「文学を纏う」×et seq.による羽根ペンネイルポリッシュから、『すべて真夜中の恋人たち』など川上未映子の小説をモチーフにした、新作5色が12月3日発売

日本出版販売株式会社のプレスリリース

　日本出版販売株式会社（代表取締役社長：富樫建、略称：日販）が企画・プロデュースする、文学作品の世界観や美学を身に纏うもので表現したプロダクトブランド「文学を纏う」から、川上未映子氏の小説をモチーフとした羽根ペンネイルポリッシュの新作5色が発売されます。

　「川上未映子」シリーズは、2025年12月3日（水）より、「文学を纏う」オンラインストアおよび“文化を喫する、入場料のある本屋”「文喫」の各店（BUNKITSU TOKYO、六本木、栄、福岡天神）と、全国の一部書店にて順次販売されます。

　「文学を纏う」の羽根ペンネイルポリッシュは、宮沢賢治シリーズからはじまり、太宰治・京極夏彦・江國香織・森見登美彦・江戸川乱歩・凪良ゆう・夏目漱石と、これまでに計8シリーズを発売し、累計販売本数3万7,000本を突破しています（2025年11月時点）。

　9シリーズ目となる今回は、川上未映子氏の作品から、2026年に映画公開予定の『すべて真夜中の恋人たち』をはじめ、小説デビュー作『わたくし率イン歯ー、または世界』や、『ヘヴン』『夏物語』『黄色い家』の5作品をモチーフに選定しました。

　新発売を記念して、「文学を纏う」公式SNS（X、Instagram）では、12月3日（水）～10日（水）の期間中、抽選で20名様に「川上未映子」シリーズのネイルポリッシュがランダムで当たるSNSキャンペーンを実施します。

■記憶の奥行き、大人と少女のあわい、自我を問う不安定さを表現

　今回の「川上未映子」シリーズでは、細かなパール状の粒子やフレークホロを入れたテクスチャーにより、作品の根底に流れる、記憶の奥行きや、大人と少女のあわい、自我はどこにあるのかを問う不安定さを表現しました。また、5色いずれも、作品の主題や印象的な情景を抽出し、「日本文学」にちなんで和の色名を用いています。

　なお、「文学を纏う」の商品開発にあたっては、日販が、作家および作品の選定、カラー・テクスチャー、商品パッケージ等のクリエイティブディレクション、作品引用・商品販売にあたっての権利処理、各小売店への卸売を担い、企画・製造をet seq.が担当しています。

＜作家プロフィール＞

川上未映子（かわかみ・みえこ）

大阪府出身。2008年『乳と卵』で芥川賞、2009年詩集『先端で、さすわさされるわそらええわ』で中原中也賞、2010年『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、2013年詩集『水瓶』で高見順賞、『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、2016年『あこがれ』で渡辺淳一文学賞をそれぞれ受賞。2019年『夏物語』で毎日出版文化賞を受賞、本作は英米、独、伊などでベストセラーになり、世界40言語以上で読まれている。『ヘヴン』の英訳は2022年、国際ブッカー賞最終候補に選出された。2023年『すべて真夜中の恋人たち』が全米批評家協会賞最終ノミネート作品となる。最新作『黄色い家』は読売文学賞を受賞。このほかにも、村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』など著書多数。

2025年11月20日に『黄色い家』の文庫化が刊行、2026年には『すべて真夜中の恋人たち』の映画公開予定。

■商品詳細

商品名	カラー
すべて真夜中の恋人たち	光に導かれるようにあなたと過ごした、澄んだ真夜中を映す濃藍（こいあい)
ヘヴン	降り注ぐ金色の雨が濡らす、変わるものと変わらないものとのあわいで揺れる露草色（つゆくさいろ）
夏物語	血縁に生かされ、血縁に悩まされる女たちの痛みと再生の柘榴色（ざくろいろ）
黄色い家	縋るほどに、祈るほどに、この手をすり抜けていく幸せを夢見た黄色
わたくし率イン歯ー、または世界	わたしが私であるために拠り所と決めた、奥歯のつややかな白練（しろねり）