滋賀県のプレスリリース
欧州記者団の訪問概要
■会 期 :2025年(令和7年)11月21日(金)13:30~15:00
■場 所 :滋賀県庁本館3階 会見室
■記者団の構成国:5か国(イギリス、ドイツ、オランダ、ベルギー、オーストリア)
■参加人数:20名
■記者団の概要:
「健康的な高齢化」をテーマに、ヨーロッパヤクルトグループの各販売会社が招待したメディア記者やジャーナリストなど、欧州5か国からなる20名の記者団。2025年11月16日(日)から22日(土)にかけて、厚生労働省や滋賀県庁等を訪問するプレスツアーを実施。
「健康しが」に欧州記者が注目 長寿を支える滋賀県の豊かさと生活習慣を紹介
滋賀県では、県民一人ひとりの健康づくりと、それを支える地域環境の整備を進める「健康なひとづくり」「健康なまちづくり」を軸に、健康寿命のさらなる延伸と健康格差の縮小を目指しています。こうした総合的な取組を、滋賀県では「健康しが」と総称しています。
当日は欧州記者団に対し、英語のスライドを用いて、滋賀県の健康長寿を支える生活習慣、文化や取組について紹介しました。厚生労働省の「令和2年都道府県別生命表」によると、滋賀県の男性の平均寿命は82.73歳で全国1位、また女性の平均寿命は88.26歳で全国2位であり、滋賀県が長寿県であることを説明しました。長寿の秘訣として「心の健康」「体の健康」の2つがあることに言及し、それを支える滋賀県の豊かな環境と、豊かな食文化、また健康的な生活習慣を紹介しました。
健康的な生活習慣の例として、喫煙率の低さや、スポーツ・ボランティア活動への高い参加率など、県民の主体的で健康的なライフスタイルを説明しました。また、「健康しが」の具体的な取組として、歩くことを楽しく促す健康増進アプリ『BIWA-TEKU』や、滋賀の自然・文化の中で心身のリズムを整える「シガリズム」という観光のコンセプトにも言及しました。
※参考:シガリズム (https://shigarhythm.biwako-visitors.jp/)
健康しが(https://www.kenkou-shiga.jp/)
滋賀の発酵食文化に欧州記者が熱視線 「ふなずし」試食で“長寿の理由”を体感
滋賀県の紹介として、琵琶湖の恵みを生かした湖魚料理や近江米、近江牛、日本酒などの食文化、また信楽焼などの伝統工芸、比叡山延暦寺や彦根城といった歴史・文化遺産を通して、本県の多彩な魅力について言及しました。その中でも、特に記者団の関心を集めたのが、滋賀県の発酵文化を象徴する伝統食「ふなずし」です。琵琶湖固有のニゴロブナを塩と飯で丁寧に漬け込み、長期間発酵させる独自の製法は、千年以上受け継がれてきた滋賀県ならではの食文化。会場では、仕込みの工程や発酵のメカニズムを紹介しました。
また、「ふなずし」と日本酒を実際に味わってもらうために、試食・試飲として提供。特に「ふなずし」は、多くの欧州記者が初めて口にする味わいに驚きを見せつつも、「すっぱいが味が濃くて美味しい」「日本酒に合う味だ」「オランダにも似た味の魚料理がある」といった感想が寄せられました。単なる“珍しい料理”ではなく、自然環境・伝統文化・健康意識が結びついた滋賀県ならではの“食の知恵”として、記者たちの理解が深まる場面となりました。
欧州記者団から滋賀県担当者への質疑応答
記者団から、滋賀県について「平均寿命はどうやって延びたのか」といった、寿命の延伸に関する質問が複数出ました。それぞれの質問に対して、担当者が通訳を交えて回答。平均寿命が延びていることについて、医療の発展を前提としながらも、滋賀県ではボランティア活動が盛んであることなど、県民が主体的に「健康なまちづくり」に取り組んでいることと相関関係があるのでは、という考えを示しました。
また、県民・企業・大学・地域団体が健康づくりのアイデアを共有し連携を深める場である『「健康しが」共創会議』を紹介しました。
「シガリズムはどんな特徴があるのか」といった健康づくりにつながる観光の取組についても質問があり、担当者は「日本一の琵琶湖を自転車で一周する“ビワイチ”により、体の健康と心の健康の両方にいい影響を与える」としました。
欧州記者団にとって、今回の滋賀県への訪問が「滋賀県は健康長寿県」であることの理解を深める機会となりました。
| 欧州記者団代表ケイトさんのコメント 今日の滋賀県への訪問により、滋賀県が県民の健康をよく考えて、色々な取組をしていることを知った。また、健康長寿のためには、ひとつのことだけに取り組むのではなくて、多角的・継続的な取組が必要だと分かった。滋賀県が定期的に状況を把握しながら、健康への取組を継続して行っているということは、本当に意義のあることだと思った。 |
欧州記者団と滋賀県職員の集合写真