第35回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)大会で発表

ローヤルゼリーが肌の再生や若返りを促す表皮幹細胞を活性化することが確認されました

株式会社 山田養蜂場のプレスリリース

株式会社山田養蜂場(所在地:岡山県苫田郡鏡野町、代表:山田英生、以下「山田養蜂場」)の自社研究機関である、山田養蜂場グループ 美容科学研究所は、ローヤルゼリーが表皮幹細胞を活性化することで、肌の若返りや再生を促す可能性を明らかにしました。本成果を世界81の国・地域の化粧品技術者会が加盟する、国際機関「国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)」第35回大会で発表しました。(2025年9月)。

※本研究については、2025年2月にリリース発表しています。

※国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)…日本化粧品技術者会(SCCJ)の上部組織。世界各地81地域におよぶ51のSocietyが加盟し、総会員数は約16,000名。

【発表概要】

ローヤルゼリーは肌に対してさまざまな有用性を示すことが明らかになっています。例えば、表皮角化細胞において、抗酸化・細胞保護作用に関わるNQO1の遺伝子発現を促進する¹⁾ことや、ヒト試験において、皮膚に塗布²⁾または飲用³⁾により、保湿作用を示すことなどが報告されています。しかし、肌に対する有用性の作用機序には不明な点も多く、表皮再生や老化抑制のメカニズムも検証されていませんでした。

本研究では、三次元表皮モデルとヒト表皮由来角化細胞を用いて、ローヤルゼリーが表皮構造や表皮幹細胞にどのような影響を与え、細胞老化にどのように関与しているのかを調べました。その結果、ローヤルゼリーは表皮幹細胞を活性化して表皮の厚みを向上させることが明らかとなり、細胞老化を抑制することで、幹細胞の活性を高めることが示されました。

■発表概要のイラスト

1) Int J Mol Sci. 2021 Nov 30;22(23):12973.  2) J Cosmet Dermatol. 2022 Nov;21(11):5747-5754. 

3) Jpn Pharmacol Ther. 2020;48(1):79-88.

【研究概要・詳細】

ローヤルゼリー及びローヤルゼリー由来の脂肪酸(10-ヒドロキシ-2-デセン酸など)が細胞老化を抑えながら表皮幹細胞の活性を高めることで、肌の老化状態を改善し、若返りや再生を促す可能性が示されました。

 

1. 三次元表皮モデルを用い、ローヤルゼリーが表皮幹細胞や細胞増殖、表皮の構造に与える影響を評価した。その結果、ローヤルゼリーは表皮幹細胞の活性化により細胞増殖を促し、表皮の形成を促進した。

2. 細胞を長期間培養することで生じる細胞老化について、ローヤルゼリーの影響を評価した。その結果、長期培養に伴う細胞老化が抑えられ、さらに表皮幹細胞マーカーの発現が向上した。

3. 細胞老化の生じた表皮幹細胞の増殖能と分化能について、ローヤルゼリーの影響を評価した。その結果、ローヤルゼリーの添加によって、老化に伴う増殖能と角化細胞への分化能低下が抑制された。

4. ローヤルゼリー由来の脂肪酸(10-ヒドロキシ-2-デセン酸など)を用いて表皮形成を評価した。その結果、ローヤルゼリーと同様に表皮幹細胞を活性化し、表皮形成を促進した。

【これまでの研究結果の一例】

【今後について】

ローヤルゼリーが肌に対して有用であることは、これまでの研究や伝承的な情報などからも知られていましたが、どのようなメカニズムで有用性を示しているかについては不明な点が多くありました。ローヤルゼリーが全身に作用するメカニズムについては依然として不明瞭な点が多くありますが、山田養蜂場はこれからも多角的な研究を継続することで、ローヤルゼリーの作用メカニズムを解き明かして参ります。

<発表内容>

学会名:第35回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)大会/

開催国:フランス

タイトル:Mechanistic Insights into Royal Jelly’s Effects on 

Epidermal Stem Cell Activation and Skin Function

発表者:岡本秀人/株式会社山田養蜂場 R&D本部 山田養蜂場グループ 美容科学研究所

登壇日:2025年9月16日(ポスター発表)

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