「腰痛災害 ゼロ・ビジョン」提供宣言 — Zero-LBP Action Check を核に、製品中立で職場改善を伴走

ダイヤ工業株式会社のプレスリリース

医療用品メーカーのダイヤ工業株式会社(本社:岡山県岡山市 代表取締役:松尾浩紀)は、労働安全・健康管理・人的資本経営の観点から、職場の「腰痛災害」のゼロ達成を目指す「腰痛災害 ゼロ・ビジョン」を掲げ、健康経営支援サービス「DARWING WELLNESS PATNER(ダーウィンウェルネスパートナー)」の提供を2025年11月1日より開始いたします。本サービスは、職場の腰痛対策の第一人者である医学博士・松平 浩氏を総合監修に迎え、独自の客観評価指標「Zero-LBP Action Check(腰痛リスク評価指標)」を核に、特定製品に依存しない改善策を提案しながら、現場に伴走して職場改善を進めるプログラムです。

労働現場の課題とサービス導入の背景

現在、多くの企業は、

・生産年齢人口の減少による慢性的な人手不足

・従業員の高齢化

・従業員の健康被害、特に腰痛によるパフォーマンス低下

という3つの重大な経営課題に直面しています。

昭和医科大学らの研究チームが、厚生労働省の研究事業(厚生労働科学研究費補助金)として全国1万人の就業者を対象に実施した調査(2023年)では、35.6%の労働者が過去4週間に「健康問題によって仕事の質・量が低下する状態(プレゼンティーズム)」を経験しており、約3人に1人が本来のパフォーマンスを発揮できていない実態が示されました。最大の要因は腰痛であり、腰痛による生産性低下は、労働者1,000人あたり年間約6,480万円の経済的損失に相当するという試算が報告されています*。

さらに、このプレゼンティーズムの原因には年代差があることも示されています。20代ではメンタルヘルス不調、30代では首や肩の痛み(肩こり)が主な要因となる一方、40代以降では腰痛が最大の要因として浮上します*。つまり腰痛は、技能や現場経験を担う中高年層ほど深刻化しやすく、企業にとっては「熟練人材がフルに力を発揮できない」「現場の主力が抜けるリスクが高まる」という、人的資本上の課題として表面化しています。

腰痛は、単なる個人の不調ではなく、「人員確保」「稼働率」「人的資本の価値」に直結する経営リスクです。特に、中高年層の就労継続・戦力維持に直結するテーマとして、今後ますます対策が求められる領域であると考えられます。

当社は、これらの課題を解決し、企業の持続的な成長を支援するために、単なるアシストスーツ等の提供にとどまらず、労働環境の評価・改善、運用方法の最適化、教育支援、製品選定までを一体的にサポートする新たなビジョンを策定しました。その中心となるのが、職場の「腰痛災害ゼロ・ビジョン」です。

出典*Yoshimoto T, Matsudaira K, Oka H, Kasahara S, Kokaze A, Inoue S. Presenteeism Caused by Health Conditions and Its Economic Impacts Among Japanese Workers in the Post-COVID-19 Era. J Occup Environ Med. 2025;67(4): e227-e232. (昭和医科大学 公衆衛生学講座・厚生労働科学研究費補助金による研究班による全国1万人調査/2023年実施、2025年6月26日公表)。

「腰痛災害 ゼロ・ビジョン」を実現する5つの柱(サービス内容)

1.エビデンス優先(客観データに基づく支援)

厚生労働省が示す「3管理(作業管理・作業環境管理・健康管理)+教育」をベースに、独自の評価ツール「Zero-LBP Action Check(腰痛〔Low Back Pain=LBP〕リスク低減に向けた行動評価スコア、100点満点)」により現状を客観的に可視化します。スコア化されたデータに基づき、改善計画を立案・支援します。

2.製品中立

アシストスーツなどの機器の有無にかかわらず、持続的な改善を目指すメソッドを提供します。

そのうえで、必要な機器の効果的な導入・活用方法も提案し、現場改善を両輪でサポートします。

具体的には、

・アシストスーツの最大限の活用方法

・アシストスーツに依存しない工程設計や作業手順書(SOP:標準作業手順書)の見直し

・体の使い方、姿勢に関する教育プログラム案
といった本質的な改善策を提案します。

3.ガバナンス(提案・販売の分離)

