働き盛り世代の心疾患・脳血管疾患死亡率が全国ワースト水準にある沖縄の健康課題に挑む【豊見城市×ココロミルによる実証実験開始】

行政と医療テックベンチャーがタッグを組み、沖縄特有の循環器病対策に向けた実証実験を開始 ― スマートフォンで“心臓リスク”をチェックするAIアプリ「心スキャン」活用で

株式会社ココロミルのプレスリリース

株式会社ココロミル(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:林 大貴)は、沖縄県が実施する「令和7年度テストベッド実証支援事業(沖縄県補助事業)」に採択され、沖縄県における循環器疾患の予防と住民の健康行動変容を目的とした実証実験を、2025年11月から開始する。

*世界初クラスの取り組み(当社調べ)目的:スマホ単体AIによる同時スクリーニング商用アプリの先行事例有無の確認

背景|沖縄県で深刻化、全国平均より高い「働き盛り世代の循環器疾患リスク」

沖縄県は、

45〜49歳男性の心疾患死亡率が全国ワースト1位

・同世代女性の心疾患・脳血管疾患の死亡率が上位

と、若年〜中年層における循環器病対策が喫緊の課題となっています。

豊見城市では「心臓病対策を、身近かつ簡単に」を実現させる今後の環境構築に寄与できるものと考え、「働き盛り世代の循環器疾患リスク」を測る実証実験の場として連携・協力を行うことといたしました。

世界初のスマホアプリと心電図検査を活用し、沖縄県民の心臓リスクを予防

働き盛り世代の心疾患・脳血管疾患死亡率が全国ワースト水準にあるという沖縄特有の課題。

この課題に対し、ココロミルが開発した以下2つのプロダクト

不整脈や心不全リスクの読み取りとAI相談を搭載したスマートフォンアプリ「心スキャン」

自宅で病院と同レベルの心電図検査ができるサービス「ホーム心臓ドックpro」

を活用し、全国初の実証実験を行います。

※本実証実験は、革新的なデジタル技術・サービスを持つ企業等による沖縄県内での実証実験に対する支援を行い、イノベーションの創出につなげ、社会課題の解決等を図ることを目的とした「テストベッド実証支援事業(沖縄県補助事業)」の採択事業です。

https://testbedislandokinawa.com

実証の目的と内容:沖縄県から予防医療モデルの構築を目指す

本プロジェクトでは、自分のスマホで心臓チェックを行い、「心スキャン」アプリの有効性を実証、住民の健康意識・行動変容の効果を検証します。

心スキャンは、スマホで心音や心臓の状態をキャッチし、不整脈や心不全のリスクをスクリーニングできる世界初のプロトタイプアプリです。

検査後は、アプリ内のAI相談機能が検査結果への不安解消や生活改善アドバイスを行い、継続的な健康管理を支援します。

また、心スキャンで高リスクと判定された希望者には、ココロミルが開発した自宅で病院と同レベルの心電図検査ができる「ホーム心臓ドックpro」を案内し、医療機器による本格的な検査を実施します。

実証では、

・潜在的な心疾患リスクの発見率

・AI相談の有効性

・検査後の受診・生活改善

などの行動変容を検証。沖縄県から、予防医療モデルの構築を目指します。

■ 実証スキーム

対象人数:心スキャン 約100名/うち約30名が「ホーム心臓ドックpro」へ移行予測

実施期間:2025年11月〜2026年1月(解析・報告まで)

協力体制:豊見城市役所、豊見城商工会、株式会社ダイコー沖縄、株式会社ココロミル

検証項目
 ① 潜在的な心疾患発見率 ② AI相談機能の利用率・満足度
 ③ 健康意識・行動変容への影響 ④ デバイスの継続利用意向

■ 社会的意義|“気づける医療”を地域から全国へ

心疾患や脳血管疾患は、発症後の治療よりも発症前の早期発見と予防が極めて重要です。
特に沖縄のように高温多湿による生活習慣変化・離島医療へのアクセス課題が重なる地域では、テクノロジーを活用した「まちなか予防医療」の実装が不可欠です。

