塩分過剰摂取の解決に向けて「塩分オフセット技術」を有するトイメディカル社と協業

-“おいしさ”と”健康”を両立する、次世代の食生活を共創 –

東洋製罐グループホールディングス株式会社のプレスリリース

東洋製罐グループホールディングス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:中村琢司、以下「当社」)は、このたび、特許技術※「塩分オフセット技術」を有するスタートアップ、トイメディカル株式会社(本社:熊本県熊本市南区、代表取締役社長:竹下英徳、以下「トイメディカル」)へ出資し、戦略パートナーとして協業を開始しました。当社グループは「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」において、取り組む領域の一つとして「食と健康」を掲げています。本協業を通じて、“おいしさ”と“健康”の両立に資するソリューションを実用化し、塩分の過剰摂取という世界的な健康課題の解決と、持続可能な未来の暮らしの創出を目指します。

なお、当社グループのオープンイノベーションプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」を通じて出資した案件としては、本件で10件目となります。

※ナトリウム排出を目的とした食品組成物 特許第6497764号

■塩分オフセット技術について

塩分オフセット技術とは、食事に含まれる塩分(ナトリウム)を海藻由来の食物繊維であるアルギン酸類で吸着し、体内吸収されにくいアルギン酸ナトリウムに変化させることで塩分の影響を補正する、トイメディカル独自の特許技術です。食事と一緒にアルギン酸類を摂取することで、食事に含まれる塩分(ナトリウム)を胃や腸で吸着し、体外排出を促すため、食のおいしさを維持したまま、摂取した塩分の吸収抑制を可能にします。

主な商品として、食事の際に摂取するアルギン酸類を配合したサプリメント「デルソル」や、アルギン酸類を配合した調味料「零しお」などが、トイメディカルから販売されています。

商品情報(トイメディカルWebサイト):https://toymedical.jp/products/

■出資における背景

高齢化社会の進展や健康志向の高まりを受け、過剰な塩分摂取は世界的な健康課題となっています。また、塩分を控えることによる「食の満足度の低下」は、特に塩分管理が求められる方々にとって大きな課題です。

当社は2020年以降、次世代食品バリューチェーンの構築を目指す国内外のスタートアップ企業への出資・協業を推進してきました。「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」において、人びとがよりよい食生活、健康的な生活を送るための、製品・システム・サービスの提供を果たすべき役割として掲げています。塩分を控えなければならず、普段と同じ食事ができないといった食事制限に苦痛な思いを抱えている方々に対し、トイメディカルの「塩分オフセット技術」は、食の満足度を犠牲にすることなく、塩分の過剰摂取による健康課題解決に寄与することができ、未来の食生活に貢献し得る技術であると判断し、このたび出資に至りました。

■今後の展望

既存出資先による次世代バリューチェーン構築の取り組み、ならびに当社が有するアグリフードテック領域の国内外ネットワークとの連携を通じて、原料開発、検証支援、サプライチェーン設計、既存の包装容器事業との連携など、トイメディカルとの多面的な協業を推進していきます。

■トイメディカル株式会社について

2013年に設立され、“おいしい“と”健康“をどちらもあきらめないことをミッションとし、多様な食生活の実現に寄与し得る選択肢を提供する熊本県発のスタートアップです。塩分オフセット技術の多面的な開発・製造・販売を展開しています。「食と健康を探究し、あなたの笑顔かがやく明日を応援します」というパーパスのもと、今後も新しい健康食のスタイルを世界に届けるべく邁進してまいります。
トイメディカルWebサイト:https://toymedical.jp/


東洋製罐グループのオープンイノベーションプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」について

東洋製罐グループは、創業以来100年にわたり培ってきた容器の技術やノウハウを活用することで、一人ひとりが抱える社会課題を解決し、持続可能な未来の暮らしを創るオープンイノベーションプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」を2019年に開始しました。東洋製罐グループは、今後もさまざまな社会課題解決に挑んでいきます。
「OPEN UP! PROJECT」Webサイト:https://jp.open-up.tskg-hd.com/


東洋製罐グループについて

東洋製罐グループは、金属・プラスチック・紙・ガラス等、それぞれの素材が持つ特性を活かしたさまざまな容器をグローバルに提供する総合包装容器メーカーです。包装容器事業のほか、エンジニアリング・充填・物流事業、鋼板関連事業、機能材料関連事業、不動産関連事業の5つの事業を有しています。

当社グループは、社会や地球環境について長期的な視点で考え、すべてのステークホルダーの皆さまに提供する価値が最大化するよう、2050年を見据えた「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」を2021年5月に策定しました。当社グループの目指す姿・ありたい姿を「世界中のあらゆる人びとを安心・安全・豊かさでつつむ『くらしのプラットフォーム』」と位置づけ、「多様性が受け入れられ、一人ひとりがより自分らしく生活できる社会の実現」「地球環境に負荷を与えずに、人々の幸せなくらしがずっと未来へ受け継がれる社会の実現」を目指し、事業活動を推進していきます。

1917年に創立し、国内44社(東洋製罐グループホールディングス含む)、海外50社のグループ会社を擁し、約19,000人の従業員が働いています。2025年3月期の連結売上高は9,225億円です。

東洋製罐グループホールディングスWebサイト:https://www.tskg-hd.com/

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