提案の客観性・透明性を確保するため、「診断・提案チーム」と「販売チーム」を組織的に分離します。提案内容はレビューと承認の二重プロセスを経て提供し、特定製品ありきの推奨にならないようガバナンスを徹底します。

4.透明なKPI管理

導入効果を“見える化”するため、3か月〜半期ごとに進捗指標を共有します。

例:・Zero-LBP Action Check(職場の腰部負担リスクを点数化した指標)

  ・「25kg超の重量物を1人で持ち上げる作業ゼロ」の達成状況といった先行指標をもとに、改善の度合いを客観的に確認できます。

5.データ・倫理

お客さまの事業所で取得したデータは、当該改善プロジェクトの目的以外では利用しません。安全配慮・個人情報保護・企業秘密の取り扱いを明文化し、信頼性の高い伴走支援を行います。

職場の腰痛対策・腰痛マネジメント分野の第一人者による総合監修

本プログラムは、医学博士の松平 浩氏(元・東京大学医学部附属病院 特任教授、テーラーメイド腰のクリニック院長)が総合監修します。松平氏は、産業現場における腰痛予防と職場改善、ならびに腰痛治療の両面において国内の第一人者として知られ、長年にわたり企業・業界団体・行政と連携してきた実績を有します。

科学的アプローチと社会的評価

• 元 東京大学医学部附属病院 特任教授

 労働現場の腰痛対策や腰痛治療に関する研究と臨床経験に基づき、エビデンスに裏付けられた実践的プログラムを構築。

• 厚生労働行政との協働実績

 腰痛対策の啓発・研究協力が高く評価され、第74回保健文化賞を受賞。

• スペシャリストとしての信頼性

 ベストドクターズに8年連続で選出され、腰痛関連書籍は累計30万部超。現場と医療の両側から再発しにくい職場づくりを支援してきた経験を有します。

松平 浩(まつだいら こう)氏

この監修体制により、「DARWING WELLNESS PARTNER」は、現場の実務と医療・研究のエビデンスを橋渡しするプログラムとして設計されています。企業が「人的資本」の観点から腰痛リスクを定量的に把握し、改善策を社内に根付かせることを目指します。

サービス概要

サービス名

DARWING WELLNESS PARTNER(ダーウィン ウェルネス パートナー)

提供開始日

2025年11月1日

サービス内容

腰痛リスクのスコア化、経済損失額の算出、運動指導、アシストスーツ等のサポートギア提供

料金体系

利用ユーザー数に合わせてご利用料金が変わります

例)5ユーザー以上:1ユーザーあたり月額 ¥8,500

※最小契約ユーザー数:5ユーザー以上

お問い合わせ先

ダイヤ工業株式会社 新市場開拓部門

TEL:086-282-1217

お申し込み・サービス体験について

本サービスへのお申し込み、および導入に関するご相談は、上記の窓口に加えて以下の施設でも承ります。アシストスーツのご体験や比較検討と一緒にお気軽にご相談ください。

体験型アシストスーツミュージアム in TOKYO

住所:東京都品川区西五反田7丁目22-17 TOCビル12階47号

体験型アシストスーツミュージアム in OKAYAMA

住所:岡山県岡山市南区古新田1117-1

◆「体験型アシストスーツミュージアム」について

複数のメーカーの多種多様なアシストスーツを実際に「見て、触れて、体感できる」専門施設です。疑似的に再現した労働環境でアシストスーツを自由に体験していただくことができます。

詳細はこちら:https://www.darwing-workingassist.com/

(岡山)
(岡山)
(東京)
(東京)

会社概要

【ダイヤ工業株式会社】

所在地:〒701-0203 岡山県岡山市南区古新田1125
代表者:代表取締役 松尾浩紀
設立:1963年4月
資本金:1,000万円
Tel:086-282-1245(平日:9:00~17:30)

Fax:086-282-1246

Mail:info@daiyak.co.jp
URL:https://www.daiyak.co.jp
公式Instagram:https://www.instagram.com/daiyak_medical/(@daiyak_medical)
事業内容:コルセット、サポーター、アシストスーツ、テーピング、トレーニング用品などの多岐にわたる製品を開発・製造・販売

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