆さんは「それはユーザーのためになるか」を問い続ける信念、良いと思ったことをすぐに行動に移す瞬発力、行動を結果につなげる継続力、熱量ある人々を惹き付ける魅力など、素晴らしい長所を持った方々が多数いらっしゃいます。その仕事のスピード感は、こころの総合研究所でも大いに発揮されるものと思います。研究というのは、大学をはじめとするアカデミアだけで完結するものではありません。アカデミアで進めている臨床心理学研究は、信頼ある知見を着実に提供できる反面、研究企画から知見発信までに年単位の時間がかかるという弱点を抱えています。これは、AIのように数ヶ月単位で状況が大きく変化する分野では、重い足かせとなってしまいます。このような状況変化に富んだ分野への迅速な対応と情報発信こそが、アカデミアとは異なる(それでいて協働的な)価値を生み出すことになると思います。こころの総合研究所の設立をきっかけに、メンタルヘルスを取り巻く社会・文化がさらに発展していくことを、強く期待しております。
徳島大学 大学院 社会産業理工学研究部 教授 山本哲也氏
Awarefy様は,スマートフォンアプリや復職支援サービス等の提供を通じて,人々の「こころ」に寄り添う取り組みを先進的に展開されてきました。今回の研究所設立は,その知見と実践をさらに深化させ,臨床心理学をはじめとする学術的研究と,AIなど最先端技術の社会実装を結びつける,極めて意義深い一歩であると感じております。
大規模なリアルワールドデータを基盤に,多領域を横断した実証的な検討を行い,その成果を速やかにサービスや支援プログラムへと還元していく。この研究と実践の高速な循環こそ,Awarefy様ならではの独自性であり,現代社会における「こころの持続可能な基盤」を築くうえで大きな強みになるものと確信しております。
小川晋一郎社長,そして所長に就任される高階光梨様のもと,本研究所が唯一無二の知の拠点として発展し,社会に広く貢献されることを心より期待申し上げます。
今後もアウェアファイおよび「こころ総研」は、学術知とテクノロジーを架橋しながら、こころのケアの新しい可能性を創出するべく挑戦を続けてまいります。
■ 株式会社Awarefy(アウェアファイ)

私たちは、最先端AIテクノロジーに、科学的なエビデンスのある「認知行動療法」等に基づくアプローチをかけあわせたAIメンタルパートナー「アウェアファイ」アプリの開発・運営を中心とした事業を展開しています。人々が自分の“大切にしたいこと“と向き合える社会を実現すべく、アプリの機能拡充にとどまらず、復職・職場復帰を目指す方をサポートする施設「アウェアファイ リワーク」の運営など、メンタルヘルスケアの領域での貢献を目指します。
所在地:東京都新宿区西新宿2丁目6-1 新宿住友ビル24階 GROWTH新宿 ROOM-4
代表取締役CEO:小川 晋一郎
事業内容:アプリ「アウェアファイ」の企画・開発・運営、福祉リワーク施設「アウェアファイ リワーク」の運営等
【本件に対するお問い合わせ先】
アウェアファイ広報担当
メール:press@awarefy.com