~動作解析技術で、足腰の健康リスクを“1分で見える化”~
AcceleBody株式会社のプレスリリース
AcceleBody株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役:青木治雄[CTO]・中村綾太[CEO])は、阪急阪神ホールディングス株式会社(以下、阪急阪神HD)と協働で、医療機関を受診していない方々を対象に、足腰の健康状態を可視化する新しい健康診断サービスの実証実験を開始します。
本実証では、阪急阪神HDグループの従業員を対象に、当社が開発した歩行解析システムを用いて、足腰のリスク評価やフィードバックの有効性を検証します。
■ 背景:平均寿命と健康寿命の差、約10年。鍵は“足腰”
日本人の平均寿命と健康寿命の差は約10年[※1]。その原因の約3分の1が足腰の疾患や衰えに起因すると言われています[※2]。世界で最も高齢化が進む日本では、「足腰の健康維持」こそが健康寿命延伸のカギです。
阪急阪神HDは、沿線にお住まいの皆様が末永く健やかで心豊かな毎日を送っていただくことを願い、「健康寿命の延びる沿線」の実現を目指しています。また、「阪急阪神Wellnessチャレンジ」をスローガンに、従業員一人ひとりの健康づくりを積極的に支援するとともに、生き活きと働くことができる職場環境づくりに努めています。今回、AcceleBodyの知見を活かし、まずは従業員の健康・人生に寄り添い、サポートできる施策を検討・実施いたします。
■ 実証内容:歩くだけで“関節負荷”まで解析
今回の実証では、阪急阪神HDグループ従業員を対象に、カメラの前を数秒間歩いていただき、以下のデータを自動解析します。
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歩行速度、歩幅、バランスなどの歩行指標
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関節にかかる負荷の大きさ(関節モーメント推定)
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左右差や姿勢安定性の評価
これらの情報をもとに、関節のどこにどんな負担がかかっているかがわかり、その原因や対処法をフィードバックすることで、健康意識の向上や行動変容の促進を目指します。
■ 技術の特徴
当社の動作解析システムは、特殊なマーカーやセンサーを装着せずに、数秒間のカメラ映像のみから歩行の力学指標を即時で算出できる独自技術です。これにより、医療機関以外のオフィス・商業施設・自治体イベントなどでも手軽に足腰の状態をチェックできるようになります。
■ 今後の展開
本実証で得られた知見をもとに、医療機関とも連携の上、自治体や企業の健康経営・介護予防・地域保健事業などへの展開を進めていきます。
足腰の健康を「誰もがどこでも測れる」仕組みとして社会実装することで、健康寿命の延伸と社会課題の解決に貢献します。
■ 実証概要
実証期間:2025年10月〜2026年7月(予定)
実証対象:阪急阪神HDグループ従業員
実施主体:阪急阪神ホールディングス株式会社、AcceleBody株式会社
■ 1stRoundの支援
今回の実証実験の費用の一部は、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社が運営する起業支援プログラム「1stRound」によって支援されます。阪急阪神ホールディングスは「1stRound」にコーポレートパートナーとして参画しており、AcceleBody株式会社は第12回支援スタートアップとして採択をされたことがきっかけで、今回の実証実験に至りました。
「1stRound」には、阪急阪神ホールディングスをはじめ、各業界のリーディングカンパニーがコーポレートパートナーとして継続参画しており、現在、24社にのぼる支援企業のもと、スタートアップ企業と既存企業によるオープンイノベーションを加速しています。
1stRoundについて:https://www.1stround.jp/
[※1]総務省 令和2年版高齢者白書 [※2]厚生労働省 国民生活基礎調査AcceleBody株式会社について
名称:AcceleBody株式会社(アクセルボディ)
所在地:東京都豊島区千川1-25-18
代表者:代表取締役CTO 青木治雄、代表取締役CEO 中村綾太
設立:2023年12月