ココロミルは今回の実証を通じて、“気づけなかったリスク”を見つけられる医療の仕組みを沖縄から全国へ展開していくことを目指します。

■ 今後の展望

2026年3月に最終報告を行い、実証結果をもとに豊見城市内での恒常的な提供体制の整備、近隣自治体への拡大、さらには全国への展開を検討します。

【参考情報】

心スキャン:スマートフォンで不整脈・心不全リスクを可視化するプロトタイプアプリ。AI相談機能を搭載。

ホーム心臓ドックpro:「ホーム心臓ドックpro」は、胸部に小型心電計を貼り付け、9時間以上の長時間計測を行うことで、健康診断(30秒程度の心電図検査)では見逃されやすい不整脈を見つけることが可能に。心疾患は、世界1位(日本では第2位)の死因で、その大きな原因のひとつが「不整脈」。当社のホーム心臓ドック®シリーズでの実際の検出率は【健康診断での不整脈検出率:約10%】【ホーム心臓ドック®での検出率:約36%】、さらに、睡眠時無呼吸症候群(SAS)や睡眠の質、ストレス指標も同時に測定可能。データは臨床検査技師が解析し、数日以内にレポートを返却。万が一異常が見つかれば、医療機関との迅速な連携やオンラインクリニックによる専門医フォローまで自宅で完結。

■ 代表取締役CEO 林大貴 コメント

「豊見城市の皆さまと共に、沖縄が抱える“働き盛り世代の循環器疾患リスク”に真正面から挑戦できることを、心から光栄に思います。その土地特有の状況から生まれる課題に向き合うべく、今回の実証は、スマートフォンで“健康状態”に気づく『心スキャン』と、自宅で長時間の心電図計測ができる『ホーム心臓ドックpro』を一本の導線に結び、早期気づき→早期精密検査→医療につなぐまでを地域で完結させる試みです。

私たちが目指すのは“テクノロジーで人を急かす”ことではなく、日常の延長で無理なく健康行動が起こる仕組みをつくることです。住民の方々が納得感を持って参加できる設計にこだわりながら、沖縄から始まるこのモデルを、“まちなか予防医療”として全国へ広げたい。豊見城市、地域企業の皆さまとの共創で、救える命を着実に増やしていきます。」

株式会社ココロミル

株式会社ココロミル

ー「病気で後悔しない社会へ」をミッションに世界から突然死をなくすー

私たちは、自宅にいながら医療機関と同等の本格的な心電図チェックが手軽にできる「ホーム心臓ドック®」をはじめとする各種事業を展開しています。
長時間のデータ取得により、これまでの健診や人間ドックでは見逃されがちだった心疾患リスクも早期に“見える化”し、突然死などで「今まで救えなかった世界で1億人の命を救う」ことを実現します。

また、取得したデータを通じて、多くの方々が自分自身や家族の健康状態を可視化し、健康寿命やQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させることを目指しています。

代表取締役社長:林 大貴
所在地    :〒160-0023 東京都新宿区西新宿6丁目2番16号 菅野ビル2F
設立     :2021年11月
事業内容   :ヘルスケア及び臨床研究事業
提供サービス :〈個人向け〉不整脈、睡眠時無呼吸症候群 (SAS)、睡眠の質、
         ストレスの兆候を心電計を使って可視化する「ホーム心臓ドック®」
        〈医療機関向け〉使い切りホルター心電計「eclat」
        〈医療機関向け〉動物医療心電図モニタリング、ホルタ―検査
主要許認可  :第二種医療機器製造販売業(許可番号:13B2X10584)
         医療機器製造業(登録番号:13BZ201797)
         高度管理医療機器販売業・貸与業(許可番号:5新保衛薬第162号)
         ISO13485 : クラス2

HP      :https://kokoromil.com/

d98284-100-17111167a4ac12cc5b619c120fc0ca99.pdf

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