酸性リン脂質を用いたリポソームは敏感肌向けに最適な効果

長谷川香料のプレスリリース

 長谷川香料株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:長谷川研治)(以下、長谷川香料)は、本年9月15日から18日にかけて開催されたIFSCC Congress 2025カンヌ大会にて酸性リン脂質を用いたリポソームが、従来の中性リン脂質を用いたリポソームに比べ、肌のバリア機能を有意に活性化することを発見、発表いたしました。 
 
同研究は日光ケミカルズ株式会社との共同研究にて実施、発表を行いました。
日光ケミカルズ株式会社
WEB:https://www.nikkol.co.jp/
創立:1946年6月7日
代表者:代表取締役 社長執行役員 中原秀之
事業概要:パーソナルケア・医薬品・化成品原料の研究・処方開発、情報の提供や販売、開放研究室によるお客様サポート
 
IFSCC 2025 Congress
IFSCC(International Federation of Societies of Cosmetic Chemists)とは日本化粧品技術者会(SCCJ)の上位組織であり、世界各国の化粧品開発の技術者が会員となっている組織です。同会が毎年開催する学術大会(Congress)は世界的に権威のある大会であり、厳正なる審査により厳選された発表が行われます。2025年のカンヌ大会においては798件の研究報告(口頭発表68件、ポスター発表730件)が行われました。
 
発表演題 :
A Breakthrough in Liposomal Technology: Enhanced Stability and Skin Barrier Function of Liposomes Through the Utilization of Acidic phospholipids (リポソーム技術のブレイクスルー:酸性リン脂質を利用したリポソームの安定性と皮膚バリア機能の向上)
発表者 :
長谷川香料 上田祐也、越知貴夫、酒井貴博
日光ケミカルズ株式会社 三園武士、行方昌人
 
 
発表内容:
 皮膚の奥まで有効成分を届ける技術として有名である「リポソーム」は、主に浸透性に着目した研究が進められてきましたが、肌の改善効果に関する研究成果の報告数は多くありませんでした。長谷川香料では、従来のフォスファチジルコリン(PC)に加えて、より皮膚への有効性が期待される「酸性リン脂質(AP)」を応用しながら、困難とされていた安定性に優れたリポソームを調製することを可能としました。
 今回のIFSCC 2025 Congressカンヌ大会では皮膚のバリア機能強化に着目し、PCをメインに組成したリポソームに比べ、APを50%程度使用したリポソームはタイトジャンクションの強化と、それを誘発するタンパク質であるClaudin-1の発現に有意な差があることを新たに発見し、報告いたしました。
 
今後のリポソーム研究
 今回発表した酸性リン脂質を応用したリポソーム技術は長谷川香料の持つオリジナル原料NANOLYSⓇに搭載されております。
 長谷川香料は今後も「世の中すべての敏感肌に革新的なナノソリューションを」お届けすべく、リポソーム技術の深化・強化を図ってまいります。
 
NANOLYSⓇに関する詳細・お問合せはこちらまで。
https://www.t-hasegawa.co.jp/nanolys
 
 

今、あなたにオススメ