製造業の人手不足の陰にある健康課題とは?企業努力のみでの解決は難しいという声も
Well Body株式会社のプレスリリース
Well Body株式会社は、企業向け出張フィジカルケアサービス「Offi-Stretch®」を通じて、2022年9月から2025年9月までの3年間にわたり、累計13,000人の施術と100社以上の取材を実施しました。その分析から、日本のモノづくりを支える製造業に従事する従業員の身体負担と、行政全体の制度設計の重要性が明らかになりました。
本リリースでは、この調査で浮かび上がった製造業特有の身体負担の実態について報告します。
調査概要
対象:施術対象約13,000人 / 取材対象100人の企業経営者・担当者
期間:2022年9月1日〜2025年9月1日
手法:「Offi-Stretch®」による企業向け出張フィジカルケアサービスで得た施術データの分析、および企業への対面取材
主な調査結果と背景要因の考察
「Offi-Stretch®」の施術データや取材の分析から、製造業に従事する従業員のうち、下記の結果になりました。
【製造業】(約1,000人)(内製造業の経営者・担当者30名)
・施術人数:1,000人
・経営者・担当者:30名
・平均年齢:44歳
・男女比:男性80% / 女性20%
・慢性痛(3ヶ月以上痛みを感じている状態)を抱えている従業員の割合:平均40%
・痛みが仕事にも影響が出ている従業員の割合:平均15%
デスクワークがメインの企業よりも、腰、肩、首などの身体的不調が多いという結果になりました。
長時間の同じ姿勢での作業や、重いものの運搬、反復動作などが、慢性的な痛みの主な原因となっており、生産性への影響を示唆する結果となっております。
取材でヒアリングさせていただいたところ、長年にわたり同じ姿勢で作業を続けることで、身体は特定の部位に負担を集中させています。積み重なった負担がやがて慢性的な痛みとなり、負担となるケースが多いとのことでした。
また、身体への負担を軽減する知識の欠如も、慢性痛を引き起こす原因にもつながっており、知識の蓄積のために、慢性痛になりづらい正しい作業体勢などに対する情報などを発信する健康セミナーを定期的に開催したりと対策を行っていますが、慢性痛のリスクを完全に取り除くに至っているケースは確認されておりません。
企業の作業環境の改善には、企業努力だけではなく、補助金など、行政の後押しが重要だという声も、取材で多くありました。

身体のプロが語る「見えない負担」の正体
理学療法士の視点から見ると、製造業の従業員が抱える身体の問題は、単なる加齢や個々人の特性によるものではありません。
長時間の同一姿勢は特定の筋肉を酷使し、血行不良や筋肉のアンバランスを引き起こします。また、重いものを持ち上げる際の不適切な姿勢は、腰椎椎間板ヘルニアなどの深刻な疾患につながるリスクを高めます。これらの問題は、従業員の集中力を低下させ、事故のリスクを高めることにもつながります。
日本のモノづくりを守るには、単に人手を増やすだけでなく、働く人々の身体を根本からケアする「健康投資」と行政全体の制度設計が不可欠ではないかと今回の調査で感じました。
今後の展望
本調査は、製造業が抱える慢性的な身体的負担が、単なる「疲れ」ではなく、生産性や事故リスクに直結する「見えないリスク」であることを浮き彫りにしました。
Well Body株式会社は、今後も「Offi-Stretch®」を通じて、現場の身体データを蓄積・分析し、製造業特有の課題に対する具体的な解決策と専門的なフィジカルケアを提供し続けます。
【会社概要】
Well Body株式会社
理学療法士として2万人を診た経験から「身体が良くなる概念、メカニズム」を発見した代表取締役社長の水野純一。独自の「Well Bodyメソッド」を体現した中野の店舗は、口コミで広がり、トップアスリートや上場企業経営者、ビジネスパーソンから信頼を得ました。「Well Bodyメソッド」をさらに広めるため2022年創業。「常識を変え、身体を変え、人生を豊かに。」を掲げ、現在は整形外科医の松平浩氏も顧問に就任し、「Well Bodyメソッド」を企業に出張して働く方にお届けするという、理学療法士の出張施術サービス「Offi-Stretch®」を展開しています。
代表取締役社長:水野 純一
住所:東京都渋谷区渋谷1-3-18 ビラ・モデルナC1003
【お問い合わせ先】
担当:尺長 孝紀
TEL:090-4129-4259
E-mail:kt@office-stretch.com