mederi、国際生理の日記念イベント「女性の健康課題から考える、働きやすい未来」を開催

~生理・PMS・妊娠出産・更年期を正しく知り、企業とともに“働きやすい職場づくり”を推進~

mederi株式会社のプレスリリース

オンラインピル診療サービス『mederi Pill(メデリピル)』を展開するmederi株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役:坂梨亜里咲、以下mederi)は、2025年10月15日(水)に国際生理の日記念イベント「女性の健康課題から考える、働きやすい未来」を開催しました。

当日、経営層・人事・ダイバーシティ推進担当者・メディア関係者など約120名が参加。生理・PMS・妊娠・出産・更年期といった女性特有の健康課題について正しい知識を共有するとともに、企業が担うべき“働きやすい職場づくり”をテーマにしたトークショーを行いました。

(写真:左からmederi株式会社 代表取締役 坂梨 亜里咲、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス 取締役 兼 執行役員 二宮 仁美 氏、俳優・タレント 篠田麻里子さん、産婦人科医 郡詩織先生)

●当日の様子

・産婦人科医・郡詩織先生が、ライフステージ別の健康課題とケアを解説。セルフケアの重要性を再確認しました。

・タレント 篠田麻里子さん、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス 取締役 兼 執行役員 二宮 仁美 氏、産婦人科医 郡詩織先生、mederi代表 坂梨亜里咲によるパネルで、「職場での配慮と制度」の実装ポイントを議論しました。
・フェムテック振興議員連盟 事務局次長の川崎ひでと議員より、女性が活躍できる環境づくりに向けて、健康への理解促進やフェムテックサービスの活用の重要性について、力強い激励のお言葉をいただきました。

・会場では生理痛再現プログラムの体験も実施し、痛みの具体的な負荷を共有。理解促進につながりました。

・交流会では参加者同士が事例や制度運用の勘所を意見交換。今後、具体的な施策への展開が期待されます。

●開催目的

本イベントは、国際生理の日を契機に、企業の経営層や人事・ダイバーシティ推進担当者が女性特有の健康課題を正しく理解し、働きやすい職場環境づくりに活かすことを目的としています。
生理やPMS、妊娠・出産、更年期といった課題は、従業員の心身の健康のみならず、キャリア継続や生産性にも直結する重要な経営課題です。企業がこうした課題に向き合い、福利厚生や制度を通じて支援することは、ダイバーシティ推進や人的資本経営の観点からも不可欠です。
こうした背景から、mederiでは創業以来、女性が自分らしく働き続けられる社会の実現をめざし、オンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」や、女性の健康サポートを行う法人向け福利厚生サービス「mederi for biz(メデリフォービズ)」を展開してきました。今回のイベントは、これまでの取り組みをさらに広げ、企業とともに未来の働き方を考える場として開催しました。

●開催レポート

■産婦人科医による「女性の健康セミナー」

まずは、産婦人科医の郡先生より「女性のライフステージごとの健康課題」について解説がありました。

思春期の生理痛・PMS、20〜30代の妊娠・出産とキャリアの両立、40〜50代の更年期症状、さらに定年後を見据えた健康維持まで。

女性は人生の各段階で異なる健康課題に直面し、それぞれに応じたケアが必要であることが示されました。ライフステージに応じた診療とケアの積み重ねこそが、女性の健やかな生活を支える基盤となることが強調されました。

■スペシャルセッション「女性の健康課題から考える、働きやすい未来」

登壇者:
・篠田 麻里子さん(俳優・タレント/株式会社yokayo 代表取締役/日本フェムテック協会認定資格2級)
・二宮 仁美 氏(株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス 取締役 兼 執行役員/ダイバーシティ・マネジメント委員会 委員長 兼 デザイン統括責任者)
・郡 詩織先生(産婦人科医)
・モデレーター:坂梨 亜里咲(mederi株式会社 代表取締役)

スペシャルセッションでは、タレントの篠田 麻里子 氏をスペシャルゲストに迎え、PPIH取締役兼執行役員の二宮 仁美 氏、産婦人科医の郡詩織先生、そしてmederi代表の坂梨が登壇しました。
「女性の健康課題から考える、働きやすい未来」をテーマに、出産後のメンタルケア、生理やPMSの影響、更年期への備え、そして企業が担う職場づくりについて意見を交わしました。

●産後うつと心のケア

まずは、篠田氏ご自身が抱えてきた女性特有の悩みについておたずねしたところ、

「2020年に出産し、5歳の娘がいますが、産後鬱を経験して興味を持ちました。何かしててもやる気が起きない、涙がでるなど一生懸命やっても身体がついていかない。これが産後鬱なのか、と思いましたね。ホルモンバランスが影響するのはわかっていましたが、自分でも手に負えなくて、悲しくなったりしていました。産後鬱の経験を経てホルモンのバランスとは何かなど産後鬱を知り、心が楽になりました。知ること、経験することは大事だと思いましたし、そこから勉強をするようになりました。」と語りました。

