台湾最大のメドテック・アクセラレーターによるシリーズイベント「Gateway to Asia」日本で始動

日台の臨床・産業・投資をつなぎ、アジア発の医療イノベーション創出を加速

比翼加速器股份有限公司のプレスリリース

メドテック・スタートアップにとって、臨床現場での検証を経て社会実装に至るまでの道のりは長く、人材・資金・環境のすべてにおいて大きな壁となっています。

日本では、優れた技術があっても臨床の場で試す機会が限られていますが、医療制度の成熟度と医師・病院の技術志向の高さはアジアでも際立っており、現場主導のイノベーションを生み出す潜在力を秘めています。

一方、台湾では、病院・研究者・投資家が連携したPoC支援体制が整備され、現場発のイノベーションを加速。両国の強みをつなぐことで、より実効的で持続可能な臨床実証モデルの構築が期待されています。

こうした背景のもと、「病院×VC×アクセラレーター」モデルを展開する 台湾最大のメドテック・アクセラレーター兼病院系ベンチャーキャピタル BE Health(本社:台北市、日本オフィス:新日本橋) は、日本と台湾のクロスボーダー臨床検証を推進しており、2025年11月7日(金)、東京・浜松町の Startup Island Taiwan Tokyo Hub にて、臨床実証をテーマとしたイベント「Gateway to Asia — MedTech Innovation Event」 を開催します。

本イベントでは、PoCを経験した日本のスタートアップおよび医師が登壇し、臨床実証のリアルと課題、そしてアジアの医療イノベーションの新たな潮流について議論します。さらに会場では、「2026 BE Health PoCプログラム」の募集開始を正式に発表いたします。

基調講演:臨床から世界へ挑戦する2名のイノベーターが登壇

● 窪田 良 氏(窪田製薬ホールディングス株式会社 代表取締役会長・社長 兼 CEO)

眼科医として臨床と研究の両面に携わり、グローバルな医療技術の事業化を牽引してきた日本を代表する医師起業家。2002年に米シアトルでKubota Vision Inc.(現Kubota Pharmaceutical Holdings)を設立し、NASDAQ上場を果たしました。現在はNASA研究員および慶應義塾大学客員教授として活動。本講演では、台湾でのPoC経験をもとに、臨床現場から世界へ挑む医師起業家のリアルを語ります。

● 王 彥博(Yen Po “Peter” Wang)氏(INOPASE共同創業者・CTO)

東京大学大学院で人間工学の博士号を取得した生体工学の専門家。東京大学ジャパン・バイオデザイン発スタートアップINOPASEにて、クローズドループ型神経刺激装置の開発を主導し、ニューロモジュレーション領域の次世代医療デバイス開発を牽引しています。本講演では、プロトタイプから臨床PoCに至る課題と学び、技術を臨床・市場へ橋渡しするアプローチ、そして持続可能なメドテック開発に求められるエコシステム構築について語ります。

パネルディスカッション:PoCの現在と未来を議論

モデレーターに Silicon Valley Ventures CEOの森若幸次郎氏 を迎え、窪田氏・王氏とともに、PoCの現状と未来、クロスボーダー臨床連携や国際展開の可能性について多面的に議論します。

スタートアップ・臨床現場・投資家の3者を結ぶ「PoC成功の条件」を探ります。

BE Healthのアクセラレータープログラム:2026年3月始動

BE Healthは、「病院 × VC × アクセラレーター」を統合した支援モデルにより、臨床検証・投資・事業開発を一体的に推進するエコシステムを構築しています。

対象領域はデジタルヘルス、医療AI、手術支援、医療機器、リハビリなど多岐にわたり、臨床実証を通じて事業化を目指すスタートアップを支援しています。

2026年3月に始動する次期プログラムでは、台北医学大学および秀傳医療グループと連携し、スタートアップの目標に応じたオーダーメイド型支援を提供。スタートアップの専門領域に最適な医師やメンターをマッチングし、個別指導を行います。

さらに、AstraZeneca、Sanofi、Google、Qualcommなど、世界的な企業も本プログラムに参画。

大企業にとっても、スタートアップとの協働は臨床現場の課題発見や新技術へのアクセスを得る貴重な機会となっています。

BE Healthは、医療機関・企業をスタートアップとつなぐ共創のハブとして、医療イノベーションの社会実装を加速しています。昨年度は、プログラム採択企業である Anaut 社に投資を実施し、台湾での臨床実証から米国進出への展開を後押ししました。

「スタートアップにとって臨床はゴールではなく、検証設計と反復改善の出発点です。日本と台湾の強みを重ね、“現場で使われる”技術を共に形にしていきます。そして、スタートアップにとってのアジア市場へのゲートウェイとなることを目指しています」と BE Health の Managing Partner である陳彥諭 (Arthur Chen) 氏は語ります。

イベント概要

イベント名:Gateway to Asia — MedTech Innovation Event — The Reality and Challenges of

Proof of Concept

開催日時:2025年11月7日(金)18:30〜21:00

会場:Startup Island Taiwan Tokyo Hub(東京都港区浜松町2-1-17 松永ビル9F)

イベントページhttps://be202511.peatix.com

BE Healthについて

BE Healthは、メドテック分野におけるイノベーションの推進に注力しています。

当社には、「BE Accelerator」と「BE Health Ventures」という2つのビジネスモデルがあり、メドテック領域のスタートアップの開発から市場開拓まで包括的に支援しています。

「BE Accelerator」は台湾最大のメドテックスタートアップアクセラレーターであり、2018年の設立以来、台湾の3つの大手医療機関と連携し、約100名のメンターと共に150社以上のスタートアップへを指導してきました。また、総額200億ドルを超える資金調達を実現しました。

「BE Health Ventures」は、スタートアップへの投資を行い、持続可能な成長を支援しています。

インフォメーション

担当者:遠藤聡美

連絡先:satomi.endo@behealthventures.com

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