株式会社カーブスホールディングスのプレスリリース
株式会社カーブスホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 グループCEO:増本 岳、コード:7085、東証プライム市場)の中核事業会社である株式会社カーブスジャパンが展開する「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」(以下、カーブス)の国内店舗数が再び2,000店舗を超え(25年11月現在2,001店舗)、会員数が過去最高の91.5万人(25年10月末日現在)となりました。
なお、2025年8月期の株式会社カーブスホールディングス連結決算においては、売上高375.6億円(前年同期比5.9%増)・営業利益63.4億円(同16.2%増)と、いずれも過去最高を更新しています。
コロナショックからの完全回復で業績は過去最高に
カーブスは2005年7月に日本1号店を出店、2019年10月には2,000店舗を超え、同年11月末の会員数は86.4万人と成長をしてきました。
2020年3月コシダカホールディングスのスピンオフにより東京証券取引所市場第一部(現:プライム市場)に上場、しかし、直後にコロナショックに見舞われました。緊急事態宣言によって4月5月のほぼ2か月間にわたり全店臨時休業、2020年5月末の会員数は30万人減の54万会員にまで減少。その後も続く外出自粛、そしてフィットネスは感染しやすいというイメージの形成などにより、厳しい経営環境に直面することとなりました。(フィットネス業界の市場規模は2019年対比、2020年33%マイナス、21年27%マイナス、22年20%マイナス、23年17%マイナス、24年13%マイナスと市場規模が縮小)
そのような環境下、コロナショック下においても、当社グループは『新しい顧客層へのマーケティングの積極展開』『顧客満足度の一層の向上』『物販事業の強化』それらの土台となる『働く人達とフランチャイズ加盟企業とのエンゲージメントの強化』などの攻めの姿勢での経営を続け、2021年以降業績の回復を実現してきました。

攻めの経営戦略
コロナショックからの回復における当社グループの戦略の概要は以下の通りです。
①新しい顧客層へのマーケティングの積極展開
コロナ前の主要顧客であった60代後半~70代の年齢層の集客が外出自粛、行動制限によって困難となった。既存顧客は丁寧なフォローによって退会から復活をしたものの新規集客が壊滅的に。そのため、50代、60代前半の年齢層に向けたマーケティングを展開、新しい顧客層の集客に成功し、会員数回復の原動力となった。
②顧客満足度の一層の向上
行動制限が度々繰り返されたコロナ下の不安定な社会情勢下においても、お客様の運動習慣化を大切にし一人一人に合わせた寄り添うサポートを強化。その結果、退会率はコロナ前を下回る水準に引き下げることに成功。日本生産性本部サービス産業生産性協議会が実施する日本最大級の顧客満足度調査においてもコロナ下も通じて11年連続の1位となった。
③物販事業の強化
厳しい環境下こそ、新規集客とともに「顧客生涯価値(LTV)向上」が重要との考えのもと、退会率を下げる(継続率を上げる)とともに物販を強化。2023年には主力商品プロテインの新商品とともに、50代60代向けの新商品「ヘルシービューティ」をデビューさせた。物販売上は、2022年8月期にはコロナ前を超え過去最高となり、2025年8月期にはさらに229億円へと伸長し、2019年8月期対比158%となっている。
④働く人達、フランチャイズ加盟企業とのエンゲージメント強化
コロナショック初期には、フランチャイズ加盟企業の経営を支える目的で、従業員の雇用を守ることを条件に総額17億円を超える経営支援金を供出。またオンラインを含めた社員教育も充実させ現場力の一層の向上に取り組んできた。さらには、2023年より、アフターコロナの人材不足の到来に備え、フランチャイズを含めたチェーン全体での賃上げ、待遇向上を図ってきた。
2030年2,600店120万会員 営業利益100億、2035年3,500店150万会員 営業利益200億へ
コロナショックを乗り越える過程で、事業基盤をさらに強固なものとすることができました。
また、第二次ベビーブーマーである団塊ジュニア世代が50歳を超え、当社のメイン顧客層に入ってきたこと、コロナショックを経て「自分の健康は自分で守る」という認識が広く浸透してきたことから、当社を取り巻く市場環境は追い風が吹いていると考えています。
そのような中、10月に中期ビジョンを発表いたしました。


主力ブランド「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」の成長とともに、メンズ・カーブス(25年11月現在32店舗)、ピント・アップ(25年11月現在44店舗)の2つの新規事業の多店舗展開を本格化し、複数ブランドによる成長戦略を展開して参ります。
超高齢化が進む日本において、当社の「地域密着の健康インフラ」としての役割はさらに重要なものとなっていくと捉えております。事業成長とともに事業を通じて社会問題の解決に貢献することを目指して参ります。
【カーブスについて】(https://www.curves.co.jp/)
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」では、「病気と介護の不安と孤独のない生きるエネルギーがあふれる社会」の実現を目指し、全国に2,001店舗(2025年11月現在)を展開し、40~70代を中心に91.5万人(2025年10月末日現在)の会員をサポートしています。また、地域からの要望に応じて「30分 予約不要 サポート付きジム メンズ・カーブス」の展開を進め、全国32店舗(2025年11月現在)を運営しています。
カーブスの運動は、健康づくりに必要な3つの運動「筋力トレーニング」「有酸素運動」「ストレッチ」を組み合わせ、1回30分間で全身を鍛えられるサーキットトレーニングです。独自に開発した油圧式マシンを使用し、一人ひとりの体力や筋力に合わせて簡単に強度を調節できるため、安全かつ効果的に運動することができます。また、手軽に運動を続け、無理なく成果を出せるよう、インストラクターが一人ひとりに合わせた運動指導やサポートを行っています。
カーブスは、大学・専門研究機関との共同研究により様々なエビデンスを保有し、下記のような運動効果が実証されています。
・筋肉量を維持しながらの健康的なダイエット、メタボリックシンドローム対策に有効 ※1
・転倒リスクが減り、介護予防に効果的 ※1 ※2 ※3
・高齢者の広範な認知機能を改善 (認知症予防や認知機能リハビリへの応用が期待)※4
※1国立健康・栄養研究所 ※2筑波大学大学院 久野研究室 ※3東京都健康長寿医療センター研究所 ※4東北大学加齢医学研究所 川島隆太研究室



