パナソニック エアーマイスターが教える冬のエアコン暖房節電術
パナソニック株式会社 コミュニケーションデザインセンターのプレスリリース
記録的な猛暑の影響で10月に入っても冷房利用が続いた一方、冬を前に「エアコン暖房の利用を控えたい」という声が高まっています。冷房に比べて電気代負担が大きいとされる暖房は、今冬も家計への影響が懸念されます。
この度、パナソニック株式会社では、今冬のエアコン暖房利用意向を調べるとともに、「冬のエアコン暖房節電術」をパナソニック エアーマイスターの福田風子が解説します。
【本リリースサマリー】
■今年もスーパー残暑で10月の冷房利用率は異例の高さに!10月のエアコン冷房利用率を発表!
■今冬の暖房利用意向に関する調査
・「今年の夏、電気代が増えた」51%
・「電気料金値上げの負担を感じる」79%、「各種値上げに不安を感じる」90%
・「今冬は節電に取り組みたい」80%
・「昨冬、暖房をガマンした」45%、「今冬、暖房をガマンする予定」50%
・「ガマンする暖房器具」1位はエアコン(63%)、代わりに「厚着をする」51%
・「電気代値上げで特に“電気代が増えた”“節電を意識するようになった”電化製品」はエアコンが最多(64%)
■パナソニック エアーマイスターが教える、「冬のエアコン暖房節電術」
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今年もスーパー残暑で10月の冷房利用率は異例の高さに!
10月のエアコン冷房利用率を発表!各地で真夏日を記録、40%を超える日も
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今年は10月に入っても各地で真夏日を記録するなど、季節外れの暑さが続き、冷房を使用する家庭が目立ちました。特に10月5日から9日にかけては全国的に気温が上昇し、冷房利用率が40%前後に達する日も。平年を大きく上回る“10月としては異例の冷房利用率”となり、長引く冷房利用が家計の大きな負担となっている可能性がうかがえます。
一方で、10月中旬以降はようやく秋の気配が強まり、朝晩を中心に肌寒さを感じる日も増えています。冷房需要は落ち着きを見せつつあり、これからは暖房への切り替えが進む時期に差しかかっています。
※2022年〜2024年の平均値を「平年」として算出しています。
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「電気料金値上げの負担を感じる」79%
今冬の“暖房ガマン派”50%…エアコンを控える代わりは「厚着をする」51%
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冷房利用が長引いていた今シーズンの背景を受け、まず「今年の夏、電気代は昨年と比べて増加しましたか?」とたずねたところ、「増えた」と回答した人が51%と過半数を占めました。
続いて「電気料金値上げの負担を感じることがありますか?」という質問でも、「強く感じる」41%、「やや感じる」38%と、79%が負担を実感していることがわかりました。
さらに、「電気代や食品、日用品などの値上げに不安を感じますか?」という質問では、「強く感じる」59%、「やや感じる」31%で合計90%と圧倒的多数となり、今冬も節約意識が高まることが予想されます。
このような中で、「今冬はより節電に取り組みたいと思いますか?」とたずねたところ、「積極的に取り組みたい」29%、「どちらかといえば取り組みたい」51%と、80%が“節電意欲あり”と回答しました。電気代高騰を背景に、冬の節電意識が高まっている様子がうかがえます。
節電意識の高まりから懸念されるのが暖房控えです。昨冬の暖房利用については、「かなりガマンした」12%、「ややガマンした」33%と、約半数が節電のために暖房利用を控えていたことがわかりました。
さらに、今年の冬の暖房ガマン意向についても、「強く思う」16%、「やや思う」34%で、50%が今冬も“暖房ガマン派”であることが明らかになりました。
実際に「ガマンする暖房器具」をたずねると、最も多かったのは「エアコン」(63%)で、2位の「電気ストーブ」(21%)を大きく上回りました。
一方で、エアコンを控える代わりに使用するものは、「厚着をする」(51%)が圧倒的に多く、“着込んで寒さをしのぐ”節約行動が目立ちました。
最後に、「電気代の値上げによって特に“電気代が増えた”“節電を意識するようになった”と感じる電化製品」を聞いたところ、「エアコン」(64%)が圧倒的1位に。暖房シーズンを前に、多くの家庭で“冬のエアコン節電”が最大のテーマとなっていることがわかります。
今回の調査では、電気代高騰の影響で冬場の暖房利用を控える傾向が一層強まっていることが明らかになりました。そこで、ガマンせずに効率よくエアコンを使用するために、パナソニック エアーマイスターの福田風子が「冬のエアコン暖房節電術」を解説します。
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冷房より電気代が高い!?
パナソニック エアーマイスターが教える「冬のエアコン暖房節電術」
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■冷房と暖房、電気代が高いのはどっち?
