【健康長寿イベント】映画上映&ウェルビーイング・トークショー(足立区・竹の塚)

雨にも関わらず161名が参加!映画『Dr.カキゾエ歩く処方箋』上映会&ウェルビーイング・トークショー開催

一般社団法人アジアがんフォーラムのプレスリリース

東京都足立区発:2025年10月11日、足立区竹の塚地域学習センターにて、ドキュメンタリー映画『Dr.カキゾエ 歩く処方箋』の上映会とウェルビーイング・トークショーが開催されました。地域住民の健康寿命延伸とウェルビーイング向上を目的とした本イベントには、雨天にもかかわらず161名の参加者が集い、地域ぐるみで健康長寿への関心の高さを示す場となりました。上映会前に行われたトークセッションでは、専門家らが「歩くこと」の意義を多角的に語り合い、映画上映と合わせて地域の健康長寿への取組みに大きな広がりと手応えをもたらしました。

本イベントの概要

当日はまずトークセッションが行われ、映画『Dr.カキゾエ 歩く処方箋』主演の垣添忠生先生(公益財団法人日本対がん協会会長・元国立がんセンター総長)をはじめ、運動生理学の専門家である佐々木一茂先生(東京大学准教授)、美しくなる歩き方講座の田中貴恵さん(一般社団法人アジアがんフォーラムリサーチャー)、そして俳人の堀田季何氏(NHK俳句等メディア多数出演、ビデオ出演)が登壇しました。登壇者それぞれの立場から、「歩くこと」が心身の健康や生活の質(QOL)に与える影響、正しい歩行法による美容と健康への効果、さらには俳句の世界に見る旅と人生の豊かさなどが語られ、基本的な身体活動である「歩くこと」がもたらす多面的な意義について活発な対話が交わされました。雨の中足を運んだ参加者たちは熱心に耳を傾け、自身の健康づくりに歩くことを取り入れるヒントやモチベーションを得ている様子でした。

映画『Dr.カキゾエ 歩く処方箋』は、垣添氏が82歳で東北沿岸の「みちのく潮風トレイル」全長1025キロを踏破する姿を追ったドキュメンタリー作品です。がんの専門医である垣添氏が、「がんサバイバー支援」と「東日本大震災の被災者の心の傷に寄り添いたい」という思いからこの過酷な旅に挑戦し、道中では美しい自然や様々な人々との出会いを重ねていきます。歩き続ける中で垣添氏は「人は、たとえ逆境に直面しても必ず復活する力を持っている」という確信に至ったと語ります。本作では歩くことが人々の心身にもたらす静かで力強い「復活」のエネルギーが静謐に描き出されています。上映後、客席からは大きな拍手が起こり、鑑賞した地域住民からは「歩くことの大切さを改めて実感した」「自分も毎日少しずつ歩いてみたい」など前向きな感想が聞かれました。

本イベントは、一般社団法人アジアがんフォーラムが主催し、足立区竹の塚地域学習センターと東京大学スポーツ先端科学連携研究機構(UTSSI)が共催、公益財団法人日本対がん協会が後援しました。また、特別協力として株式会社ヤクルト本社が飲料提供を行い、協力団体として一般財団法人人生100年社会デザイン財団、一般社団法人アジア未来研究機構、げんき泌尿器科クリニック(げんきクラブ)等が参加しています。地域の行政・教育機関、企業、医療団体が垣根を越えて連携することで、地域住民のウェルビーイングを支える強固なネットワークが築かれていることも、本取組の大きな特徴です。

今後の展望

アジアがんフォーラムによるこの「歩くこと」をテーマにした地域ウェルビーイング推進イベントは各地へ広がりを見せています。実際、10月4日には富山県南砺市の光教寺にて約70名を集めた同様の映画上映会&トークイベントが開催され、地域住民から好評を博しました。さらに2026年2月7日には岐阜県下呂市、翌8日には高山市においても映画上映会とウェルビーイング・トークショーの開催が予定されています。今後も全国各地の地域コミュニティで、歩くことを通じた健康寿命延伸とウェルビーイング向上の輪を広げていく計画です。本イベントの成功と参加者の熱意は、地域主導で健康長寿社会を実現していくうえで大きな励みとなっており、アジアがんフォーラムでは引き続き自治体や関係団体と協力しながら取組みを展開していく方針です。

コメント

垣添忠生氏(公益財団法人日本対がん協会 会長/映画『Dr.カキゾエ 歩く処方箋』主演):「雨にも負けず多くの皆様にご来場いただき、『歩くこと』の持つ力について直接お伝えできたことを大変嬉しく思います。私自身、82歳で1000キロを超える道のりを歩き通し、歩くことで心身に湧き上がる大きなエネルギーと、生きる希望を実感しました。歩くことは身近で誰もが実践できる“処方箋”です。今回の上映会とトークショーをきっかけに、一人でも多くの方が日常生活に歩くことを取り入れ、健康で充実した人生を送る一助になれば幸いです。」

河原ノリエ氏(一般社団法人アジアがんフォーラム 代表理事):「地域の皆様の健康長寿を支え、ウェルビーイングを高めていくことはアジアがんフォーラムの重要な使命です。その一環として開催した今回のイベントには、悪天候にもかかわらず170名もの参加があり、地域の健康への関心と熱意の高さを改めて感じました。行政、企業、医療機関と連携しながら、歩くことの素晴らしさを共有する場を提供できたことは大きな成果です。この輪をさらに全国に広げ、誰もが健やかに100年人生を楽しめる社会の実現に向け尽力してまいります。」

団体情報

団体名: 一般社団法人アジアがんフォーラム (Asia Cancer Forum, ACF)

所在地: 東京都世田谷区下馬6丁目47-15

代表者: 代表理事 河原ノリエ

設立 : 2011年6月16日

活動内容: アジアがんフォーラムは、がん医療の向上と健康長寿社会の実現を目指す非営利団体です。国際対がん連合(UICC)加盟組織として、アジア地域におけるがん克服とユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現に向けた学際的な連携や政策提言活動を行っています。また、大学や医療機関、企業と協働し、地域住民の健康増進やがん予防啓発に資するイベント・教育プログラムを各地で展開しています。

URL: https://asiacancerforum.com

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