~ベストセラー『認知症世界の歩き方』を教材に活用〜
三谷産業株式会社のプレスリリース
三谷産業株式会社(本社:石川県金沢市/代表取締役社長:三谷 忠照、以下 三谷産業)は、テオリア・テクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役CEO:坂田 耕平、以下 テオリア)との共創プロジェクト第二弾として、三谷産業社内にて「認知症の世界と、自身の脳の健康を考える」と題したセミナーを実施しました。
■シリーズ累計20万部を突破した書籍『認知症世界の歩き方』を教材に活用
本セミナーは、テオリアと、特定非営利活動法人イシュープラスデザイン(東京都文京区/代表:筧 裕介、以下 イシュープラスデザイン)ご協力のもと開催し、同法人が制作した話題の書籍『認知症世界の歩き方』も教材として使用しました。
本書は、認知機能の低下などにより、通常とは違った見え方をする世界を「認知症世界」として描き、読者は旅人となって「認知症世界」で起こる数々のハプニングに遭遇するストーリーです。旅人が経験した内容は「旅のスケッチ」と「旅行記」の形式でまとめられ、豊富なイラストとともにわかりやすく紹介しています。
本セミナーでは、同書籍のイラストをアニメーション化した動画※1を活用することで視覚的なヒントを通じて認知症への理解を深め、認知症に対する偏見や誤解の軽減を図ることを重要な目的の一つとしました。
■40歳以上の三谷産業国内グループ会社社員600名以上が参加
認知症に関する取り組みについてパートナーシップ契約を結んでいる、三谷産業とテオリアの共創プロジェクトの第二弾となる本セミナーは、三谷産業の国内グループ会社社員のうち40歳以上を受講対象として実施しました。7月から8月にかけて全3回開催され、対象者の約8割にあたる合計600名以上が参加しました。(参加できなかった社員に対しては動画配信にて対応)
セミナーの冒頭では、かつて三谷産業の元役員が認知症を発症した際、その元役員とともに勤務していた社員が当時の経験を語るインタビュー動画を放映しました。その後、イシュープラスデザインによる『認知症世界の歩き方』を題材とした勉強会が行われ、アニメーション動画の視聴や認知機能の低下が引き起こすトラブルを推理するワークショップが実施されました。これらを通じて、認知症の当事者と支援者が円滑にコミュニケーションを図るためには、認知機能の低下が引き起こす現象への理解が不可欠であることが改めて示されました。また、セミナーの後半では、テオリアの社員より、東京都健康長寿医療センター副院長の岩田淳先生が監修した認知機能維持に役立つ知識や認知機能低下への備えについて解説が行われました。
セミナー実施後のアンケートでは、「認知症は『自分にも関係があること』と感じたか」という問いに対して、参加者の90%以上が「とても感じた」「ある程度感じた」と回答するなど、参加者が認知症を身近な問題として意識し始めたことが感じられました。また、「認知症と聞くと記憶障害が中心というイメージがあったが、実際には様々な原因や症例があることが理解できた」「今回のセミナーをきっかけに、認知症のある方に対して『何が困難なのか』に耳を傾けることが大切であるという考え方に変わった」などの声が挙がり、参加者の認知症に対する理解が深まったことが伺えました。
■三谷産業で「そなえるパッケージ」導入開始
三谷産業は今年8月より、テオリアが提供する脳の健康管理統合サービス「そなえるパッケージ」※2を本格的に導入いたしました。現在、対象となる社員に「脳の健康度セルフチェック」の案内を随時送付しています。
今後も、両社の協業により、脳の健康を意識した長期雇用モデルのパッケージ化を実現し、「社員が健康に長く活躍し続けられる社会」の実現に貢献してまいります。
※1 イシュープラスデザイン公式YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/watch?v=ZLZUk-HNx2Q
※2 「そなえるパッケージ」詳細 https://theoriatec.com/package
■「認知症の世界と、自身の脳の健康を考える」概要
1. 実施日時 |
2025年7月17日/8月5日/8月26日 ※同様の内容にて計3回実施 |
2. 参加者数 |
計626名(三谷産業国内グループ会社40歳以上の社員が対象) |
3. プログラム |
1. 三谷産業の事例紹介(動画配信) 2.「認知症世界の歩き方」~認知症のある方が体験する世界を体験してみよう~ 特定非営利活動法人イシュープラスデザイン 3.「イキイキ暮らし・働くための脳の健康セミナー」 テオリア・テクノロジーズ株式会社 東京都健康長寿医療センター副院長 岩田 淳先生 監修 |
(補足情報)
【三谷産業グループについて】 https://www.mitani.co.jp/
石川県金沢市で創業して97年、ベトナムで創業して31年の複合商社です。北陸、首都圏、ベトナムを拠点に、化学品/情報システム/樹脂・エレクトロニクス/空調設備工事/住宅設備機器/エネルギーの6セグメントで事業を展開しています。商社でありながら、時にメーカーとして、また時にコンサルタントとして、お客さまにとっての最適を追求するとともに、「創業90年を越えるベンチャー企業」として更なる進化へと挑戦しています。
【テオリア・テクノロジーズについて】 https://theoriatec.com/
テオリア・テクノロジーズは、「認知症との向き合い方を、テクノロジーで変えていく。」をミッションに掲げ、エーザイグループの一員として認知症という社会課題の解決を目指しています。認知症の当事者やご家族、医療関係者との対話から得た膨大な知見とAIなどのテクノロジーを掛け合わせ、健常・未病時の備えから診断後のケアまで、一貫して認知症に関する事業に取り組んでいます。
また、認知症に関する研修プログラムの提供も行っています。
「認知症研修プログラム」https://theoriatec.com/package/seminars