甘酒・米麹由来発酵甘味料の免疫活性化に及ぼす影響を確認
株式会社オリゼのプレスリリース
日本の伝統発酵技術を用いて社会課題解決を目指す株式会社オリゼ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小泉泰英)は、東京科学大学・国際医工共創研究院(安達貴弘准教授)との共同研究成果を、2025年10月2〜3日に開催された「第21回日本食品免疫学会学術大会(JAFI2025)」にてポスター発表いたしました。本研究では、日本の伝統的発酵食品である米麹甘酒や、米麹を用いた甘味料、および加工食品(米麹グラノーラ)を対象に、免疫機能への影響を検討しました。
研究の背景・目的
近年、発酵食品中に含まれる菌体やアミノ酸、有機酸、低分子ペプチドなどの成分に、腸内環境改善や血糖値調整といった健康機能性が期待され、注目を集めています。米麹は日本の発酵食品製造に関する重要な微生物で、味噌や醤油、日本酒、そして甘酒といった発酵食品として古くから親しまれています。そんな米麹発酵食品の腸内細菌叢を介さない免疫系への具体的な作用に関しては十分な科学的検証が進んでいませんでした。そこで本研究では、米麹甘酒および米麹由来発酵甘味料、さらに加工食品として開発した米麹グラノーラを対象に、それらが免疫細胞に及ぼす影響を明らかにすることを目的としました。
研究結果について
米麹甘酒、米麹由来発酵甘味料、および米麹グラノーラを検体として細胞実験を行った結果、免疫細胞(B細胞やT細胞)の活性化が確認されました。一方、米麹グラノーラについてもコントロールと比較して高い活性を示しましたが、甘酒・米麹発酵甘味料と比較すると低値を示しました。このことから、使用原料や食品加工工程でなんらかの因子が免疫細胞の活性化に影響を与える可能性が示唆されます。
これらの結果は、米麹甘酒だけでなく米麹発酵甘味料、米麹グラノーラも免疫応答に寄与する可能性を示す初めての科学的エビデンスとなりました。今後は、分子レベルでの作用機序を解明し、人々の健康に寄与する商品開発に繋げて参りたいと考えております。
発表概要
学会名:第21回 日本食品免疫学会学術大会(JAFI2025)
会期:2025年10月2日~3日
発表演題:「⽶麹由来の⽢味料及びその加⼯⾷品による免疫機能に関する解析」
発表者:河原あい(東京科学⼤学・国際医⼯共創研究院・未病制御学、株式会社オリゼ)、安達貴弘(東京科学⼤学・国際医⼯共創研究院・未病制御学)他3名
オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)について
オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)は、米麹発酵によってお米から引き出したやさしい甘さが特徴で、おいしさと健康の両立を可能にする砂糖代替甘味料です。自社ブランド「フードコスメ ORYZAE」をはじめ飲食店や菓子製造メーカーなど幅広くご活用いただいています。古米や規格外の米をアップサイクルして製造することも可能で、サステナブルな甘味料を生み出す技術として企業コラボなども実施しています。
過去のメディア掲載例
WITH(2022年9月)
新R25(2022年9月)
https://r25.jp/divs/928885030185336832
下野新聞(2024年4月)
https://www.shimotsuke.co.jp/divs/-/886441
電通報(2024年7月)
https://dentsu-ho.com/divs/8990
日経MJ(2024年9月)
https://www.nikkei.com/div/DGXZQOUB078Z30X00C25A4000000/
株式会社オリゼについて
私たちは、米麹由来の発酵甘味料「オリゼ甘味料」を通じて、人々の健康増進や社会課題の解決に取り組み、未来の子供たちや地球にとってより良い環境を作る、循環型社会を作り出すことを目指しています。当社のミッションである「FIVE WIN」は、生活者・生産者・地球環境・伝統文化、企業成長を目指す”五方よし”の実現に向けた価値提供を行っています。発酵技術を駆使して社会課題を解決し、食だけにとどまらないイノベーションを起こしていきます。
会社概要
会社名 :株式会社オリゼ
代表 :代表取締役 小泉泰英
住所 :東京都渋谷区道玄坂1-10-8 渋谷道玄坂東急ビル2F-C
企業サイト:https://www.oryzae.site/
メール :info@oryzae.site
電話番号 :080-9537-6584