一般的に冬のほうが温度差が大きい日が多いことから、暖房運転のほうが電気代が高くなる傾向があります。
エアコンは運転を開始してから設定温度に到達するまでがもっとも電力を消費します。そのため外気温と設定温度の差が大きいほど強力に冷やしたり暖めたりするので、消費電力が多くなり、電気代が高くなります。
温度差が同じ場合でも、冷やすよりも暖めるほうが電力を消費するため、暖房運転のほうが消費電力が多くなり、電気代が高くなります。
■暖房はガマンしても良い?
夏場の冷房利用は、熱中症を防ぐためにも不可欠であり、利用を控えることは健康を損なうリスクにつながります。一方で、冬場の暖房についてはアンケート調査結果にもあるように、「厚着をすればよい」「電気代の節約になる」と考え、利用を控える方も少なくありません。
しかし、世界保健機関(WHO)は「冬場の室温は18℃以上を保つことが望ましい」と推奨しています。特にお年寄りや小さなお子さんは、寒さで体に負担がかかりやすいとされています。
エオリアユーザーデータ(2025年2月)によると、エアコンを使用していない場合、全国平均の室温は16.6℃にとどまり、18℃未満となる世帯割合は57%に達していました。これに対し、暖房を利用した場合は全国平均室温が21.6℃まで上昇します。
地域別に見ても、北陸・甲信越・中国は未使用時の室温が14℃台にとどまる一方で、暖房利用時には21℃前後まで改善し、健康的な室温環境に近づいていることがわかります。
このように、適切に暖房を使うことで室温をWHOの推奨値に保てることがデータからも示されています。エアコン暖房は節電意識の高まりから「控える対象」と見られがちですが、実際には生活者の健康リスクを防ぐための有効な手段といえます。冬のエアコン節電術を意識しながら、室温が18℃を下回らないように暖房を適切に利用することで、省エネと快適性を両立できます。
■冷房よりも電気代が高い暖房…その節電術は?
暖房シーズンに実践したい、「冬のエアコン節電術6選」をご紹介します。
・エアコンの掃除をこまめに行う
・設定温度は上げすぎない
・風量は自動に設定する
・窓の断熱対策をする(カーテンを閉める など)
・サーキュレーターを併用する
・室外機の周辺を掃除
特に、「エアコンの掃除をこまめに行う」(1位)、「設定温度は上げすぎない」(2位)、「風量は自動に設定する」(3位)は、節電効果が高いため、意識して実践してみましょう。
各節電術の詳細はこちら
https://panasonic.jp/aircon/contents/cost-heating.html
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パナソニック エオリアで、
気になる暖房時の電力を抑えながら(*1)快適な暖かさを実現
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■「サーキュレーションモード」でお部屋の温度ムラを抑えて、省エネ・快適(*1)。
お部屋の上部にたまった暖気をかき混ぜて有効活用。温度ムラを抑えて快適にするとともに、
消費電力量を削減(*1)します。
足元気流に加え、上部の暖気を攪拌。(同時に吹き分けるわけではありません)
*1:CS-X405D2において、当社独自の条件により評価。運転安定時約1時間の積算消費電力量が、サーキュレーション運転時=494Wh、サーキュレーション運転なし時=517Wh(※)。 実際の消費電力量は条件により異なります。
※CS-X405D2、暖房運転での測定例。当社環境試験(約14畳)、外気温2℃、設定温度25℃、風量自動、同等の足元平均温度が得られるように運転した場合。
■霜取り運転中も暖房が止まらない(*2) 「エネチャージノンストップ暖房」
「エネチャージシステム」で、室外機(コンプレッサー)の排熱を蓄え、霜取り運転に有効活用。霜取り中も暖房を止めずに(*2)暖かさをキープします。
★壁掛け形エアコンにおいて。コンプレッサーの排熱を顕熱蓄熱し、暖房および冷房に再利用する技術。2020年11月21日発売。(当社調べ)
*2:霜取り運転中は吹き出し温度が下がります。その間の室温の低下度合いは、使用環境(お部屋の断熱・気密性能)、運転条件、温度条件によって異なります。 霜の付着量が多くなる環境では、暖房を止めて霜取り運転を行う場合があります。 24時間以上の連続運転中、一定時間おきにフィルターお掃除運転が働き、その間、暖房などの運転を停止します。
エオリア(Xシリーズ)の暖房性能についてはこちら
https://panasonic.jp/aircon/feature/heating.html
【パナソニック エアーマイスター 福田 風子】
パナソニック株式会社 空質空調社
自宅に異なる4機種のエアコンを設置し、機能の違いや風の違いを感じ分ける。スマホを使って家中のエアコンを遠隔操作したり、時にはカビの発生したエアコンを自ら入手・分解して調べるなど担当の枠を超えてちょっとしたエアコンマニア。
■「2025年 今冬の暖房利用意向に関する実態調査」概要
●調査地域:全国
●調査期間:2025年9月29日~10月6日
●調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
●調査対象:エアコンを所有している20~60代の男女
●有効回答:510名(男性:249名、女性:261名)
※調査結果を引用いただく際はパナソニック「エオリア」調べを引用元として記載ください。