続いて、二宮氏もご自身の経験について触れ、

「心も身体も大きな衝撃を受けましたね。育児の大変さに加え、ホルモンの変化で気持ちが落ち込み、仕事との両立を考える余裕がなくなる瞬間もありました。

やはり、家族や職場の理解、そして“支えてくれる仕組みがある”という安心感が、その後の回復や働き方に大きな違いを生むと実感しました。

サポートしてくれる仕組みや理解が心のよりどころになると思いますね。また、こうした仕組みを実際に活用できるかどうかが、働きやすさにつながるのではないかと思っています。と振り返りました。

これを受けて、産婦人科医の郡先生は医学的な観点から補足し、

「マタニティーブルは産後、ホルモンバランスによって気分が落ち込むと言われており、3~5割くらいの女性に起こると言われています。決して珍しいものではありません。これがずっと続くと産後鬱と言われています。おすすめのセルフケアは、まずは知ることが大事かなと思います。本人が“自然な変化”と理解してセルフケアすることが重要ですね」と呼びかけました。


●生理・PMSと職場への影響

続いてのテーマは「生理」。篠田氏は、

「10代・20代のアイドル時代は休みなく働いていたのでなかなか生理のことを考えている時間はなかったですね。今思えば、忙しくて体に寄り添うことができていなかったと思います。

産後は身体も変わっていき、辛い、苦しいとこれまで思ったことがなかったのですが敏感に感じるようになりました。アイドル時代も今もですが、毎回、自分の変化を感じながら学びながらという感じですね。」と語りました。

続いて、二宮氏は職場での気づきを共有しました。

「私は幸い大きな生理の悩みはなかったのですが、従業員アンケートをとったら実はすごく我慢しているという社員や同僚の声に驚かされました。『体調が悪くても表に出さない』『本当は痛みや不調を抱えている』という女性が多いことに気づかされたんです。

同じ女性であっても分からない辛さがあると実感し、それ以来、仕事でもプライベートでも女性の声に耳を傾けるようになりました。」と話しました。

郡詩織先生は、生理やPMSについて医学的な観点から補足しました。

「生理の悩みは非常に多くの女性に共通する課題ですが、その症状は個人差が大きいのも事実です。妊娠や出産の機会が減った現代では、生涯の月経回数が9倍に増え、その分不調も増えています。

重要なのは“我慢しないこと”。ピルや漢方、ミレーナなど選択肢は揃っています。生理やPMSは隠すものではなく、相談して改善できる課題であることを、ぜひ知っていただきたいです。」

●更年期症状とキャリアの節目

テーマは40代以降に訪れる更年期及び更年期症状についてに移り、二宮氏は 

「実はタイムリーに婦人科に行き、更年期の検査をしてきました。症状があったわけではなく、更年期障害の勉強をしたときに他人事ではないと思い、現状を知っておこうと婦人科に行きました。まだそういう結果ではありませんでしたが、治療の選択肢を聞くことができ、心の準備として行っておいてよかったと思っています。40代、50代の方は責任のあるポジションに就いている方が多いと思います。責任ある立場で仕事を担う時期と重なるからこそ、自分のケアを意識する必要があると考えています。」と語りました。

続いて篠田氏も、同じく身近な体験から思いを共有しました。
「まだ経験はしていませんが、周囲の方々を見て、いずれ自分にも訪れると感じています。 来年40代になるので、更年期について勉強していますが、どういう症状になるのかなど不安はあります。先ほどの話を聞いて受診は大事だと思いました。」と語りました。

これに対し、郡詩織先生は医学的な視点から補足しました。
 「更年期は閉経の前後5年間を含めた10年間を指し、一般的には45〜55歳頃に迎える方が多いですが、個人差も大きいです。症状は約80%の女性に見られ、うち4人に1人は日常生活に支障が出るほど強い症状を抱えています。
 生理周期の乱れやほてり、不眠、気分の落ち込みなどが重なる場合は“更年期かもしれない”と考え、自己判断せず婦人科に相談してほしいです。
 治療法としてはホルモン補充療法(HRT)や漢方などがあり、適切に取り入れれば仕事や生活を続けやすくなります。重要なのは“つらさを我慢しない”ということ。早めの受診とケアが、キャリアを続ける上でも支えになります。」

●女性が働きやすい未来について

イベントの締めくくりとなるテーマは、「女性が働きやすい未来」。

登壇者たちがそれぞれの立場から、キャリアとライフステージの両立や、これからの社会に必要な視点について語りました。

郡先生は、医師という立場から“働きやすい未来”の実現に必要な視点を教えてくれました。
 「医師という職業は、産婦人科に限らず長時間勤務や夜勤が多く、妊娠・出産・育児のタイミングでキャリアを続けにくい現実があります。実際に、私自身も3人の子どもを育てる中で、“キャリアを諦めなければならないのでは”と思う瞬間が何度もありました。ですが今は、オンライン診療という新しい働き方の選択肢が広がったことで、医師としてのやりがいを保ちながら、家庭と仕事を両立できるようになったと感じています。医療現場においても、こうした柔軟な働き方の仕組みが広がっていくことが、“働きやすい未来”の実現につながると考えています。」

