~低酸素下運動による身体機能や自律神経機能に改善の兆し~
有限会社川内鉄工工業のプレスリリース
有限会社川内鉄工工業 ケア事業部(東京都江東区/代表取締役社長:和田龍吉)は、同社グループの3Poデイサービス亀戸中央店で、高知リハビリテーション専門職大学・片山訓博教授と連携し、高齢者を対象とした高地トレーニング「認知機能改善3カ月プログラム」第2期を実施して、2025年10月30日(木)に全プログラムを完了しました。


■「認知機能改善3カ月プログラム」の目的
本プログラムでは、60歳以上の高齢者に対して常圧低酸素環境での運動が、認知機能および運動機能の維持・向上にどの程度寄与するかの検証を目的としています。週1回という継続しやすい頻度での運動が、加齢により運動習慣が続けにくい高齢者にとっても実践可能かを確かめることで、「続けられること」に価値を置いた介護予防のあり方を探求します。
■第 2 期「認知機能改善 3 カ月プログラム」概要

実施期間:2025年8月21日(木)~10月30日(木)
場所:3Poデイサービス亀戸中央店
対象:上記場所へ無理なく通える60歳以上の地域高齢者5名
実施内容:毎週木曜日に1回、全10回の各回約100分(リラクゼーションタイムを含む)のセッションを実施。運動は、「マイマウンテン(※1)」と「リカンベントバイク(※2)」を使って標高2,500m相当の常圧低酸素環境下での歩行トレーニングを中心に構成し、体力に応じて負荷を調整しました。また、第2期より自律神経機能測定装置「マックスパルス」を導入し、初回と最終回の測定値を比較することで、身体的および自律神経系の変化を数値的に評価しました。
科学データ的の公開予定:2026年春
■完走者の成果と考察
①マイマウンテン

【成果】初回:10分間で約200m
→ 最終回:同時間で約620m
【考察】歩行距離は平均で約3倍に増加しました。片山教授が特に注目したのは、歩行姿勢の改善です。体幹が伸び、脚がスムーズに前に出る様子が観察され、「大殿筋とハムストリングスの筋力向上、股関節の可動域拡大により、歩行の推進力と安定性が明らかに向上している」と評価されました。
②リカンベントバイク

【成果】初回:10分間の平均速度3.78km/h
→ 最終回:最高5.26km/h
【考察】全員が過去最高速度を記録し、初回と比較して平均速度の大幅な向上が確認されました。特筆すべきは、運動中に参加者同士が笑顔で会話を楽しむ余裕が生まれたことです。片山教授は「低酸素環境での運動は脳も活性化するという仮説があり、会話が弾むのはその現れかもしれない」と考察しています。
③マックスパルス測定

【成果】参加者全員で総合点が向上。
特に70代女性の一人は総合点 19点 → 25点と大幅に上昇。
【考察】この数値は、運動継続による自律神経バランスの改善と血管機能の向上を示しています。片山教授は測定結果について、「今回は、末梢血管の血流が改善した参加者が多く、低酸素環境での運動が通常の運動以上に血管機能を向上させている可能性がある」と説明しています。
■参加者の声(一部抜粋)
●80代女性(最高齢)
「最初はスタッフの方から『通うのが大変だったら無理して続けなくてもいいから』と言ってもらいましたが、せっかくの機会だから頑張ってみようと思ったんです。最初はバイクに乗って10回も漕がないうちに脚と腰が痛くなりましたが、続けていくうちにだんだん楽にできるようになり、最後まで続けられました。とてもうれしいです。疲れにくくなったし、やればそれだけのものが身につくということでしょうか。だから、いくつになっても遅いってことはないと思います」
●70代男性
「マウンテンとバイク、きついですね。あまり得意じゃないんです。でも最初の頃よりはずっといいと思います。前よりもよく歩くようになりました。ここのトレーニングを始めてから、足取りが軽くなったな、と感じています」
●60代女性
「テレビでこういうジムでトレーニングしている風景を見て、自分もやってみたいなと思っていましたが、いざとなると、なかなか実行できないので、いい体験になりました。いろいろ話しながらウォーキングすると気持ちも楽になります」
■片山訓博教授からの専門的評価
片山訓博教授は、第1期結果を含めたこれまでの分析を踏まえ、身体機能の向上が一貫して確認できている点を評価しています。特に、要介護手前の虚弱状態であるフレイル層で効果が表れやすい可能性があることや、認知症については軽度段階で改善が期待できる可能性を指摘しています。今後は、短期記憶、情動面、日常認知など、どの認知領域に改善が現れているかを詳しく調査し、分析していく方針です。
■第3期実施中!「認知機能改善3カ月プログラム」の今後の展開
今回の第2期では、運動経験が少ない方や持病のある方でも安全に継続でき、歩行能力や運動への自信など、効果を実感できたことが確認されました。この結果は、地域における「持続可能な介護予防モデル」としての有効性を示しています。現在は第1期・第2期で得られた変化の傾向を踏まえ、第3期にて初回と最終回を比較したデータをさらに蓄積し、効果の再現性と科学的根拠の精緻化を進めています。年齢や体力、健康状態が異なる参加者でデータを重ねることで、より汎用性の高いモデルとしての妥当性を検証します。また、これらの成果は、保険外サービスによる持続可能な介護予防事業モデルの確立と、「昼は介護予防・夜は一般フィットネス」という3Poデイサービスの二部制運営を、地域の健康拠点として全国に展開するための基盤となります。
3Poデイサービス
3Poデイサービスは、「まだデイサービスは早い」「無理なく運動したい」という方のための、散歩感覚で通える介護予防型デイサービスです。要支援の方だけでなく自費利用も可能で、送迎付きのため負担なく続けられます。最新機器を用いた“ラクなのに効果的な運動”と短時間プログラムで、「歩く力」を守りながら日常生活を楽しみ続けるための新しい運動習慣の場を提供しています。

■会社概要
会社名:有限会社川内鉄工工業
代表取締役:和田 龍吉
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸7丁目61−6 セザール亀戸 607号室
HP: https://kawauchi-tekko.co.jp/
3Poデイサービス亀戸中央店HP:https://3po.life/
事業内容:山留工事事業ならびに、デイサービス、整体院を運営。■本件に関する問い合わせ先
TEL:03-5858-9070
メールアドレス:tatsuyoshi@kawauchi-tekko.co.jp
有限会社川内鉄工工業 ケア事業部 広報担当
■本件に関する問い合わせ先
TEL:03-5858-9070
メールアドレス:tatsuyoshi@kawauchi-tekko.co.jp
有限会社川内鉄工工業 ケア事業部 広報担当

