「シルバープラネット / 時を織り、夢を紡ぐ――日台共創展」オープニングイベント開催報告

高齢化社会に贈る、日台からの新しいメッセージ

LOCAL TO LOCAL株式会社のプレスリリース

台湾を拠点に活躍する多彩なアーティスト、Mr. Eyeball(眼球先生)を招聘し、超高齢社会をテーマとするアートプロジェクト「シルバープラネット」の作品展を、熊本県人吉市役所1階市民コーナーおよび国宝青井阿蘇神社にて開始いたしました。

本展は、弊社LOCAL TO LOCAL株式会社が日台文化交流の一環として企画・主催するもので、高齢者の人生や物語をアートとして表現し、世代・地域・国境を超えて「老いの価値」を見つめ直す試みです。

オープニングイベントに出席されたMr. Eyeball(撮影:人吉市役所)

 高齢者・地域づくりへのインパクト 

「シルバープラネット」は、単なる芸術活動ではなく、高齢者が主体的に社会に関わる契機をつくり出すソーシャルアートプロジェクトです。

高齢者がモデルや語り手として参加することで、「支えられる存在」から「社会を形づくる存在」へと役割が転換されます。

古着を活用した作品制作は、サステナブルな視点とともに、地域の記憶や暮らしを新たな形で未来へ継承する試みとなっています。

人吉市での取り組みは、災害復興の過程にある地域において、高齢者の経験や物語を地域資源として再発見し、まちづくりに活かす新しい可能性を示しました。

台湾と日本の共同制作は、「高齢社会」という共通課題をアートを通じて国際的に共有するモデルとなり、地域間交流の新たな形を切り拓いています。

このように、本プロジェクトは高齢者の「生きがい」や「誇り」を可視化すると同時に、地域社会における文化創造の担い手としての役割を示し、地方創生に直結する社会的インパクトをもたらしています。

 オープニングイベント概要(10月1日・人吉市役所)

当日出席された方々。(撮影:人吉市役所)

 

当日は、オープニングパフォーマンスに続き、弊社代表 張子萱より開催挨拶、人吉市長 松岡隼人氏の祝辞、そしてMr. Eyeballによる作品紹介が行われました。
また、今回の作品にモデルとして参加した7名の市民の方々も出席し、自らの経験を共有いただきました。

Mr. Eyeball氏は「アーティストとして社会に貢献できることを模索し続けたい」と語り、モデルを務めた本田節氏は「老いることは悲劇ではなく、喜びであり生き方そのものだと気付かされた」とコメント。会場は世代を超えた共感と感動に包まれました。

さらに、台湾アーティストによるダンスパフォーマンスや、作品モデルの林順子氏・林ゆま美氏による歌の披露もあり、文化交流としても大変意義深い催しとなりました。

林順子氏・林ゆま美氏による歌のパフォーマンス
本田節氏よる感想をいただきました
台湾アーティストの演出

 

展示内容 

期間:2025年10月1日~11月3日

会場:人吉市役所1階市民コーナー、国宝青井阿蘇神社

展示作品
 - 台湾および人吉で制作されたポートレート作品
 - 古着を用いたアート作品(「高齢者もまたかけがえのない財産」というメッセージを表現)
 - 青井阿蘇神社には人吉をテーマにした新作絵画2点を展示

LOCAL TO LOCALのビジョン

LOCAL TO LOCALは、人吉を拠点に台湾と日本を結ぶ地域づくりを推進しています。
今回のプロジェクトを通じ、高齢者の人生と物語を地域の力へと変換する新しい社会実験が始まりました。

今後も私たちは、アート・文化・交流を軸に、人吉の物語を台湾、そしてアジアへと広げ、地方から社会を動かすモデルづくりを進めてまいります。

LOCAL TO LOCALの代表張子萱氏
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