続いて、企業の立場から現場の取り組みを語ったのは、PPIHグループの二宮氏。

「PPIHグループで長くキャリアを積んできた経験を踏まえ、今後は女性の上級管理職や役員がさらに増えていくよう、福利厚生を含めた多様な仕組みづくりを積極的に進めていきたいと考えています。プライベートでは二児の母として子育てと仕事の両立に悩む日々ですが、自分自身の心身の健康を保つ努力の大切さを改めて実感しています。

会社としては、すべての従業員が能力を発揮できる環境づくりと、公平な機会の提供を大切にしており、それが働きやすい未来の実現につながると考えています。」と語りました。

最後に篠田氏は、仕事と育児のリアルな心情を交えて語りました。
 「育児と仕事の両立は大変で、今日はできていなかったと責めることが多かったのですが、今日も自分は頑張ったと褒めるようにしています。毎日自分の褒めるポイントを探し、完璧にやりすぎないようにしています。社会が進むにつれて女性も生きやすい時代になったと感じており、異性の方も理解しようとしてくださる姿勢が素敵だなと感じるので、素敵な社会になってくれたらと思っています。」

セッションの最後に、モデレーターを務めたmederi代表の坂梨が総括。「生理やPMS、更年期といった課題は、女性だけの問題ではなく社会全体で向き合うべきテーマです。誰もが自分らしく働ける未来を実現するために、企業と個人が共に歩んでいくことが不可欠です。今回の対話を出発点に、こうした取り組みをさらに広げていきたいと考えています。」と締めくくりました。


【登壇者プロフィール】

篠田 麻里子 さん  / 俳優・タレント / 株式会社yokayo 代表取締役

1986年3月11日、福岡県出身。2006年よりAKB48の人気メンバーとして活躍。
同グループ卒業後は、モデル・俳優として活動。20年4月に第1子女児出産し、21年『第13回ベストマザー賞2021』芸能部門 受賞。自身がプロデュースするyokayo ボディミルクが<サステナブルコスメアワード2024>にて審査員賞、地方創生部門を受賞、2025年には日本フェムテック協会認定資格2級取得するなど私共に活動の幅を広げている。

二宮 仁美 氏  /株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス 取締役 兼 執行役員 ダイバーシティ・マネジメント委員会委員長 兼 デザイン統括責任者 

1983年千葉県生まれ。千葉大学工学部卒業後、2005年にPPIHの子会社である株式会社ドン・キホーテに入社。日本のみならず海外の『DON DON DONKI』の店舗デザインに携わる。2019年11月にPPIHのスペースデザイン部部長となり、着実にキャリアを積む。2020年10月には、同社の執行役員、ダイバーシティ・マネジメント委員会委員長兼デザイン統括責任者に就任。翌年には取締役に就任。2児の母。

郡 詩織 氏 /産婦人科医

産婦人科専門医、がん治療認定医。山形大学医学部卒業後、東京医科歯科大学病院、総合病院土浦総合病院、青梅市立総合病院を経験。mederiではオンラインのピル処方や、妊活サポート事業など幅広く事業に関わっている。

坂梨 亜里咲 / mederi株式会社 代表取締役

明治大学卒業後、大手ファッション通販サイト及びECコンサルティング会社にてマーケティング及びECオペレーションを担当。

2014年より女性向けwebメディアのディレクター、COO、代表取締役を経験した後に、自らの不妊治療経験からmederi株式会社を起業。オンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」、企業の健康経営を支える福利厚生サービス「mederi for biz(メデリフォービズ)」を展開。

■フェムテック振興議員連盟 事務局次長の川崎ひでと議員からの応援メッセージ

本イベントの締めくくりに、フェムテック振興議員連盟 事務局次長の川崎ひでと議員より、女性がより活躍できる社会の実現に向けた心強い応援メッセージを頂戴いたしました。健康への理解を深め、フェムテックの力で社会をより良くしていこうという思いを、参加者の皆さまにも共有いただけた時間となりました。

【mederi株式会社】

誰もが愛でりあえる社会へ。

すべての人が自分の体のことをきちんと知り、大切に、愛でられるように。安心、安全を追い求めながら、心と体のバランスを整えるためのサービスを展開しています。

代表者:代表取締役 坂梨 亜里咲

所在地:東京都目黒区大橋2-22-6 唐木ビル5F

設立日:2019年8月1日

事業内容:

・生理の悩みを産婦人科医に相談できるオンラインピル診療サービス『mederi Pil(メデリピル)』の運営

・企業向け福利厚生プラン『mederi for biz』の提供

・学生向け性教育出張授業『mederi for school』の提供 など

URL:https://mederi.jp


【本リリースに関するお問い合わせ先】

mederi株式会社 広報窓口:https://contact.mederi.jp/corporate

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】

mederi株式会社 広報窓口 

 E-mail:pr@mederi.jp

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