短期・集中型の食品ヒト試験にも柔軟に対応し、主観・客観両面からのエビデンス構築を効率的に推進
株式会社テックドクターのプレスリリース
株式会社テックドクター(本社:東京都中央区、代表取締役:湊 和修、以下「テックドクター」)は、食品企業向けに「食品ヒト試験サービス」のパッケージをローンチいたしました。
従来の食品ヒト試験では、主観的なアンケート評価が中心であり、データの客観性や再現性の確保、被験者管理の負担、エビデンスの学術的信頼性など、多くの課題が指摘されてきました。
こうした課題を解決する手法として、近年は主観評価を補完する形でウェアラブルデバイスによる客観的データを活用する取り組みが注目されています。
ウェアラブルデバイスは、24時間365日途切れなく生体データを取得でき、遠隔でのモニタリングにより高い継続率と効率的な被験者管理を実現します。
さらに、主観と客観のデータを組み合わせることで、エビデンスの説得力を高め、学術的信頼性の高い研究成果へとつなげることが可能です。
本サービスでは、テックドクターが提供するデジタルバイオマーカー開発プラットフォーム「SelfBase」を活用し、アンケートによる意識データと、FitbitやApple Watch*などのウェアラブルデバイスから得られる生体データをリアルタイムかつ長期的に収集・統合します。
これらのデータを基盤に、AI・機械学習を用いた高度な解析やデジタルバイオマーカーの開発を行うことで、睡眠・ストレス・疲労・女性特有の不調など、不定愁訴領域におけるエビデンスを強化し、より科学的かつ包括的な研究を実現します。
食品ヒト試験は、医薬品試験と異なり、単施設での実施や日・週単位での計測が主流であり、全被験者が同一タイミングで試験を開始するケースが多く見られます。
テックドクターではこうした食品試験特有の運用に合わせ、食品企業限定で、週単位から利用可能な「SelfBase」パッケージプランを新たに設定しました。
これにより、短期・集中型の試験にも柔軟に対応でき、コストを抑えながら高品質なデータ収集・解析を実現します。
今後もテックドクターは、従来の製薬企業やアカデミア向けに加え、食品・ヘルスケア領域における研究開発支援をさらに加速してまいります。
なお、本サービスは、10月15日(水)〜17日(金)に東京ビッグサイトで開催される「食品開発展2025」(ブース番号:1-410)にてご紹介しております。
ブースでは、食品ヒト試験における活用事例や導入イメージをご覧いただけます。
ご関心をお持ちの方は、ぜひテックドクターブースへお立ち寄りください。
食品開発展の詳細:https://hijapan.info/
■サービス概要と提供フローについて
本サービスは、アンケートによる主観評価とウェアラブルデバイスの客観データを融合した一貫体制により、食品ヒト試験におけるエビデンス構築をワンストップで支援いたします。運用デザインからデータ取得、解析、さらには論文作成支援まで、専門家チームが全プロセスをきめ細かくフォローいたします。
デジタルバイオマーカー開発プラットフォーム「SelfBase」には、データ取得・モニタリング・データ出力・質問票作成・管理機能といった主要機能が備わっており、試験運営の効率化と精度向上を同時に実現できます。
※分析サポート、論文作成ポートにおいてはオプションとなります。
■分析サンプル:データ可視化例
※グラフはイメージです。実際の分析は試験デザインに応じてカスタマイズされます。
●前後比較分析
摂取前後の変化を視覚化し、効果を明確化
● 層別分析グラフ
年齢・性別・症状などの特性による効果差異の把握
● 時系列データ分析
継続摂取による経時的効果の可視化
● ウェアラブルデータと主観的評価の統合分析
多角的な効果検証で信頼性向上
■料金プラン
上記費用の中にベーシックサービス(標準付帯)として、デバイス選定・調達、オンボーディング、ヘルプデスク対応、運用方法アドバイスの4点を含みます。
<プロフェッショナルプラン(オプション)>
さらに、食品ヒト試験の成功をサポートする専門家チームによる追加サービスをご用意しております。
● キッティングサービス
● プロジェクトマネジメント
● 資材作成(オペレーション向け資料、参加者向け資料等)
● 説明会・モニタリング支援
● 分析サポートサービス
探索分析プラン(層別解析)
介入分析プラン(前後/群間比較)
● 論文作成サポートサービス
■資料請求・お問い合わせ
本サービスに関する資料請求やお問い合わせは、下記までお願いいたします。
https://www.technology-doctor.com/contact/
【 テックドクターについて 】
株式会社テックドクターは「データで調子をよくする時代へ」をビジョンに掲げ、ウェアラブルデバイスをはじめとした日常のセンシングデータから健康に関するインサイトを導く「デジタルバイオマーカー**」の開発と、その社会実装を進めています。医療・製薬・食品関連企業や研究機関と連携し、データに基づくAI医療の実現を目指しています。
代表者 :湊和修
本社 :東京都中央区京橋二丁目2番1号 京橋エドグラン4階
設立 :2019年6月21日
事業内容 :デジタルバイオマーカー開発プラットフォーム「SelfBase」の開発および運用、デジタル医療ソリューションの提供
URL :https://www.technology-doctor.com/
【SelfBaseについて】
SelfBaseは、医療・製薬・食品・研究機関向けに開発された、ウェアラブルデータを活用した臨床研究支援システムです。日常生活から得られる生体データを活用し、臨床研究や疾患予測、行動変容支援に至るまで、さまざまなヘルスケア領域での応用を可能にします。
「SelfBase(セルフベース)」は、複数のウェアラブルデバイスや医療機器などと連携し、医学的知見に基づいたデータ解析を行うことに特化した、デジタルバイオマーカー(dBM)開発プラットフォームです。連続的かつ長期的に取得した大量のデータを手間なく管理・解析できます。質問紙や健診データなどと併せた解析も可能です。
テックドクターは、医療・製薬・食品をはじめとする事業者や研究機関、医療データ関連のサービス開発を行う事業者向けに、2020年からサービス提供を行っており、100件を超える研究プロジェクトで導入実績があります。
なお、SelfBaseはCSVガイドライン(医薬品・医薬部外品製造販売業者等におけるコンピュータ化システム適正管理ガイドライン) に沿ったクラウド上で運用されています。
▼SelfBaseについて
https://www.technology-doctor.com/selfbase
* Apple Watchは、米国および他の国々で登録されたApple Inc. の商標です。
** デジタルバイオマーカー
デジタルバイオマーカーとは、スマートフォンやウェアラブルデバイスなどから取得される日常的な生体データをもとに、疾患の有無や病状の変化、治療の効果を連続的かつ客観的に評価する指標です。
従来のバイオマーカーは、医療機関で一時的に測定される「点のデータ」でしたが、デジタルバイオマーカーは日常生活の「線のデータ」を継続的に取得できる点が特徴です。運動、睡眠、心拍などの指標をもとに、病気の早期発見や治療モニタリング、さらには薬剤開発における新たなエンドポイントとしても期待されています。
海外では2019年頃から開発が進み、国内でも注目が高まっています。