~プロジェクト初回12月3日(水)を皮切りに本格始動~
株式会社再春館製薬所のプレスリリース
株式会社再春館製薬所(本社:熊本県上益城郡益城町、代表取締役社長:西川正明、以下 再春館製薬所)は、このたび経済産業省が推進する「令和7年度 オレンジイノベーション・プロジェクト」に採択されましたことをお知らせいたします。「通信販売コミュニケーション」をテーマに、認知症の当事者と企業が共創するプロジェクトを企画しました。その初回の「現地研修会」が12月3日(水)に実施され、今後、26年3月迄を目途に全2回の「現地研修会」を重ね検証するプロジェクトとなります。本プロジェクトを通じて、誰にとっても分かりやすく安心なサービスづくりに挑戦し、インクルーシブな社会の実現を目指します。
■プロジェクトの概要
1. プロジェクトの背景と目的
高齢化が進む現代社会において、年齢を重ねるに連れ、コミュニケーションに不安を感じる方が増加傾向にあります。再春館製薬所はこれまで、お電話などを通じてお客様に“寄り添う”ことを大切にしてきましたが、本プロジェクトでは、認知症の方を「社会を共に作るパートナー」としてお迎えし、「お客様」という視点ではなく「当事者の方と“一緒に”創る」というインクルーシブな考え方へシフトすることが重要だと考えています。
2024年に施行された認知症基本法に基づき推進される本プロジェクトを通じて、日常のあらゆる顧客接点(商品パッケージ、会報誌、電話での対話など)を当事者の視点で見つめ直し、購入時の「躓きポイント」と「改善要望」を言語化します。これにより、再春館製薬所では実践的な対応事例の創出やマニュアルの更新に繋げ、毎日を「私らしく生きたい」と願う方々を事業としてより力強く支えていくことを目指します。
2. 連携先
社会福祉法人水光会しらぬい荘デイサービスセンター(熊本県宇城市、以下 しらぬい荘)と連携し、取り組みを実施します。
3. 具体的な取り組み内容
しらぬい荘の協力を得て、認知症当事者の方々に再春館製薬所のサービスを例として体験していただき、感じたことや改良して欲しいことなどのご意見を伺います。
〇コミュニケーション:実際の電話応対の体験
例:体験する中で、「話し方をもう少しゆっくりしてほしい」「質問は一つずつ聞いてほし
い」などの具体的な改善要望をヒアリング。
〇視認性:商品やカタログ閲覧
例:再春館製薬所の商品「歩みのゼリー」などのパッケージや説明書をご覧いただき、「1日の
摂取量の書き方がわかりづらい」「お届けについてわかりづらい」「いつも使っている〇〇の
商品のカタログがわかりやすい」などのご意見やご感想をヒアリング。
4. ゴール
当事者が「何に、なぜ困るのか」というインサイトを収集・分析し、具体的な改善点を明確化します。また、プロジェクトから生まれた新しい対応方法や成功体験を「生きた事例」として全社で共有し、実践に基づいた対応マニュアルを更新します。
■ 今後の展望
今回12月3日に実施した、「しらぬい荘」での初回の現地研修会を皮切りに、具体的な共創プランを本格的に実行してまいります。本プロジェクトで得られた知見や成果は、今後の商品・サービス開発、応対品質の向上に活かし、通信販売の新たな可能性を拓き、同市場ひいては日本社会に貢献していきたいと考えております。
※参考※
【再春館製薬所について】
再春館製薬所は 1932 年に熊本で創業。「痛散湯」や「ドモホルンリンクル」を主とした、漢方理念に基づく医薬品・医薬部外品・化粧品の製造・販売を行う漢方の製薬会社です。「自然とつながり、人とつながる明日を」という理念を掲げ、「人間も自然の一部」という発想で選び抜いた植物の力を、製薬会社の技術で最大限に引き出して人の力に活かすものづくりを通し、「自然・人・社会の循環」を目指します。2016年の「平成28年熊本地震」でその名が全国に知られることになった熊本県益城町に本社を構える企業として取り組む復興支援の側面も持つ、全国初の「価値観」をもとに事業者・返礼品をセレクトした自社運営ポータルサイト「再春館製薬所 ふるさと納税サイト」の展開や「自然からの恵み」への“恩返し”につながる、自然との共生・サステナビリティ活動など、さまざまな形で理念の実践を追求しています。